ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

ワンピース映画13作目「ONE PIECE FILM GOLD」 感想

 あけましておめでとうございます!新年始まって1週間も経ってしまった・・・。

 今年2017年はワンピース20周年ということで、このブログも盛り上げていきたいと思います。そんな大事な年の始まりは昨年に公開され、先日DVDも発売された「ONE PIECE FILM GOLD」の感想を書いていきます。

概要

 劇場版ワンピースの13作目で「FILM」の題名を持つ3作目の映画です。前作から3年以上開け、2016年7月23日に公開されました。全国的に公開され、興行収入、動員数ともにかなりの数字を叩き出しています。また2Dだけでなく3D、4DX、MX4Dでも公開されました。

 総合プロデューサーは前作に引き続き原作者の尾田栄一郎先生、監督は演出でワンピースと関わってきた宮元宏彰さん、脚本は「謎解きはディナーの後で」や「世にも奇妙な物語」など有名なテレビドラマを担当した黒岩勉さん、キャラクターデザイン・総作画監督は「FILM」の映画で担当してきた佐藤雅将さん、音楽はドラマ、映画、アニメと幅広く活躍している林ゆうきさんです。

あらすじ

 大富豪や海賊、海兵までもが集い日々多くのショーやアトラクションで賑わう、世界最大のエンターテイメントシティと呼ばれる「グラン・テゾーロ」に上陸した麦わらの一味。そこは世界政府公認の独立国家であり、街独自のルールがあり世界政府ですら手が出せなかった。
 上陸後ルフィ達はコンシェルジュバカラの案内で、多くのカジノやアトラクションを楽しむ。しかしそこにはグラン・テゾーロの主であるギルド・テゾーロの陰謀が・・・。

登場キャラ

ルフィ

 前半はとにかく楽しんでいますね。絶対にカジノとかやらせてはいけないような人物な気がしますが・・・。そのテンションは、新しい島を見つけたから冒険したいといういつも通りの感じがします。

 中盤と後半ではとにかく諦めない姿勢が見れます。強大な敵に対して諦めずに戦っていくスタイルは少年漫画の主人公でありがちですが、そのベタな展開は大好きです。彼の場合仲間のためという大きな理由があるからこその行動でしょう。

 

 劇場版ではだいたいこれが理由で戦うのですが、今回は支配に対して自由への信念を持って戦います。ルフィにとっての海賊は「自由であること」はとても重要なもの。支配欲の強いテゾーロとの激突は、まさにその信念のぶつかり合いという感じです。

 

 戦闘シーンはカッコいいです。ギア4発動時は手に汗握る展開でした。

 衣装は彼らしさ全開の力強さや動きやすさを重視したものが多いです。個人的にはあの金太郎衣装が良い!


ゾロ

 前半で捕まってしまうので今回見せ場がかなり少ない印象です。他の一味が活躍の場があるためか残念な感じがします。彼があまり目立たない映画も珍しいな・・・。

 その分後半の幹部との戦闘では唯一タイマンの対決をします。驚いたことに「無刀流」を披露します。ギャグ技じゃなかったのか・・・。

 今回の衣装ですがスーツ姿がヤクザの若頭にしか見えません。似合ってはいるんだけど・・・。


ナミ

 全体的にカリーナとの絡みが多いためか出番も多いです。カリーナとの再会や過去の事件など彼女とのやりとりがお互い腐れ縁という感じがしました。お互い金銭、お宝関係もあるので今回の舞台にぴったいです。

 戦闘はほとんどありませんが、その前にテゾーロに対してネタバラシしたり、カリーナ助けたりと活躍や見せ場が多いです。仲間に絶対的な信念を持ち、それを根拠にカリーナに大丈夫と言うのが味がありますね。にしても「FILM」の映画はナミが目立つなぁ。

 

 衣装は可愛らしさと色気が引き出されている印象でした。カジノでの衣装ではなぜか彼女だけサングラスをかけていませんでした。チョッパーですらかけているのに・・・なぜ?


ウソップ

 いつも通りギャグとツッコミが多い印象でした。特に天竜人の変装した時のものまねは面白いです。

 戦闘でも狙撃と思い付きで大活躍です。ジャックポットを利用してバカラを倒したのは見事でした。今シロップ村編の感想を書いているせいか、ものすごく成長している印象を受けます。ビビりは相変わらずだが強くなったなぁ・・・。

 衣装も特徴的なものが多いですが、掃除のおばちゃん変装以外はゴーグルがかなり印象的ですね。


サンジ

 全体を通して大きく目立つ場面は少ないものの、魅力を発揮しています。メロリン状態になった時の残念なところや、敵のやり方に対して怒りの表情を見せたりと彼らしさがよく描写されていたと思います。公開時は確か漫画でジャッジ登場のひどい状況だったし、アニメではしばらく出てなかったためか、見せ場多い気がしますね・・・。

 

 戦闘ではロビンと組んでいました。友達は珍しいと言ってましたが、ウォーターセブンでの一件やカラクリ城のメカ巨兵でもそういう場面があったので個人的にはそこまで珍しくなかったです。

 衣装はやっぱりスーツが一番似合っていたと思いますが、ゾロ同様にヤクザの若頭にも見えます。タバコがさらにそれっぽいな(笑)


