ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1094話「“五老星”科学防衛武神ジェイガルシア・サターン聖」 なにこの…なに?

 1094話の感想です。

 今回はカラー扉絵。ゾロを中心に霜月の一族のそろい踏みです。コウ三郎やリューマの構えがすごくカッコいいです。あとくいなを久しぶりに見た気がします。うーん、キング戦の回想で見たはずなんだが…いやあれも1年以上前か…。

第1093話「ルフィVS黄猿」 テクニカルな攻防 - ワンピース航海記録

 ルフィと黄猿が激突。黄猿はあくまでベガパンク始末の任務を優先しますが、互いの奇想天外な戦法に手を焼くばかりです。一方でベガパンクはボニーを探すために下層へと降り、さらにアトラスがパシフィスタたちに命令を出します。

ボニーはどこへ?

 威権上位のアトラスからの命令により、パシフィスタたちの標的は海兵たちに変更。レーザービームで容赦なく攻撃していきます。

 そしてベガパンクたちは乗り物に乗ってボニーを捜索。皆が呼びかける中、いち早く気づいたのはサンジでした。さすがはレディの感知においては、科学を超える男です。ベガタンクに乗る一行より先に向かっていきました。

 一方で海兵たちに見つかったボニーは銃弾を撃ち込みます。臨死体験(エヌディーイー)”と呼ばれる技は、受けた相手が骨になったような体験など実質的な臨死体験を味わわせるようです。

 その隙に彼女は逃げますが、道をふさぐのは味方になったはずのパシフィスタでした。なんと海軍本部中将ブルーグラス“ノリノリの実”のドライブ人間。彼女が乗ればいかなるものを乗りこなします。あのこじんまりした婆さん、能力者かい!

 レーザービームが彼女を狙いますが、くまの姿の相手にはやはり動きが鈍るボニー。間一髪のところでサンジの救助が間に合いました。彼もボニーとくまの関係は聞いていたようですが、それでも割り切って逃げないと安全が守れないことを伝えます。

 そこに別の中将の攻撃。貝殻形の鈍器で殴る“ラッコハンマー”が繰り出されますが、それを避けてボニーを抱えたままベガパンクと合流しました。

上陸、五老星

 さて研究層上空ではルフィと黄猿が打ち合っています。お互い、息も切らしていたのでかなり消耗しているようです。隙を見て黄猿が距離を取りますが、そのタイミングで何かに気づいた様子。これはルフィ、ゾロ、ジンベエ、ルッチといった強者も気づいたようです。

「止まれ…パシフィスタ…」

 おどろおどろしい文字フォントの呼びかけと共に、パシフィスタ全員の動きが停止!ベガパンクの威権順位を超える存在といえば…。

 さらに島内にいきなり魔法陣が出現。海兵たちには准将以下は相まみえることも許されないという命令が通知され、魔法陣からすさまじい爆発が起こります。そして見てしまった海兵の頭を妙な力で割りながら現れたのは…。

「地上か…久しぶりだ…!」

 大柄な身体に、頭部は牛のような角。さらに下半身は蜘蛛のようになっており、能力者特有の黒い羽衣のようなものを纏ったその姿は化け物そのもの。五老星のひとり、ジェイガルシア・サターン聖が上陸しました。

追い詰められていく…

 このタイミングで黄猿がベガパンクたちを攻撃。レーザーは間一髪で避けますが、おかげで島雲が消えてタンクごと落下していきます。

 ここでルフィが追いつき構えます。黄猿はレーザーで対抗しますが、受けた攻撃でぐるぐると回転するとそれを利用して勢いをつけたパンチ“ゴムゴムの白銃星(スターガン)”を側頭部へとお見舞いします。ギャグ描写ですが、これは痛い!

 ルフィは限界来たようですが、黄猿の方も見事に吹っ飛ばして勝負はうやむやに。そしてベガパンクたちが落下した先は…。

「サターン聖か…」

「いかにも…とうに殺されたと思ったがベガパンク」

 目の前にたたずむのは大きく変化したサターン聖。この危険な状況に最初に動いたのはボニーでした。涙ながらに刀を手に取って、サターン聖の胸へと突き刺し…。

異形の存在

 ついにサターン聖がエッグヘッドに上陸した今回の話。電子版は昨日から公開でしたね。

 いつもの老人とは打って変わったその姿は異形この上ありません。倍以上のサイズとなった巨体、頭部の角、多数の脚と劇中でも言われているように怪物のような姿でした。特徴的な髭も雲みたいになっていますね。もはやいつもの杖がちょっとした小道具みたいになっていました。

 覚醒したルッチと同じように特徴的な黒い煙のような羽衣があるのを踏まえると、ゾオン系でしょうか。牛のような角に蜘蛛となれば、考えられるのは妖怪の牛鬼とかですが…。

 ただどうも引っかかるのは登場の際に現れたあの魔法陣。ちょっと特殊すぎるといいますか、まるで悪魔の召喚ですね。2年前の際にブルックが飛ばされたところなどの描写も踏まえると、あの世界でも悪魔崇拝とかはありそうですが…。もしかしてサターン聖って悪魔そのものとかじゃないですかね。悪魔の実でもゾオン系には意思が宿るとかありますし、悪魔自体がいてもおかしくないといいますか。

 現時点ではまだ本格的に勝負していないものの、眼光を光らせてモブ海兵の頭を攻撃した描写もあります。効果音からして割れたとしか思えないのよ…。いずれにせよ強者たち全員がハッとした反応を見せたおかげで、その異質さが窺えます。

 そんな彼に対して、先制して攻撃したのはボニー。完全に憎しみこもった一撃ですね。彼女の回想の言葉を踏まえると、くまの人格を消すの言い渡したのは五老星っぽいですね。だとすれば、何を目的にしたのか…それは気になるところです。そして喰らったサターン聖は…絶対これ効いていないよ~。

 ボニーといえばまたもや新技を披露していました。直截な攻撃からの臨死体験というシンプルに恐ろしい技です。時間をコントロールできる能力の厄介性を改めて認識します。怯むのも納得よ…。

 他のキャラでも技や能力を披露していましたね。今回集まった海軍本部中将ってドーベルマンやドール以外は量産型キャラかなと思いましたけど、意外と皆さん個性出していますよね。

 一方でルフィと黄猿の対決はなあなあになった感じですね。ルフィの消耗っぷりに目が行きますが、一方で黄猿も息を切らしていたりとかなり追い詰められていたことが窺えます。というか、彼が基本的に動揺した表情をほとんど出さないから余裕に見えるの…。

 そして個人的に気になったのはサンジとボニーのやり取り。父関連でいろいろあった奴が言うのはまた重みが感じられます。少し前にボニーがサンジを評価していたことや、彼女の実年齢がもっと幼い可能性を考えると、いい感じに兄ちゃんしているサンジと妹しているボニーが見られそうなのも期待しちゃいます。まあ、目の前には化け物と言われるじいさんがいますが。

 いよいよ五老星の恐ろしさが迫ってきたところで、また次回!

第1095話「死んだ方がいい世界」 地獄かよ… - ワンピース航海記録