ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1028話「ブラキオ蛇ウルス」 これが驚かずにいられるかい!

 1028話の感想です。

 今回はカラーイラスト。ナミとウソップがどこかで見たことのあるキャラに変装した一味を操作してゲームをしています。どうでもいいけど、あのゲームの最後の追加キャラには度肝を抜かれましたよ…。

第1027話「想像を超える危機」 モモの助の巨体はダテじゃない! - ワンピース航海記録

 

 ルフィとカイドウの勝負が激化する中、焔雲が弱まり鬼ヶ島が傾く事態に!これをなんとかするために、龍となったモモの助とヤマトが奮闘します。一方、島内ではキングが人獣形態で大暴れ!なんでもゾロの一撃が彼の隠していた覆面をわずかに切ったことが原因で…。

政府の狙い

 来賓の間でCP0は通信相手に声を荒げています。彼としてはモモの助の龍の姿がかつてベガパンクの失敗作である人口悪魔の実であることを看破し、その危険性を訴えます。しかし通信の相手は海賊同士潰し合ってくれたら十分だと話します。

 さらに世界政府からの勅命として、カイドウが倒れた場合はなんとワノ国を世界政府が管理するというのです。すでに軍艦も向かっていました。ただ現場にいる身としては、カイドウが倒れる姿はまるで想像できませんが…。

 そしてもうひとつの指令は…

ニコ・ロビンを連行しろ!!!」

 通信相手は、CP0となったロブ・ルッチ!その存在が海賊たちの鍵になることをよく知る彼は捕らえることを指示します。2年前に言っていたことを有言実行してやがる…!

 そして渦中の人物は目を覚まし、ブルックが護衛中。雑魚狩りしていない彼はまだまだ力が有り余っています。

 

 その頃、外ではモモの助が必死に止めようと焔雲を出そうとしています。もはや5分しかリミットが無い状態。とにかく焔雲を出そうと半泣きで頑張っていました。

 一方で、ヤマトは最悪の状況を考えてドクロドームの地下にある大量の爆薬の処理に向かいます。ということで、人獣形態で崖をよじ登ると獣形態になってそのままダッシュ

ビックリドッキリ恐竜

 場面は変わり、サンジとクイーンの勝負。“風来拳(ブライパン)”という大量の義手による連打を捌こうとしますが、いかんせん一撃が重く、さらに剣での攻撃もしてくるのでまるで隙がありません。

 そんな中でクイーンはサンジにレイドスーツを出すことを要求します。どうも彼はジャッジの科学力を期待しているようです。

 しかしサンジからすればもはや縁を切ったあの苦しみの家族関係。先ほどはモモの助を助けるために使いましたが、そんな敵のリクエストに乗るような真似はしたくありません。しかも相変わらず身体の調子がおかしいようで…。

 ならば引き出させてやろうとばかりに“ブラック光火”を撃ってきますが、それをかわして“熟焼グリル・ショット”で反撃!サンジの中でも強力な攻撃ですが、ダウンこそすれど獣形態に変化してあっさりと起き上がります。さすがはゾオン系の古代種。化け物じみたタフさは簡単には打ち砕けません。

 お返しとばかりに今度は科学力なしのゾオン系のパワーで相手しようとするクイーン。

「一億年以上世界を支配した王者の力!!!」

 古代最強の恐竜の力はいかほどか、彼はその巨体を伸ばすと尻尾で背後の建物をはたきます。その行動に何の意味が…

 しかしその瞬間、“ブラキオ蛇ウルス”の掛け声とともに、長い首から尻尾までがすっぽりと胴体から抜けて蛇のような体でサンジに迫ってきました!これにはサンジはもちろんイゾウやマルコ、チョッパー、侍達、当然読者すらも目が飛び出る衝撃です!

