ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1068話「天才の夢」 また壮大な…。

 1068話の感想です。

 表紙連載は「かつて2人が所属したMADSという組織」です。これはもしかして扉絵の方でMADSを掘り下げていく感じでしょうか?

第1067話「PUNK RECORDS」 その知識は無限なり - ワンピース航海記録

 無限に知識を蓄え、脳みそが肥大化する能力者であったベガパンク。そんな彼はルフィにこの島から連れ出すことを訴えます。一方、島の近くにはルッチ率いるCP0が到着。シャカは抗戦する意思があり…。

帰ってくれ

 冒頭、ピタゴラスがアナウンスで船からくまのセラフィム「Sーベア」に帰還を指示するようにCP0に伝えます。Sーベアの能力であれば、船の上からでもエッグヘッドに戻れるのだとか。

 多忙なため事務的手続きとなる断りを入れますが、それで納得するCP0じゃありません。ここでルッチが挙げたのは「エッグヘッド失踪事件」というもの。なんでもここ2か月間で、エッグヘッドに行った政府の船は全て帰還していないのだとか。

 これに対してリリスは激昂。しかしピタゴラスにたしなめられ、CP0にはとにかく引き取ることが伝えられます。

 さてどうしようかというところで、ルッチは船を乗り捨てることを指示。なんでもS-ベアの能力で島に入るのだとか…。そして同じ頃にはカマバッカ王国でくまがダッシュ中。ニキュニキュの能力で、自分を吹き飛ばし姿を消します。そういえばこの能力があったか…!

天才が掲げる希望

 場面はエッグヘッドのスクラップ置き場へ。いきなり連れ出してほしいと言われたルフィは、ベガパンクに理由を尋ねます。彼も多くの研究に勤しみ、ただでさえ時間と金が足りない現状。そんな彼が最終的に目指すものとは…。

「世界中に無償で“エネルギー”が行き渡る世界!!!」

 よくわかっていないルフィの一方で、ジンベエはエネルギーの取り合い=戦争の火種であることを指摘。これにはベガパンクも喜々として語ります。彼からすれば、目に見えなくてもあらゆるところにエネルギーは存在しています。それを目に見える形に出来れば、本当の意味で戦争の火種をひとつ消し去れます。

「科学はいつか必ずそこへ到達できる!!!」

 さてほとんどピンと来ていなかったルフィですが、それがここを出る理由にどう繋がるのか。なんでもベガパンクが求めるエネルギーは、例の古代ロボット動かしたと思われる動力に注目してしまうのです。そのままずぶずぶと深入りし…。

 次の瞬間、どこかで爆発が起こります。要するに禁じられた歴史に踏み込みすぎて、間もなく消される状況であるのが今の彼なのです。

 そしてついにCP0が上陸。S-ベアのニキュニキュの能力で上陸したようです。船を捨てでも戦闘の意志を見せるのであれば、彼らも応対するのみ。シャカは研究員たちの避難と、アトラスのラボへの撤退を命じ、さらに3体のセラフィムを戦桃丸の指示のもとに出撃を命じます。

 ということで、慌ただしくなってきた中、ベガパンクは軽いノリで頼み込みます。頭の面白さで連れていくルフィも大概ですがな!そこでベガパンクは上に向かうことを指示。そこにボニーも連れてきてほしいとリクエストを出すと、透明になって消えました。まあ、ジャッジやクイーンもこれはやっていたし…。

襲撃のCP0

 さて未来都市では巨大怪獣に役人たちはたじたじ。未来怪獣の存在に心を躍らせるカクがさっそく嵐脚で攻撃しますが、ホログラムのため透かします。これをステューシーは知っていたため、なんとも情けない絵面に。

 しかしせっかく大ジャンプしたので、そのまま上空へと進み、上にいる可能性があるベガパンクを探そうとするカク。

 ここでステューシーはルッチに雲の上に2本の線があることを説明。これを敵が超えると…レーザービームで迎撃されます。ということで黒焦げになったカクが落下。ラボを取り囲む迎撃システムもばっちりです。

 するとこの騒ぎを聞きつけて、アトラスが登場。侵入者にパンチをお見舞いしようと、ぐるぐると腕を回転させて振りかぶりますが…

「遊びじゃねェんだよ」

 ルッチは獣人化して、いきなり“六王銃”を彼女の顔面に撃ち込みます。さすがにこの一撃にはアトラスも死にかけの状態で、半壊の機械のボディがむき出しの状態です。

 ルッチはアトラスに止めを刺そうと近づく中、ちょうど上を目指す一行が通り過ぎます。

「麦わら…?」

「ハトの奴!?」

久しぶりの再会

 ルフィとルッチが久しぶりに相見えた今回の話。といっても、本格的に激突するのは次回からでしょうが。

 今回のメインはやはりベガパンクの夢でしょう。無償のエネルギーとはこれまた誰もが求めるものですね。そこを戦争根絶のひとつに取り上げる辺り、この人も根っこはドラゴンたちと同じなんだなって…。

 話だけ聞くと、無限のエネルギーでもあるように思えますが、それを扱っていた謎の国って本当になんなんでしょうか。というか、それほどの技術力があるのに滅んだのも不思議ですね。…いや古代兵器の存在とかもあったしな。

 そんな彼の夢はともかくとして、同行することに同意したルフィ。選定基準がふざけていますが、さすがユニコーンと木のおっさんを仲間に誘った男です。父親の友人という関係に、とんでもない夢を抱くというある意味どことなく似たような関係性が窺える2人ですが、どうなっていくのか…。

 一方でCP0は突入するなり、アトラスを半死に持っていく暴れっぷり。いきなり2年前の最大技をぶっ放すルッチですが、むしろ他にも手札がある証拠でしょう。しかしすごい威力だ…。それでもここからルフィ達とまともに戦うには戦力が薄すぎますね。ましてやセラフィム3体も出てくるようですし。というか、今回の描写で思い出しましたが戦桃丸もいるんですよね。2年前と違って今は正式な海兵ですが、そもそも政府と海軍ではちょこちょこ反りの合わない場面もあるし、ここからどうなることやら…。

 ちょっと気になったのはステューシーの態度。ルッチやカクは初めて来たようですが、彼女はベガパンクの技術を知っているような雰囲気でしたね。ここに来て、ベガパンクの関係者とか設定がぶち込まれるのでしょうか?

 そして個人的に面白かったのはカクの言動。めちゃめちゃテンション高くはしゃいでいます。もともとキリンでふざけた技を見せるような柔軟性はあったしな…。年寄りくさい話し方と相まって、輩のような印象を受ける場面もあります。冒頭の場面とリリスの雰囲気が、完全にあれなのよ…。

 ここに来て懐かしの敵キャラ達にも気になりつつ、また次回!

第1069話「万物は望まれて、この世に生まれる」 悪魔を冠する可能性 - ワンピース航海記録