ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第947話「クイーンの賭け」 全力の一撃の結果…

 947話の感想です。

 扉絵リクエストは「ブルックがサニー号の甲板でウミネコたちの合唱を指揮しているところ」です。たくさんのウミネコに加えて、アラバスタのところで出てきた海ネコの姿もいます。私はあいつがいまだにワンピースの不思議生物の中でもかなり好きです。

第946話「おリンVSクイーン」 決着早いよ! - ワンピース航海記録

 

 マムVSクイーンの対決は異常な怪力でマムに軍配が上がる結果に。そしてマムの目的であったおしるこがルフィたちによって平らげられたことがわかると、彼女はルフィめがけて襲ってきます。混乱の中でルフィは無意識に首輪をあっさり外すことに成功し、覇気をより完成に近づけるためにマムを相手にすることに!

流れる武装色の覇気

 冒頭、2年前にレイリーがシャボンディ諸島でケイミーの爆弾首輪を外したことが描かれます。この時にレイリーがやったことと同じことを自分もできたのだとルフィは確信しました。とはいえ、ルフィとしては必死の中でできた無意識の行動だったのでどのようにやったのかは明確に覚えていません。

 しかしヒョウ五郎は確信しています。すでにルフィの力は自分の教えられる範囲をはるかに超えている強力なもの。となればマムの怪力だって防ぐことはできる筈です。自分の想像を超える実力を見せるルフィなら必ずや…

 

 しかし人生そんなに甘くありません!ルフィも意識して覇気を拳に流し込むようにして構えますが、マムの剛腕の前では二人まとめてあっさり吹っ飛ばされました!結果は弾丸のように壁にめり込んでしまう形に。百獣海賊団の言う通り「言わんこっちゃねー」な状況です。

 それでもガードしていたおかげか、なんとか生きていた二人。ヒョウ五郎は息も絶え絶えに覇気の説明をします。なんでも武装色の覇気は外にまとうようにすると鎧のように防御や攻撃に使うことはできますが、さらにもう一段階上に行くと覇気が相手の内部に到達して外面が強固な相手にも通用する強力な武器となるのです。ルフィはすでにそこに到達していることを説明するとヒョウ五郎は息を引き取るように…とまではいかずルフィとともにマムの攻撃を横っ飛びでかわします。わりと元気だな、爺さん!

クイーン様の一撃

 現在、兎丼では連絡がつかない状況です。そのため別の囚人が働いている場所に…

「待てェ~~~!!!」

 不意打ち気味にビッグマムがルフィを追いかけて突っ込んでくることもある恐怖の場所となっています。彼女を止めようにもカイドウと並ぶほどの相手を雑兵が止められるわけもありません。そんな中、クイーンがふらつきながらも復帰します。なんでも彼女を止める作戦があるようです。

 

 イノシシのごとくまっすぐに進んでいくマムはルフィを追いかけているとぐるりと兎丼を一周する形になります。そしてマムが戻ってきたあたりに先ほどの空のおしるこ鍋を置いておき少しの間足止めをします。そこに崖上からブラキオサウルスになったクイーンの強力な頭突き「無頼男爆弾(ブラキオボムバ)」ぶち込みました。

 その重量級巨体としなやかな首の筋肉、かなりの高さからの落下と多くの条件を極めた絶大の一撃。さすがのマムもダウン必至かと思われます。するとマムは頭の痛みに襲われながらも自分の息子たちの姿を思い出します。なんと彼女、クイーンの強力な頭突きのおかげで自分の記憶を取り戻したのです。倒れないどころか純真無垢なころと違ってバリバリにしのぎを削ったベテラン海賊の雰囲気を醸し出しました。これはもはや全滅の方が確定かと思われたその時…。

四皇への警戒の中で

 なんといきなり倒れて爆睡しました。いろいろあって疲れたのでしょうか?それでもとりあえず危機が過ぎたことがわかるとクイーンは部下に海楼石純度100パーセントの錠と鎖で100回巻き付け、猛獣用麻酔100本打ち込むという100づくしな命令をします。ぶっちゃけこれでも足りないような気がしてしょうがねえよ!