「ムハハハ!!油断したなァ!!!ブラキオサウルスとはこういう恐竜だ!!」

身体の変化は…

 まさかの方法に完全に不意を突かれたサンジはそのままクイーンに巻き付かれます。蛇のようにとぐろを巻いて相手を絞め殺す“ブラキオとぐロス”、恐竜の筋力での締め付けは強力この上ありません。

 さらに本体が抜けた後の身体はクイーンの改造により自立が可能。“ブラキオランチャー”と呼べば砲撃が行われる仕組みですが、この説明の最中に名前を呼んだためクイーンに砲撃が当たります。しかもうっかり連射…このバカみたいな敵のミスのおかげでサンジは脱出しました。しかしすでにかなりの締め付けを食らい、全身の骨がバキバキに…

「それが…痛ェんだが…普通に動けるんだ…!!」

 なんと現れたサンジは確かに身体も足も変に歪んでいるのですが、普通に歩いて来たではありませんか。えっ…なにこの気持ち悪い曲がり方…。

 しかしこの状態、サンジとしてはイヤに覚えのあるものでした。そう、それは兄弟たちと同様の銃弾をもはじく身体…

 するとここで身体を戻したクイーンが人獣形態となって剣を振りかぶります。完全に後ろを向いていたサンジはこの攻撃を食らいますが、なんと折れたのは剣の方!ちょっと痛いくらいのその威力にサンジもクイーンも驚きます。

(いやだ!!あんな怪物になるのは…!!!)

不安と衝撃のサンドイッチ

 不安に衝撃が挟まった今回の話。

 冒頭はCP0によりワノ国の支配とロビンの確保が狙われます。主導で連絡をしているのがルッチのせいか、ウォーターセブンを思い出します。あいつ本当に昔話していた地の果てまで発言をやってやがる。ここでロビンが連れさらわれるのは個人的には止めて欲しいですね。私は大団円ワノ国宴エンドを見たいんだ!ブルック頑張ってくれ!あれだったら親分とかフランキーも早く合流してくれ!

 そして衝撃の絵となったクイーンのブラキオサウルス分離状態。彼が能力を見せた頃、マムへの頭突きでちょっと落胆をした思いがありましたが、今回の分離はその思いを覆すほどの驚きでした。あの形態は内臓とかどうなっているんだよ!こういうの見るとゾオン系ってものすごいロマンの塊に思えてきました。SBSでもブラックマリアでこの件触れていましたし、妄想力やこうであることを信じることが大事なのでしょうか。

 それにしてもササキが出た際にゾオンでもう驚くことは無いと思っていましたが、それを軽く上回ってきやがった…!思うと彼はクイーンのお手製っぽい武器持っていましたし、同じ変態恐竜同士ですし意外と仲が良かったのでしょうか。少なくともフーズ・フーよりかは気が合いそう。

 そんなクイーンに勝るとも劣らない衝撃と同時に不安を覚えたのはサンジの様子。これは彼も他の兄弟と同じように外骨格が現れたということでしょう。これはかなりのパワーアップと同時に、ファンとしては緊張が止まりません。あれほど忌み嫌っていた兄弟と同じような身体になるのですから、彼としたら堪ったものではありません。最後のセリフが「いやだ」という悲痛さが伝わります。彼からすればもしかしたら兄弟たちのように感情まで…という恐怖もあるのでしょう。

 しかしすごいですね、あの外骨格。ゾオン系古代種が武器使っているのに、まるで効いていないんですよ。これにレイドスーツ加われば、そりゃ武力国家として名を馳せるのも納得のレベルです。マムもこの科学力は欲しがるわ。

 この3連衝撃ネタのおかげでヤマトの獣形態がまるでネタになりません。いやだってそこまで変化が無いんだもの…。

 サンジが好きな私としてはやはり最後の場面が切なかったですね。 ロビンに助けを求めるという一皮むけた行動を取った矢先にこれとは…WCI編で存分にやったはずのサンジ曇らせ延長戦とか、マジかよという気持ちです。それでも…それでもあの心優しい料理人とそれを受け入れる仲間達なら乗り越えてくれるはず…!

 冗談抜きに頼むよ、尾田先生…と思いつつ、また次回!この引きで次号休載とか生殺しかよ…。

第1029話「塔」 これぞ組織のナンバー2 - ワンピース航海記録