ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1009話「奈落」 真っ逆さーまーに

 1009話の感想です。

 今回はセンターカラー。参考にされた扉絵リクエストは「雨の日にお玉が狛ちよと一緒に麦わらの一味のお地蔵さんに網笠をかぶせてあげるところ」です。ワノ国関連とカラーイラストとかいろいろ思うことはあるのですが、私の中ではあのタヌキの茶釜がいるところが気になってしまいます。SBSで言っていたあの金玉袋を伸ばしている茶釜…尾田先生気に入り過ぎでしょ!

第1008話「頭山盗賊団棟梁アシュラ童子」 戦場を引っ掻き回す… - ワンピース航海記録

 

 生きていたカン十郎により描かれた偽おでんやジャックの妨害を乗り越えつつ前に進む赤鞘。城内では同じく生きていたオロチの手により城のいたるところで火災発生です。一方、屋上では人獣形態になったカイドウがマムと共にルフィ達を追い詰めて…。

ワノ国の因縁

 冒頭、いきなり城内で鉢合わせした錦えもん達とオロチ。宿敵の再会ですが、オロチが一度やられたことを赤鞘は知りません。福ロクジュがこの場を請け負おうとしますが、戻ったところですでに百獣海賊団から標的になっているオロチからすれば八方ふさがり状態です。さらにカイドウ相手に手負いなら大丈夫かと思ったオロチは煽りを淹れつつ、八岐大蛇となり錦えもん達を襲います。しかし所詮は知略と狡猾さで上に行った男。正面衝突では鍛え上げた赤鞘には勝てません。あっさり首を斬られてしまいました。もはや錦えもん達からすれば、彼は仇であっても取るに足らない存在。あくまで狙いはカイドウにそのまま進みます。

 しかし唯一この場に残ったのは雷ぞう。対するは何気に最後までオロチのために身を捧げた福ロクジュです。元より互いに天才忍者として名を馳せた男。この場で決着をつけるつもりです。

読み通りの破壊

 場面は屋上に。ルフィ以外のメンバーが何とか彼らを引き離す方法を考えています。もっとも適任な能力はローですが、どうも覇気が強すぎて動かせないようです。

「だったら…分解だ」

 なにやらキッドが案を浮かべたところで、ルフィが全員に警戒を促します。かなり強力な大技が来るようで、マムとカイドウが己の得物を振りかぶります。この貯めの構え方はどうも読者も見覚えがあるもので…

 2人がかりで撃ちだしたその衝撃の名は“覇海”!エルバフ最強の戦士ドリーとブロギーを思い出させる強力な合体技です!なんとかゾロがこの攻撃を受け止め、全員にすぐに退くように指示します。

 ゾロの尽力とローの能力のおかげで全員なんとか生き残りましたが、攻撃が通った跡は地面をえぐり取ったような跡が残るだけです。化け物すぎる…!

 さて何とか今の攻撃をしのいだ超新星組ですが、ルフィの姿が見えません。まさかやられた…はずもなく、すぐにカイドウに向かって攻撃を仕掛けます。カイドウはその攻撃を回避、さすがにまともに受ければダメージが通ると本人もわかっているようです。

 だがこれで退くほど四皇は弱くありません。飛び上がったルフィを金棒で吹っ飛ばすと、口からの熱線で追撃!なんとか避けるルフィですが、今度はカイドウが上に飛びあがると金棒を振り回し覇気を貯めてそのまま叩きつける“降三世引奈落(こうさんぜラグならく)”でルフィを地に沈めました!これはカイドウ達が優勢か…!

分解コンビネーション

 いやそのままやられる彼らではありません。キッドがまず鉄くずで箱を作ると、ローがシャンブルズを発動。ゼウスを箱の中にワープさせて閉じ込めました。さらにキラーとゾロのコンビがマムに向かって走ります。ゾロは焔裂きによる“六道の辻”でプロメテウスを再生させないように細切れにしつつ、キラーはナポレオンへの連撃でマムから遠ざけます。

「「「ママ助けて―!!!」」」

 これによりマムからホーミーズを引き剥がします。そしてキッドが“磁気ピストルズで槍を放ちますが、マムの本領のもうひとつはその異常なフィジカル。ホーミーズを引き剥がした程度では、彼女には勝てません。キッドに接近して顔面に強烈な拳をお見舞いします。

 しかしこれで勝てる筈がないのは、キッド達も重々承知。狙いはもっと別の所だったのです。接近したマムにキッドは自分の鉄くずを取りつけさせると、“反発”で一気に上空まで持ち上げます。さらにローが“タクト”で大岩をマムにぶつけます。これもダメージは通りませんが…

「しまった!!下は海だ 助けに来いゼウス~~~!!!」

 そう、カイドウによって動いた鬼ヶ島ではすぐ下は海。さらに前準備でホーミーズを引き剥がされた彼女には移動手段もありません!

「一人脱落だ!!!」

超新星の奮闘

 某作品の瘴気を使うキャラのようなタイトルの今回。

 後半の怒涛のコンビネーションは痺れましたね。かなり綺麗に決まった印象を受けました。私としては前回、マムの移動性を警戒していたのでゼウスを閉じ込めるキッドとロー、プロメテウスには炎特効を持つゾロが対応、さらにマムの武器を連撃で止めるキラーとそれぞれがきっちり役割を持って防いだのは見事でした。これがまたルフィがしっかりカイドウを引きつけてくれているから出来るんですよね。問題は次回、カイドウが龍になってマムを助ける可能性もあるということだ…。

 前半ではオロチと赤鞘が鉢合わせ。あっさり決着をつけていましたが、まあ現状を考えればオロチよりもカイドウだわな。オロチの方もまだ死んだとは思えません。見たところ斬られた首も5、6本なので八岐大蛇ならあと1、2回は斬らないと死なないでしょう。しかしこう考えると、過去におでんが彼を斬ったとしても問題が解決していなさそうですよね。ある意味、臆病者で用意周到な彼にはぴったりの能力ですが。

 加えて、雷ぞうが福ロクジュと対決することになりました。何気に福ロクジュがヒョウ五郎の話していた主君に使える侍として生きていますね。彼は彼で強い矜持がありあそうです。

 今回、私が一番注目したのはゾロとキッドの体の張り方。覇海を正面から受け止めるとか、マムのぶん殴りを顔面に受けるとか本当にどういうタフさなの…!そしてこの攻撃よりも破壊力ありそうな覇国って…いやこれはむしろカイドウやマムの方が威力としてはおかしいのか?

 力こそパワーな現状に衝撃を受けつつ、また次回!

第1010話「覇王色」 強者の覇気 - ワンピース航海記録