915話の感想です。
表紙連載は「海賊廃業 染物職人ベラミー」です。ベラミーまさかの染物職人として親方らしき人に指導されています。すでに頭にたんこぶを作っていますが、けっこう上手くできているような・・・。
しかし海賊廃業って・・・。いやきっとここで作った染物を新たな海賊旗として掲げるに違いない。
突如、現れたギフターズにお玉がさらわれてしまう。ルフィ達は侍のお菊の案内の下、海賊と役人の町である「縛羅町」に向かいますが・・・
町の巨漢
場所は縛羅町のとある一角。大相撲の興行中とのことで、前々回登場した相撲取り「浦島」が飯をかっ込んでいます。相撲取りは身体づくりが重要だからね。
彼は先ほど、お菊を口説いていましたが、現れた浪人(ゾロ十郎)の妙な気迫に思わず、帰ってきたようです。
しかし彼女の件が諦めきれない浦島。そんな彼につまらないことで悩むなと言うのは、ともに食事しているへんてこな人物。
「お前は“士族”!!ワノ国には はっきりとした「身分制度」があるんだ」
その人物は、ギフターズのマウスマン。ネズミのSMILEとあまりにも変わった能力者です。少なくとも某夢の国のキャラのような可愛さは無いよね。
士族の行いで示しをつければいいということで、容赦ない行動を促すマウスマンの言葉に、すっかり乗り気な浦島。
そんな彼はいきなり食事を薙ぎ払うように、テーブルから落とします。そして近くにいたタヌキを指しました。聞けばこのタヌキは食堂の老夫婦のペットのようですが・・・
「タヌキは大好物だ」
威圧的な表情で、タヌキを調理するように指示!酷いわ、横綱!
新たな真打ちホールデム
今度は縛羅町のある屋敷。お玉はある人物を見ながら、必死に泣かないようにこらえているようですが・・・。
ここでその人物がお玉を連れてきたガゼルマンに一喝!息を切らして、ぜーはーしていたのが癇に障ったようです。
「いちいちおれの顔を見んじゃねェ!!!」
その人物こそ百獣海賊団“真打ち”ホールデム!ライオンのSMILEですが、そのライオン顔が腹にあるという強烈なデザインの男です。そら、お玉も怖がるわ・・・。
ライオンの態度に苛立つホールデムですが、それはあっちも同じこと。怒ったライオンは腕を振りかぶり、ホールデムに金的を攻撃しますが・・・
なんとライオンも絶叫!どうやら下半身の方はリンクしており、ライオンの方もダメージを受けます。
悶絶しながらも、ホールデムはお玉にヒヒを手懐けたことを追求します。ホールデムは本物の悪魔の実の能力と確信していますが・・・。
飛徹から能力の脅威については聞いていたお玉。動物に懐かれやすいと言って、話題を逸らそうとしましたが、はいそうですかと納得するほど真打ちは甘くありません。すでに部下から頬をちぎっていたことの報告を受けていたので、なんとペンチを持ってくるように部下に指示!
(アニキ助けて!!!)
縛羅町でのごたごた
ついにルフィ達は縛羅町に到着。着いた瞬間、玉を助けに来たことを叫ぶルフィですが、さっそく敵に見つかって囲まれかけます。
しかしここは流石のルフィ。覇王色の覇気で早々に敵を気絶させると、玉の捜索を始めます。
お菊の話では、縛羅町はもともと活気ある城下町でした。しかしある日、オロチの部下がなだれ込んできて、町人たちから家を奪い、必要な商人だけを残して、あとの人達は他所へ追いやられたようです。なかなか闇が深いな。
するとここでルフィ達の方へ恰幅のいい男が吹っ飛ばされてきました。ルフィがキャッチしてみると、それは相撲取り。お腹には手形までついていますが・・・。
言うまでもなく、その正体は奥で行われていた浦島による興行。彼を倒せば金500という一種の描けのような状況ですが、さすがはワノ国大相撲“横綱”の肩書きを持つ男。すでに19人は倒し、骨を折るどころか行方不明者まで出すほど、とんでもない実力を見せつけています。
そしてここで浦島、お菊を発見。どうやら去り際に彼女に、自分が興行するので見に来てほしいと言っていたようです。お菊の方は全然乗り気じゃなかったけど。
浦島は弟子たちに、彼女を連れてくるように指示。対して、ルフィはお玉がどこに連れて行かれたかを大衆に問いますが、まったく相手にされません。まあ民衆のアイドル的存在のスキャンダルとなったらねえ・・・。
ゾロが斬るのを躊躇したことで、あっさり連れて行かれたお菊。彼女が外の茶屋の娘であることに気づかれると、ブーイングが飛びますが、浦島は士族からすれば平民も下人と主張。なかなかきつい言葉で、民衆を黙らせ、お菊に抱きつこうとしますが・・・
「拙者 下人という人間を存じません」
ここでお菊、刀を鞘から抜きます。そして一瞬のうちに、浦島のマゲをバッサリ斬り落とします!
「お戯れを 卑しきはあなたの心」
強烈な一太刀に、ルフィもゾロも喜ぶ状況。ボスを呼び出せるのに手っ取り早いということで、ここで締め!
まだまだわからない侍の実力
今回、やはり目を引いたのはラストのお菊の一閃。なかなか見事なもので、体格差をものとも言わずに、実力の片鱗を見せつけます。
しかしこれだけではまだ侍の実力を判断するには早計です。そもそも浦島は戦意が無かったので、まともに戦えばどうなるかはわかりません。
覇気を知らなかったのは、ワノ国が鎖国しているので、覇気という名前が普及しておらず、空島のマントラのような形であるかもしれません。覇王色自体がそもそも珍しいし。
なので、私はお菊強い!と言うのは、まだですかね。でも後にすぐにでも言うことになりそう。
そして登場した真打ちホールデム。これまで登場したキャラが真打ちという形でなく、シープスヘッドのようなSMILE持ちでした。
あまりにも強烈なデザインをしていますが、いったいどのような戦闘をするのでしょうか?ライオンって言うと、その腕力や牙を使った攻撃がイメージできますが、腹にライオンだと何をするのかわかりません。個人的には、ギミックを凝らした戦法に期待しています。今週、キン肉マンでマリキータマンの戦い見たからかもしれないけど。
でもギャグキャラ臭ありますよね。こうなるともうひとりの真打ちスピードがどういう人物か、気になるところです。
そして個人的に注目していたのは、浦島の行動。ペットのタヌキを食すとかは残虐的でちょっと残念です。今回、メロリン顔も見せて、憎めない敵キャラやってくれるかと思っていたので。
マゲを切り落とされましたが、次回どのような反応をするかによって彼の今後が決まるような気がします。私としては、まだ憎めないキャラとしてやっていけそうな気がするので何とか・・・。
しかし相撲詳しくないので、マゲを切り落とされたのがどれほど重要なことか分からないのですが、断髪式とかもあるくらいだし、そうとう重要なことなのだと思われます。
まあいろいろ注目点は多かったのですが、今回一番驚いたのは表紙のベラミーとお菊を連れて行かれた時のゾロの反応。
「裸の男を斬るのはどうかと・・・」
なんで刀で全部、解決しようとするのよ(笑)
正直、もうちょっとガンガン進めて欲しい気もしつつ、また次回!