ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1076話「旧友」 四皇の戦力

 1076話の感想です。

 今回はカラー扉絵。パズルのように一味の日常場面が描かれています。個人的にはすごい変態的な笑顔のフランキーが面白いですね。

 またジャンプの表紙もルフィたちがいます。ついにベガパンクも出ましたか…。

第1075話「研究層DEATHGAME」 閉鎖空間特有の緊迫感 - ワンピース航海記録

 一行がベガパンク本人を探す中、なんとセラフィムがいきなり暴れ始めます。ルフィとゾロの下にも攻めてきますが、そこに目を覚ましたルッチとカクが共闘を持ちかけており…。

一緒に戦う?

 いきなり共闘の提案を持ちかけられたことに、ゾロは納得できません。カクは終わったら再び錠をかけられることを話しますが、それを素直に信じるわけがありません。まあ、ルフィは信じましたけどね!

 そこにS-ホークが脚から巨大な飛ぶ斬撃を放ちます。まるで“嵐脚”のようですが、よく見ると彼の脚が鋭利な刃物になっています。つまりS-ホークに再現された能力はスパスパの実。能力選びにも妥協がありません。こんな相手にCP0をかばいながら戦うのは至難の業です。

 ここでシャカがルッチたちの任務を問います。これに対して、あっさりベガパンク全員の抹殺を白状。さらに裏切り者のステューシーも容赦なく狙いをつけていることを明かします。相棒の歯に衣着せぬ告白に、カクも焦っています。おんどれって…(笑)

 しかしこのままというわけにもいきません。ナミの悲鳴も聞こえて、守る対象がどんどん増えていきます。ここでルフィはシャカからカギを受け取ります。シャカの方はルフィの判断に任せるつもりのようですが…。

「敵4体全員止めたあと…!!おれに勝てねェからって仲間やベガパンク達に当たり散らさねェよな!?」

 なかなかプライドを刺激する挑発ですが、さすがにルッチ達がこんな挑発に乗ってくるとは…

「望むところだ!!!いの一番に殺したいのは貴様だからな麦わらァ!!!お前がくたばった時仲間は全員死ぬと思え!!!」

 まさかのがっつり乗ってきたところで、共闘開始!S-ベアが“熊の衝撃”で辺りを吹き飛ばしますが、それを避けていたルフィと錠を外したルッチが距離を詰めます。ギア4形態による“ゴムゴムの猿王銃”と人獣形態の“六王銃”がS-ベアに炸裂です!さらにS-ホークにはゾロの“煉獄鬼斬り”とカクの“嵐脚白雷”を入れこみ吹き飛ばしました。ナイス共闘!

研究所の秘密

 一方その頃、研究所内には政府の役人たちが閉じ込められていました。空腹がつらそうな彼らは、数か月前からエッグヘッドから帰還していなかった政府の役人たちです。なんでも出港した後に海獣兵器に襲われて、ここに戻されたようです。

 彼らが首謀者だと考えていたのは、もちろんベガパンク本人。しかしその本人はなんと同じように幽閉されていました。腕には海楼石の錠と思われる者が取り付けられており、頭部からは血が流れていました。彼自身、役人がその場に捕まっていたことを知らなかったのだとか。

「確かに不可解じゃった…“歴史の本文”の研究なぞ…政府に漏れるハズがないんじゃ…」

 やはり内部犯、しかも直近の人物となるサテライトの誰かが怪しいか…。

エルバフの実力

 さて場面は変わって、新世界のとある島の酒場。ひとりの少年が航海に連れて行ってほしいと訴えていました。それに対して、酒をぐいっと煽っていた人物は聞き覚えのあるセリフで断ります。

 ここで誰かがケンカを吹っ掛けてきた連絡に、酒を煽っていた人物は不敵な笑みを浮かべます。

「少々…語らいすぎた…互いに死んだと思ってた旧友に会ったんだ 仕方ねェよな…」

 巨大な杯を置いたのは赤髪のシャンクス!どうも挑んできた相手とは因縁があるようですが、同時にこの島を戦いの場にしないことを約束します。それにあたってある人物たちに協力を要請しました。その相手とは…

