997話の感想です。
扉絵リクエストは「座禅中雑念だらけのサンジの肩を打ち続けるたぬき住職」です。寺でさ、あんな格好ではしゃいでいるナミさんも悪いと思うんだ…。
第996話「最強がいる島」 全員止まらない - ワンピース航海記録
お玉の救援、白熱する地獄の鬼ごっこ、猛攻を止めないカイドウ、どのフロアでも戦いが繰り広げられている中、ルフィ達もカイドウを目指して屋上へダッシュ。しかし3階に上がったところで、サンジの耳に届いたのはおおよそ戦場似つかわしくない遊郭のやり取りで…
その懸賞金に首ったけ
あーれーと女性が脱がされている?声を聞きサンジは遊郭を探索。権力者によるその行為自体が女性自身の心を削らせると考える何とも紳士な理由で、声の主を捜索します。早々に障子越しにその光景を発見したサンジは、さっそく突入…
しかし障子を蹴り破るもそこには蜘蛛の巣が張ってあり、動きを封じられます。さらに回されていた女性が回転を利用し、男と一緒に回転キック!アーレートラップなどというふざけた名前ですが、そこは百獣海賊団、威力もそれなりの模様です。
言うまでもなく、これは罠。どうやら色ボケの正義漢を捕らえるための模様で、すでにサンジ以外にも引っかかっていたようです。主導者は飛び六胞のひとりブラックマリア。余裕しゃくしゃくの態度でサンジを坊や扱いします。
「さっさと縄を解け!!お前のことなんか大好きだ!!!」
そういうとこやぞ、サンジくん。
一方でルフィはジンベエと一緒に突撃中。3階ではゴリラのSMILEミゼルカとガラガラヘビのSMILEポーカーが待ち構えていました。どうやらキッドを逃がした彼らですが、15億のルフィに目をつけているようです。たしかに四皇最高幹部にも劣らない懸賞金は魅力的です。
しかしルフィ達はちょうど4階に繋がる梯子を侍たちにかけてもらったため、そのまま上がっていきます。やっぱりSMILE組はどうも空回りするな。
遊びは終わり
その頃、ライブフロアでは相も変わらず鬼ごっこ。今のところ、一番肉薄しているのはドレークでアプーを押しています。一方、ゾロはマムが空けた天井の穴を見ていました。天井から落ちていたものを見ていたようですが…。
敵味方入り混じった大騒ぎの中、ゾロは刀を構えアプーを一閃!一撃で彼から抗体を奪うと、それをチョッパーに渡してこの場を任せます。なんとチョッパーはすでにこの疫病の仕組みを理解していました。どうやら氷鬼は体を冷やすガスと融合して機能するウイルスのため、火を使って体を温めることでその活動を停止させます。実際チョッパーは火の近くにいると、進行が止まっていました。
これをはいそうですか、と見ているクイーンではありません。やられたアプー共々撃ち抜こうとしますが、ゾロが斬撃でカットします。
「おれはこんなつまらねェ遊びをする為にこの島に来たんじゃねェ!!!
世界一強ェってカイドウを!!ブッた斬りに来たんだよ!!!」
なぜか島が大きく揺れる中の魔獣の気迫!ゾロがそうなる理由はロビンはわかっていました。先ほど穴から落ちてきたのが菊の片腕だったのです。屋上の戦いがどうなっているかを予想するには十分なものでしょう。
そこに現れた援軍は不死鳥マルコ。上に行くのを手伝ってくれるようで…。
天空の島
ドーム外の港近くにはヤマトがモモの助としのぶを抱えて走っていました。このまま脱出を図ろうとしますが、なぜか船が見当たりません。それどころか海も無いのです。
そこで彼女は気づきました、この揺れの正体を。龍が空を飛ぶのは焔雲を発生させ、それで飛ぶことができるというのです。すなわちこの揺れの正体は、カイドウが発生させた焔雲によって鬼ヶ島が飛んでいるのです!
「始めよう“暴力の世界”!!!」
ワノ国を変える恐ろしき龍、カイドウの本格的な指導により今回は締め!
龍の能力の本気
一日遅れたっていいじゃない。だって仕事があったんだもの!
さて遅れた理由はさておき、カイドウのインチキじみた能力が発動した今回の話。
龍が雲を発生させて飛ぶことは、モモの助のSMILEの件でわかっていましたが、カイドウはそれにより島を浮かすというトンデモ技を披露しましたね。やっていることラピュタだぞ、おい。しかもあれをできる余裕があるってことは、勝負がついたんだよな…。ダメ押しとばかりにこの男の恐ろしさが浮き彫りになりましたね。見習いでもこんな奴いたらそら強いわな、ロックス海賊団。
このまま花の都に直行するのでしょうが、どのように展開するのですかね。そのまま下ろして花の都を押しつぶすのでしょうか。…だとしたら芸が無さすぎるな。
しかしこれで国民が火祭りのために用意していた宙船の活用が見られるかもしれません。正直、アニメ見るまで存在をすっかり忘れていたぞ…。
一方で鬼ごっこはゾロとチョッパーによりあっさり終幕。ゾロはこれからカイドウの所に行く気満々なんですから、これくらいやってもらわないと困ります。アプーも弱くないけど、やっぱりドレークに押されていた状態で避けられるような攻撃ではありません。
チョッパーも氷鬼の仕組みをあっさり看破したのは見事でした。ローの存在で医者としての立場が怪しくなっていた面もありましたが、ワノ国に来てから見事に船医としての実力を振るってくれます。ゾロがチョッパーに任せる辺りのやり取りが最高なんだ!
というか、ゾロはこのままマルコの手を借りて屋上に行きそうですね。ルフィも侍達のおかげでだいぶ上れましたし、キッド達はもうだいぶ先行していますし…これ最悪の世代でカイドウとマムを相手にすることになりそうだな。
そんな活躍のゾロとは対照的に、敵の罠にはまっていたのはサンジ。いやたしかにあそこで助けに行かなきゃ、彼らしくはないんですけどね。よりにもよって捕まえた相手が飛び六胞のブラックマリアですか。実力は間違いない上に、サンジにはどうあがいても勝てない女性ときました。
こうなると窮地を脱出するには、別の味方が必要ですね。考えられるのはサンジの前に捕まった誰かですが、ちょっと想像もつきませんね。まさかオロチとかじゃないだろうし。個人的には女性なので、大人の女対決でロビン辺りがサンジの援護に来てくれないでしょうか。というか、サンジはどうもクイーンとの勝負の可能性が高いし。
そういえば今回も新しい真打ちが出ていましたね。ポーカーはこれまでの中ではまだマシですが、ミゼルカはこれドボンやこの前のキリン達くらい酷い合体でしょう。まさか腕からゴリラがマシに見えないこともない日が来るとは…。少なくともこれはゴリラの正しい生え方じゃないな!
尾田先生、どれだけ酷いSMILEを出せるか楽しんでいない?などと思いつつ、また次回!来週はさあ、休載だからさあ。