ワンピース航海記録

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第851話「シケモク」 もうやめて!サンジのライフはゼロよ!

 851話の感想です。今回は20周年記念の巻頭カラーイラストです。そして背表紙はルフィの船出です。ルフィの名言が蘇ります。

 前回のラストにプリンが衝撃の事実を話したところから始まります。プリンは自らの武器やサンジについて嬉々として語ります。サンジはそれを聞き涙を流し、雨の中何度もライターをつけようとします。

 一方宝物の間ではブルックとマムが戦っています。格上の相手に諦め戦うブルック。その諦めない姿にマムはブルックに問いかけます。再び場面はプリンの部屋に。彼女は自分の能力でレイジュの記憶を書き換えます。そして図書室ではルフィが脱出しようと頑張ります。しかしナミはオペラの拷問を受けることに。そんな中ある人物が図書室に・・・。

 ストーリー

 驚きの事実やジンベエの登場で盛り上がった話でした。チョッパーやブルックの件でちょこちょこ一味のチャンスはあったのですが、今回のジンベエの登場が明確な逆転への布石になりましたね。それとは逆にプリンの能力でマム側の厄介な敵が増えた感じですね。今回の大きな注目点の言えるでしょう。

登場キャラ

・ルフィ
 前回同様腕引きちぎってでも脱出しようとします。見る限り、本当にできそうな気がして怖いです。

 ジンベエの助けには満面の笑みです。思えばよく笑う彼の笑顔を見たのは、かなり久しぶりな気がします。ここ最近極限状態だったからなぁ。

 

・ナミ

 ローラの件があるためオペラの拷問の対象にされかけます。友達は売らないと言ってましたが、会ったのは2年前だから居場所はわからないはずですが・・・。まあ前に出会った場所言えば、マムの情報網を使って見つけるでしょう。

 

・ジンベエ

 いきなり部屋に入ってきたと思えば、オペラに必殺の「五千枚瓦正拳」!さすが元七武海だけあってマムの部下であろうとも一発で吹っ飛ばしました。もう状況が状況なのでものすごく頼りになります。煽りコメントにも救世主(ジンベエ)と書かれるくらいだし。

 どうやら城を出禁になっていたようですが、読者が知りたいのは彼がルーレットで何かを失っているかもしれない点です。腕とかは大丈夫そうだから、やっぱりペドロと同様に寿命か?

 

・チョッパー&キャロット

 ようやくブリュレを起こし、鏡の秘密を知ることができました。地道ではありますが、ジンベエ同様重要なポジションにいるので頑張ってほしいです。

 またキャロットは似顔絵が得意という設定がわかりました。まだ見てもいないので何とも言えませんが。

 

・サンジ

 去年で充分ひどい目にあった彼ですが、まさか新年一発目でここまで悲しい状況になるとは思いませんでした。遊戯王のような、とっくにサンジの心のライフはゼロよと思えてしまいます。

 今回のタイトルになっている「しけもく」とはタバコの吸い殻のことらしく、今回サンジが雨で消えたタバコにもう一度火を灯そうとする場面は、彼の悲しみの心情を表しています。彼の表情や天候などの演出を含めて丁寧に描かれている印象でしたが、それゆえに辛く感じます。

 

・ブルック

 ビック・マムを相手に一歩も引かずに戦います。かなりボロボロであるのですが、その姿を見たビッグ・マムが彼に諦めない理由を聞いた際の返しはものすごくカッコいいです。仲間のことをよく理解し、だからこそ自分のやるべきことを果たすために戦う男というものを見せてくれます。

 個人的に今回一番カッコいいキャラだと思います。前から好きなキャラでしたが、今回でより好きになりました。年齢的に一番大人でとても丁寧な男性なので、人をよく見ているのかもしれません。結構ネットだと彼は必要ないと言われる印象が強いですが、今回の話でそんなことを言えなくると思います。

 

・プリン

 結論から言えばかなりひどい悪女でした。サンジをとにかくけなします。サンジファンからすれば怒りものです。

 さらに悪魔の実の能力者であることが判明しました。「メモメモの実」の能力者で、対象者の記憶のフィルムを抜き取り自在に編集します。早い話が記憶操作人間ですね。この能力でレイジュを撃ったことやヴィンスモーク家皆殺し計画を隠蔽します。

 今回いろんな表情を見せてくれます。全部おもしろ顔なんですが、皮肉なので苛立ちを覚えますね・・・。流石は自ら演技力の凄さを豪語するだけはあります。

 ここまでくると彼女が良い娘説はもう難しいですが、意見変えるのもなんか悔しいので私は良い娘説を支持したいと思います。悪女のままだったらナミ辺りにぶっ飛ばさせれて欲しいかな。

 

・ビッグ・マム

 ブルック相手に戦闘中です。流石は四皇、かなり強くなっているはずのブルックを圧倒してます。しかもマムは生け捕り目的なので手加減していると考えると、相当恐ろしいです。しかし彼女を見ていると、四皇ゆえの油断がどこかに感じられました。以前ルフィがそこに対してビッグ・マムに言ってましたが、そこにつけ入るスキがある気がします。

 

・ブリュレ

 鏡が話すことをチョッパー達に教えます。マムの能力は鏡世界にまで影響するようですね。というかマムいなければいちいち回らなきゃいけないのか・・・。

 

・オペラ

 ローラの居場所を吐かせるため、ナミを拷問しようとします。淡々と気軽に言ってますが、彼はシャーロット家の5男です。考えてみればこういうことに慣れているのかもしれません。

 

・レイジュ

 今回プリンから多くのことを聞きます。足の怪我もプリンの持つ銃と弾丸によるものであるのがわかります。

 彼女だけはヴィンスモーク家でも唯一サンジの心配をしてくれた人物なので、プリンがサンジをけなしているのに怒りを感じたように見えました。この人もサンジほどでは無いが大変だな・・・。

 またプリンの記憶を編集されました。ただ疑問ですが、足の怪我については違和感を持つ気がします。そもそもヴィンスモークの子供たちはサンジ以外鉄の身体を有しています。通常の弾では効かないはずなので、流れ弾に当たった兵士の記憶では矛盾がありそうな気が・・・。まあその流れ弾が今回プリンが見せたものと同じなら意味ないですが。

 

個人的名セリフ&名シーン

・プリン「キミはすくいだーケッコンしよー」

 プリンが顔を膨らませ、サンジのプロポーズを真似する場面です。ボロボロのサンジの顔を真似して、小ばかにしたような言い方は面白さに加え、なかなかいら立たせてくれます。ここら辺は、流石は尾田先生といった感じです。

 

・ブルック「死ぬ事を計画に入れるバカがどこにいますかお嬢さん」

 ブルックとビッグ・マムのやりとりです。正直この場面全部がかなりのツボだったのでセリフについてはラストだけ書きました。サンジがどれだけ優しいか、ルフィがどれだけ信念を持つ人間か、仲間であり大人であるブルックだからこそ、よく理解していると思います。そして最後にマムが言う最悪なことに対しての返しのセリフ。一度死んでいるブルックだからこそのセリフです。マムのことをお嬢さんと言うのも良いですね。流石はロジャーがルーキーでいた時代にいた人物です。

 今回個人的に一番好きなシーンです。ぶっちゃけジンベエの登場やプリンの秘密よりも読んでほしいです。

 

・ジンベエ「まず———そこ出るか?」

 ルフィ、ナミ「出るーーーっ!!!」

 ジンベエが登場した後のやりとりです。もうこの登場と存在が安心と頼りがいありすぎの親分です。ルフィの笑顔と号泣しながらの安心したナミの表情も良いですね。

 

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