 

 さらにきびきびと部下たちに今後の指示を与えると、兎丼をババヌキに任せてマムを鬼ヶ島へ連れていくために出航します。クイーンの指示通りにゲートは封鎖、しかし通信は戻らずと完全な隔離状態になった兎丼。となれば、この状況に張り切る男が一人。

「おれはずっと自由だ 「兎丼(ここ)」貰うぞ」

 ということで完全復帰のルフィ、大暴れする気満々です!

怒涛のスピード感

 まくしたてるようなスピード感があった今回の話。

 武装色の覇気の説明や囚人の中に気になるシルエットがいたりなど割りと重要なことはあったのですが、クイーン決死の作戦からラストまでのスピード感が強力な印象でした。

 特に注目のクイーンがコミカルなキャラでもあるためかコメディ的にガンガン進行できましたね。13億の懸賞金ながら涙流したビビり顔を披露したりしましたが、部下ときっちり連携をとったりなかなか的確な指示を素早く出したのはお見事でした。ルフィは放っておくのかいとも思いましたが、ルフィとマムどっちが危険かといったらまあ後者ですわな。

 その反面、必殺技は巨体を活かした頭突きと何とも反応に困るものとなっています。恐竜のパワーとその巨体と重量をフルに活用したものだと思いますが、技のセットアップの長さと勢いはあるも予想通りの絵柄、なによりも食らったのがマムということでどうにもピンとこない技となっています。

 同じ四皇幹部でもカタクリの斬切餅とかはモチモチをフルに利用した連続技のような魅力には劣ります。いちおうまだ人獣形態になっていませんのでそこからもっとカッコいい技も期待できるかもしれません。しかしゾオン系だとその動物に変身できるくらいでこれでもかという特徴は出しにくいと思うんですよね。首が長い繋がりでカクのキリンくらい面白いバラエティー性に期待したいところですが…。

 

 一方、ついに記憶を取り戻したマム。クイーンの強烈な一撃でダウンせずに痛いくらいで済む彼女のタフさは化け物です。むしろそんな彼女に記憶を思い出させるほどのショックを与えたクイーンが凄いと言えるか?

 思い出したからといって特に何かするわけでもなく眠ってしまいましたが、彼女のことだから眠くなったから寝たのでしょう。兎丼に突入する直前にそんなこと言っていましたし。

 それにしてもこれで彼女とカイドウが対面することになりますね。お互いに考えていたような形ではないでしょうが、何を話すことやら。状況的にはマムが危ないはずなんですが、海楼石の錠や鎖に捕らえられていようが大丈夫な気がしてしょうがありません。むしろダイヤ並みの硬度を持つ海楼石すらもマムなら砕けるんじゃないかな?

 

 さて化け物共がいなくなり守りも最低限になった兎丼ですが、これはルフィによる無双タイムの始まりですね。ババヌキあたりは厄介そうですが、ルフィ以外にもチョッパーやお菊、雷ぞうにカリブーがいますし、鍵さえ見つかれば河松も参戦するでしょう。キッドあたりも参戦くらいはしてくれそうですし。

 それと個人的に今回好きだったのはルフィの最後のセリフ。ババヌキの自由になったかという言葉に対して「ずっと自由」というのは、ルフィのスタンスを表していて好きですね。まあマムやクイーンがいなくなったことで意気揚々としているように見えるのは主人公的にちょっとどうなのよとも思いますが…。

 

 ところでこの一週間でスタンピードの情報や最新刊の表紙などが公開されましたね。アニメも来週から明確にワノ国編ですし楽しみなことが増えるのは喜ばしいですわ。まあ、こういうときワンピース以外の楽しみないのかよとも思うときがあるのですが…いやあるにはあるけどね。

 ワンピース中心に多くのことへの期待に胸を膨らませつつ、また次回!

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