ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1075話「研究層DEATHGAME」 閉鎖空間特有の緊迫感

 1075話の感想です。

 表紙連載は「天才科学者として五老星に謁見」です。この流れを踏まえると、もしかしてベガパンクってMADSを取り押さえられたのではなく、自分から政府に協力したようですね。

第1074話「マークⅢ」 量産型もアップデート - ワンピース航海記録

 戦桃丸によって大量のパシフィスタがエッグヘッドを巡回。さらに研究層ではベガパンク本人が見つからないことやシステムの不具合が発生と問題だらけ。一方、ルフィとベガパンクの件でモルガンズはさらに騒ぎ立てますが、匿ってもらっていたビビが苦言を呈し…。

少しずつ消える視界

 冒頭、謎の爆発音に気づいたシャカは現場にいたピタゴラスに連絡しますが通信が繋がりません。カメコを回して何があったかを探ろうとしますが、一瞬の人影によってカメコも破壊されました。さらにルフィも違和感が…。

 その頃、一味&サテライトは研究所内でベガパンク本人を捜索中。ナミ、ブルック、エジソン組は人工ダイヤに目をつけたナミが瞳を輝かせ、チョッパー、ロビン、アトラス組は人工臓器のすごさとブラックジョークが飛び交います。

 ここでルフィがシャカに耳の通信装置から、仲間の声が聞こえなくなったことを報告。前回、ブーツ壊れるくらい探したせいか、たぶん壊していないからと主張するルフィが可愛いです。

 しかしシャカはそんなこと疑っていません。むしろ気になるのは次々と消えていくカメコで映し出していた映像…

「研究所内に…誰かいるぞ…!!」

動きだす最強の人類

 サンジ、ジンベエ、ステューシー組やウソップ、フランキー、リリス、ヨーク組も各階を捜索中。そんな中、ウソップたちは先ほどの爆発音のあった場所にたどり着きます。そして近くには頭の吹っ飛んだピタゴラスの身体が…といっても彼は頭と体を分離できるため、慌てた様子でウソップ達と合流します。

 想定外のことに慌てて言葉もまとまっていない中、ヨークが発見したのはセラフィムのS-スネーク。たしかエジソンに表で待つことを命令されたはずですが…。

 するとS-スネークが近づいたヨークを”メロメロ甘風”で石化!リリスがすぐに止まるように命令しますが、まったく言うことを聞かずにレーザービームで吹き飛ばしてきます。どうやらピタゴラスもこれにやられたようです。

 通信も使えない現状にフランキーが反撃を提案しますが…

「冗談やめろよ!!戦って勝てるわけないじゃろうが!!わしらが作った“最強の人類”じゃぞ!!」

 うーん、すごい説得力!

このままやられるくらいなら

 さらに指令室にも大きな事件が。S-ベアとS-ホークのコンビが攻めてきました。ゾロの話だと錠をつけたルッチとカクも狙ってきたのだか。

 シャカが止まるように命令しますが、S-スネーク同様に止まることなく攻撃を仕掛けてきます。シャカの命令で止まらないことを踏まえると、セラフィムたちにこのような命令をしたのはベガパンクの誰か。さらに研究層に閉じ込めることなどが計算済みだとしたら、その者の狙いはここにいる者達の皆殺しでしょう。

 するとここで斬撃とビームの衝撃でルッチ&カクが目を覚まします。彼らは彼らでこのまま殺されるようなたまじゃありません。そこで彼らの提案はかつての因縁は少し置いておき、錠を外して協力するというものでした。彼らの実力はわかっているルフィとゾロの反応は…

「いやそう!!!」

 例の変顔で今回は締め!

犯人は誰?

 クローズドサークル的な状況となった今回の話。

 セラフィムたちが攻撃してきたことで、ベガパンクの誰かがこの状況を作った犯人である可能性が高くなりました。正直、誰が怪しいとかはまったくわかりません。一番怪しまれなさそうな立ち位置のリーダーポジションであるシャカ、ミステリーでは定番の犠牲になったと思った奴が犯人というのを踏まえるとピタゴラスやヨークと疑いだすとキリありません。ただ、そもそも同クラスの威権クラスの命令が書き換えられないことを踏まえると、止まれの命令を出したエジソンが怪しい気はします。もっとも動機とかは謎ですが…個人的には、ここ最近の感情の豊かさを見るとリリスは腹芸出来なさそうなので無い気がします。

 というか、ちょっと重箱の隅をつつくような意見ですが、威権順位が同等だと命令の書き換えができないのは致命的すぎます。話の展開のためなのはわかるのですが…。

 あとはベガパンク以外の可能性を考えると、すでに五老星が来ていることでしょうか。ただ通信では言うことを聞かないので、これはさすがにあり得ないでしょう。だとすれば、スケスケの能力を持つシリュウに加えて、ベガパンクに変身したデボンの仕業とかでしょうか。九尾の狐の変身能力がどれほどかは知りませんが。

 このピンチな状況に協力を申し出たのは、まさかのルッチ&カク。カクはまだしもルッチが協力を持ちかけるのが衝撃的です。まあ、扉絵ではそれなりに義理を通すことはしていましたし、このまま殺されるよりかはマシなのでしょう。それでも過去の因縁がでかすぎて、そりゃルフィとゾロも例の顔をするわと思わされます。

 それでもかつての強敵とのタッグが見られそうだと思うと、興奮しちゃうのが私です。

 覚醒ゾオンの真の実力と犯人の正体が気になりつつ、また次回!

第1076話「旧友」 四皇の戦力 - ワンピース航海記録