ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1007話「たぬきさん」 チョッパー物申す

 1007話の感想です。

 扉絵リクエストは「シーザーが、ペンギンの子ども達にガス風船をプレゼントしているところ」です。こいつの未来はぜひ世のため人のために尽力することになって欲しいですわ。

第1006話「侠客“花のヒョウ五郎”」 強い奴が本当に強い - ワンピース航海記録

 

 かつて花の都で侠客として名を馳せたヒョウ五郎が、マルコの炎のおかげで全盛期に近い身体を取り戻しドレークと共に大暴れ。しかしそんな彼も氷鬼のウイルスで限界寸前で…

これが百獣海賊団

 ライブフロアで徐々に氷鬼が再発する中、百獣海賊団がクイーンに抗議。さすがに味方のウイルスでやられるのは納得がいきません。

 しかしクイーンはこの抗議を一蹴。彼にとってこの氷鬼は最高傑作のウイルス武器。すでに笑うしかできないプレジャーズにSMILEがもう届かないため能力を得るチャンスも無いウェイターズ、実力至上主義の百獣海賊団からすればもはや戦力にもほとんど数えられない彼らをも強化することができるのがこの氷鬼なのです。まさに死亡宣告とも取れますが…

「ああそうだ…!!兵はいくらでもいる!!!」

 

 わずかなチャンスである抗体も無い今、氷鬼を倒しつつ何とか生き延びようと百獣海賊団はあがきます。この主従関係には嫌気が差す侍ですが、クイーンからすれば彼らが信じるのも同じ海賊。裏切りがあってもおかしくないのです。

ウイルスに対抗だ

 そしていよいよヒョウ五郎親分たちに介錯の刃が下ろされかけますが…

「よかった!!間にあった!!!」

 キラキラお目めで待ったをかけ、ヒョウ五郎親分に何かを飲ませたのは我らが麦わらの一味船医チョッパー。飲ませたものにより体に熱を持ちますが、どうやら助かるようです。さらに彼の指示に合わせてミヤギとトリスタンが大砲用意。発射されたのは“チョパファージ霧砲(ネブライザー)”と呼ばれる霧!この霧には氷鬼を元にチョッパーが作ったウイルスがいるのです。そのウイルスが氷鬼に対抗することができる上に、広範囲に霧がばらまかれるためフロア中が助かる算段となっています。

 チョッパーから言わせればウイルスなど戦闘に使えば、必ず取り返しのつかないことになるであろう恐ろしき代物。クイーンを許せるわけがありません。

 そんなクイーンはタヌキ相手に説教される筋合いはないとビーム用意。しかしこれを百獣海賊団のプレジャーズが助けてくれたではありませんか。どうやら彼らはイカレた上司よりも命の恩人につくことを選んだようです。海賊の世界にも仁義はあるからな!

 

 さらにここでマルコがクイーンの首を捕縛。このチャンスにチョッパーもランブルをかじります。彼がクイーンに物申したいことがもうひとつあるようで…

「たぬきじゃねェーーーーっ!!!」

(なんかごめーん!!!)

 敵味方全員が思っていたことにチョッパー渾身の叫びと剛腕が炸裂です!

久しぶりで現れた男

 一方、ヤマト達は隠れられる天井裏を目指してダッシュ。そんな中でモモの助は自分の不甲斐なさに苛立ち、情けなくなります。フォローするしのぶですが、モモの助の感情は昂り、そのまま龍へと変化しました。

 その頃、来賓の間ではCP0がカイドウの能力について話していました。どうやらかつて彼を捕らえた時にベガパンクが作った人口悪魔の実がありましたが、彼はその出来に納得できず「失敗作」という烙印を押したようですが…。

 

 そして宝物殿では赤鞘が何とか復帰。手当をしてくれた相手は分からないですが、河松はうっすら見たような気がするようです。いずれにせよ戦いが続いているなら戦線復帰するしかありません。ふらつく足取りでここから出ようとしますが、その前に外から何者かが扉を開けました。

「会いたかったぞ!!!ずいぶん歳をとったな!!」

 豪快な笑いと共に現れたのは、なんと光月おでん!?

なんでいるの!?

 ラストのコマで変な声が出てしまった今回の話。順番に見ていきましょうか。

 メインの肝となったのはチョッパーのウイルス解決。抗体作ってどうやって投薬するのかと思いましたが、まさかクイーンと同じようにウイルスで対抗するのには恐れ入りました。殺人ウイルスに対して同じ土俵で戦って勝つとか、カッコいいことしてくれますねぇ。

 そしてウイルスの恐ろしさと共に物申したチョッパーの一言は、タヌキじゃないの強烈一言!考えてみれば昔から否定し続けていたのに、この戦場では敵味方問わず一味以外はみんなタヌキ呼びだったものね(笑) その後の味方の謝罪がいい味を出しています。マルコとドレークの反応があざといんだ!

 しかし百獣海賊団は本当に強さしか重視しないというか…ノリのいいクイーン様でもかなりシビアな態度を取りますね。私だったら絶対やっていけないな!

 

 さらにCP0によりベガパンクの人口悪魔の実がカイドウ由来のものであることが判明。これ自体は驚くことでは無いのですが、気になったのはベガパンクが失敗としたところです。今のところ、SMILEと比べれば分かりやすいデメリットは無いように思えるものですが、あのベガパンクが失敗と断定したものですから、なにか致命的な欠陥があるような気がします。それがモモの助にどう関わっていくのでしょうか…。

 

 チョッパーの見せ場が多かったですが、それをも覆したのはラストのおでんの登場。まさか再び見れるとは思いませんでした。しかし彼が本物とは思えません。たしかにトキの能力がありますが、あの拷問とカイドウの銃弾から逃れたとは思えません。

 じゃあ、あの正体は何なのかと考えると、カン十郎の絵、オニ丸の変化などがありますね。カン十郎の絵はまさに内部実情を知っていた彼だからこそ意表を突いた手として使ってくる可能性があります。オニ丸の方は河松と牛鬼丸をやる前にも面識があり、おでんのことも知っているはずなので人型で彼らの手当てをしてさらに士気を上げるために変化したと考えられます。ネットだとカタリーナ・デボンが変化したという話がありましたが、ここで黒ひげ達入れると収集つかなくなる気がするんだよな…。

 うーん、この展開は誰が予想できたかなどと思いつつ、また次回!来週は休載だからどんどん予想していきましょうぜ。

第1008話「頭山盗賊団棟梁アシュラ童子」 戦場を引っ掻き回す… - ワンピース航海記録