ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1105話「愚の骨頂」 ひどいことするわ…

 1105話の感想です。

 扉絵リクエストは「シチューを作るキャロット(味見をしているのがいいです!)」です。キャロットも可愛いですが、後ろで美味しそうにしているイヌアラシとネコマムシがまた良い表情だ…。

第1104話「ありがとう、お父さん」 悲しみを破る拳 - ワンピース航海記録

 エッグヘッドに現れたくまはサターン聖に強烈な一撃を放ちます。ベガパンクによって自爆の代わりに完全植物状態になっているはずでしたが、そこには娘のために動く姿がありました。一方で身体をあっさりと再生させたサターン聖はバスターコールを発動し…。

容赦なし

 バスターコールが発動したため、島内の海兵たちは一斉に引き揚げます。ドール中将もサターン聖や黄猿に避難を促しますが、2人は島内に残ることを決めます。

「行け」

 冷静に淡々と黄猿は命令を下します。お前、本当にどういう気持ちでよぉ…。

 この現状にベガパンクは抗議。エッグヘッドにはすでに多くの技術が備わっており、破壊すれば100年は進歩が遅れるとのこと。自分さえ殺せば事足りるだろうと、黄猿にも訴えますが、2人とも聞く耳持たずな上にサターン聖は進歩は不要と切り捨てます。

 それどころか、前日に出航した避難船に撃墜命令まで下されています。島民が乗っていた船にも空白の100年について知っている者がいる可能性を考えてのようです。オハラの時のサカズキ…。

 これにはベガパンクも激昂しますが、サターン聖からすれば彼が皆を巻き込んだときっぱりと言い切りました。

 そして海兵がぞくぞくと撤退する中、一味の方も大慌て。フランキー、ボニー、アトラス、停止したくまが撤退していくように、サンジが指示します。彼の方は残ってベガパンクを連れていくことをボニーに約束しました。さらにナミたちにも通信して各々の状況を確認します。ゾロはいまだにルッチの足止めをしているので、ジンベエが向かっており、ブルックはリリスを救助に行ったようです。もっともゾロは迷子にもなっているし、ブルックはサニー号を滑らせてますがストップできないと心配な描写が…。

バスターコール開始!

 さてバタバタと騒がしい中、いよいよバスターコールが開始。バリアを張っているラボフェーズ以外の全域に砲弾の雨が降り注ぎます。パシフィスタたちも参加しており、中央の化学工場と未来都市が破壊されていきます。その光景にはベガパンクもがっくりし…。

 一方でアトラスたちは真空ロケットを使って上層の研究層へと向かいます。かなりのスピードで向かいますが、光の速度を持つ男には無意味!黄猿が先回りすると“天叢雲剣”でロケットを切り裂き、搭乗していた4人が落ちていきます。

 空中にボニーたちが放り出される中、サターン聖はパシフィスタに攻撃命令。命を捨ててまで娘を生かしたが、その娘が今まさに父のクローン兵に殺されかけるという展開に…。

(虫ケラに相応しき…!!愚の骨頂!!!)

 サターン聖は内心で嘲り、ベガパンクはボニーが海賊となった時から危惧していた最悪の状況が生まれていたのです。

 その頃、ルフィはマシーンによって大量の食糧をたらふく食っており、さらに避難船を追っていた軍艦が何者かによって破壊されて…?

手心など無いわな

 バスターコールが始まった今回の話。ウソップの言う通り、映画も含めれば何回目よ…。

 多くの海兵は撤退しましたが、サターン聖と黄猿の2人は残りましたね。まあ、実力的には島一つ消えても問題なく生きているでしょうし、確実に仕留めてやるということでしょう。黄猿はもう内心ぐちゃぐちゃになっていそうですが。ドール中将に指示するときの横顔とか渋さが増しているように感じます。

 標的となったエッグヘッドは容赦なく破壊されていきます。かつては政府の三大機関のひとつですら対象となったので、ここで躊躇されるはずがありません。しかし作るのは壊すよりも大変なこと、彼が作り上げてきた技術が容赦なく破壊されるのは無常さを感じます。サターン聖なんて進歩は不要と切り捨てて…やっぱり800年間、イム様と五老星で世界を飼いならすような状況を作っているような気さえします。というか、今回は悪辣さがさらに増したような言動が増えた気が…。

 ところで上の研究層はバリアが張っているからという理由で大丈夫だと判断したのでしょうか?だとしたら、見通しが甘い気もしますが…。

 そして終盤はボニーが多くのパシフィスタに狙われる始末。くまの過去を知っている身としては、あまりにも残酷で容赦ない状況でしょう。ちょっと数も多いので、すぐにどうにかできるようには思えませんが…それでもルフィやくまなら何とかしてくれる…と思いたい!

 そしてラストは避難船を撃墜しようとしていた軍艦が逆に破壊されているというもの。何者かが破壊したようですが、その一行はエッグヘッドに向かっているようです。考えられるのは、ちらっと描写された黒ひげ海賊団ですが、彼らがここで避難船を助ける理由も無いんですよね。そうなるとやはり麦わら大船団じゃないでしょうか。五老星、大将、バスターコールを正面から叩き潰すとなれば、大事件としては十分すぎるでしょうし。

 さていろいろ書きましたが、個人的に今回のお気に入りはキャラ同士の掛け合いですね。サンジのボニーに対する兄貴的な対応とか、ブルックとリリスの漫才的やり取りとか…こういうキャラ同士の掛け合いはもっと見たいですね。ほっこりします。

 そういえばぼちぼち休載のタイミングだと思っていましたが、次回も載るようですね。これは大きく盛り上がる展開を期待しても…?

 すでに来週が楽しみになっているところでまた次回!

第1106話「きみの味方」 これぞ逆転 - ワンピース航海記録