「ガババババババ!!構わねェさ!!!兄弟!!!」

「ゲギャギャギャギャ!!やるのか赤髪!!!」

 読者も知る特徴的な笑い声で応じたのは、かの巨兵海賊団船長のドリー&ブロギー!シャンクスがいたのはエルバフであり、挑んできた相手はキッド達でした。シャンクスはロックスターにキッドへ打診を呼びかけます。

「本当に今からおれと戦うか―――それとも“ロード歴史の本文(ポーネグリフ)”を置いて消えるか「選べ」と!!!」

 一方でキッドはエルバフ近くの海域で海戦中。シャンクスの傘下海賊であることを見抜いています。このままやれば激突必死。そもそも1度挑んで顔すらも見れないまま敗北、キッドについては左腕すら失った始末です。

 そうなれば今度は腕どころか、命を失うことも間違いないことをキラーは伝えます。

「ハハハ!!それァ―――もしおれが敗けたらの話だよな!!!」

 高笑いして野心を高ぶらせるキッドで締め!

勝てるか、こんなの!

 前回の興奮とは違う方向で盛り上がった今回の話。

 エルバフにシャンクスというだけでも驚きでしたが、なんと併せてドリーとブロギーが再登場!島食いを倒した覇国は今もなおファンの間で最高クラスとして挙げられる技であり、その実力も本物です。後ろにはカーシーとオイモもいたので、実質的に巨兵海賊団が復活していると考えてもいいでしょう。

 まさかマムが実現できなかった巨人との同盟をシャンクスが果たしているとは…旧友ということはロジャー海賊団時代にあったのでしょうか。というか、やっぱり四皇の兵力差がえぐいですね。思えば、ローやキッドが四皇じゃないのは、一海賊団であり勢力差もあるからですよね。

 キッドはまるで怯んでいませんが…正直、相手が悪すぎます。映画でシャンクスの凄さは見せられましたし、これに加えて巨人族最高クラスの戦士も相手にするとか、どうあがいても勝てる未来が見えません。ビッグマム海賊団クラスの味方がいないと厳しいぞ、これ…。キッド、超新星の中では1番好きなんだけどな…。いやでも心折れていないその姿勢は本当にカッコいいのですが。

 というか、ワノ国からのルートが3分の2に四皇がいて、もうひとつも海兵や政府の大群とか理不尽すぎます。ワノ国の航路が無理だろ…と思いましたが、そもそもワノ国がカイドウを相手にしなければいけないから無理難題でしたわ!

 個人的には赤髪海賊団の描写も良かったですね。特に少年の頼みを断るシャンクスは、ルフィを断った時と同じセリフで返していたのが感慨深いです。

 あと気になったのはルゥからのベックマンへのセリフ。もしかしてキッドの腕を奪ったのって彼なんでしょうか?

 一方で前半はエッグヘッドの描写。ルフィがなかなか頭の良いクレバーな挑発をしたところに、予想以上にルッチが乗りやすくて笑ってしまいました。カクが慌てているのが、さらに笑いを加速させます。思った以上にルフィへのこだわり強いな!いや、四皇と認めないと屁理屈こねているくらいだから当然ですね。

 それでもルフィ&ルッチ、ゾロ&カクの同時攻撃は素直にかっこよくて興奮しましたね。一時的とはいえ、彼らと組んだことで負ける気がしません。

 ただそれゆえに裏切り者の可能性が不安です。本当に誰なんでしょうかね。そもそも現在、セラフィム2体をルフィたちが、S-スネークをウソップたちが、相手にしている形なので、S-シャークが他の1組に向かっていると考えると、2組余るんですよね。ステューシーは裏切り者とは考えづらいので、エジソンかアトラスか…まあ、サテライト全員怪しいのでわからないのですが。というか、ステューシーの組って一緒にいるのがサンジとジンベエなんですよね。めちゃくちゃ頼もしいな…。

 エッグヘッドの不穏さに加えて、エルバフも熱い盛り上がりを感じたところでまた次回!来週は休載ですが、新刊が今週発売ですよ。 

第1077話「早く気づくべきだった」 本当に気づいてよ - ワンピース航海記録