チョッパー

 ちょっと今回目立たなかったです。まあ赤目フクロウの話を聞くといった活躍はあるのですが、むしろそこらへんくらいしか・・・。

 戦闘ではギャグ要員でしたね。まあ映画では目立つ作品多いので今回はお休みという感じで。

 衣装は可愛いものが多かったです。彼の劇場版のオリジナルはそういうの多いですが。


ロビン

 彼女も大きく目立った感じはしなかったです。もとより彼女の場合はサポートに徹するタイプなのであまり気になりませんでした。

 代わりに戦闘ではなかなか活躍してました。ルフィの呼びかけに応えたり、敵の動きを封じたりと素晴らしい働きです。こういう裏方に徹して戦えるのも彼女の魅力ですよね。

 衣装は色気と大人っぽさが目立ちます。清掃要員まで色っぽく見えるのは彼女の特権だ・・・。


フランキー

 ルフィと行動していたためか出番多いです。皆と行動していた時はちょっと考え足りないような発言もありましたが、ルフィとのチームでは彼がストッパーやサポートとして奮闘してました。普段はツッコミどころ多いけど、やっぱり大人だな。

 

 戦闘ではナミと同じくらい参加してない感じでした。フランキー将軍の準備のために離脱したのでしょう。というかフランキー将軍は蛇足な感じもしますが・・・出さなきゃいけないノルマでもあるのかな?

 衣装はパワフルかつワイルドな印象でした。彼の場合髪型もしっかり変更されるのが面白いです。


ブルック

 完全なギャグ要員でした。行動だけでなくその存在までもがギャグ扱いになるようなネタまであります。同じようにギャグ方面で扱われることが多いウソップやチョッパーも喰いかねないのが、改めて認識できたくらい面白かったです。

 

 反面、戦闘では大きな見せ場がありません。こちらは漫画で頑張っているのでいいでしょう。

 衣装はまた奇抜なものが多いです。ここでも笑わせに来ているような・・・。


ギルド・テゾーロ

 今回の敵でグラン・テゾーロのオーナーです。触れたものを黄金に変える「ゴルゴルの実」の能力者で、異名は「黄金帝」、「新世界の怪物」。

 金の力を絶対視しており、天竜人への献上金など金で世界を動かすレベルの大富豪です。また支配欲がかなり強く、部下が勝手に笑うことを許さなかったり、部下の裏切りに対して大きな怒りを示したりと多くの場面でその描写があります。グラン・テゾーロはこの2つのことを重視したようなルールでしたね。

 

 しかし過去の悲惨なものからでした。少年時代貧乏であったことや、ステラとの別れというようにお金関係でかなり人生を狂わされた人物です。支配については母親から大好きな歌を否定されたことや天竜人から支配されたのが原因ですかね。個人的にはここら辺をもう少ししっかり映像で見せて欲しかったです。

 いずれにしろ彼には「金」「支配」が大きく関係しているのがわかります。最後の方は「支配」に対して大きな執着を見せていましたが、自らを「神」と名乗ったりしていたのはエネルを思い出します。そういえばあいつも金に執着してたな・・・。

 

 衣装はとてもきらびやかで、装飾品が結構目を引きます。ステージ衣装はそれ以上に豪華になります。思えばステージに立っていた時の彼はかなり楽しそうでしたね・・・。

 声優は山路和弘さん。テレビや舞台で活躍される俳優の印象が強いですが、声優もやられています。ワンピースではセニョール・ピンクの声をやっていました。青年期は櫻井孝宏さんが担当。大人気のベテラン声優さんです。個人的にはデジモンアドベンチャーのテントモンや金色のガッシュベルの高嶺清麿が印象的です。


カリーナ

 テゾーロのショーのパートナーで、ナミが泥棒だった頃、何かと縁があった女性です。テゾーロの資産を狙う怪盗でもあります。

 

 ナミとはよくお宝を狙いあった仲であり、彼女はナミのことを「泥棒猫」、ナミは「女狐」と呼んだりします。どちらもお宝にはがめつかったのか割と口論しますが、それ以上に友情を感じていると思いました。女性同士の友情とはこういうものなのでしょうか?

 最終的には一味と結託しますが、最後まで彼女らしさを見せてくれます。全体を通して泥棒時代のナミの暗い部分を取り除いたような印象でした。

 

 例のシーンがあったためかとんでもないお色気要員です。この印象が強い人も多いのでは?

 

 声を当てるのは女優の満島ひかりさん。ところどころキンキンする感じに聞こえたり、違和感を感じる部分もありましたが、物語が進むにつれとても合っていきます。満島さんは昔「Folder5」というユニットでワンピースのOP「Believe」を歌っていました。ワンピースとは深い関わりがある人が、映画で声優で出演してもらえるのは嬉しいですね。


タナカさん

 グラン・テゾーロで警備主任を務めています。「ヌケヌケの実」の能力者で、壁などの無機物を自由自在にすり抜けることができます。「スルスル」と特徴的な笑いをし、設定ではテゾーロの幹部の中で一番の古株ですね。

 

 変わった見た目をしてますが、ワンピースのキャラでは日常です。それよりも映像見ての第1印象は、予想以上にデカいことでした。正直こんな人がいきなり壁から出てくればビビるわ・・・。

 出番は結構多く、ルフィとフランキーを落としたりする活躍だけでなく、細かい場面でも出てます。能力と立場的にも使いやすいですものね。

 

 声は俳優の濱田岳さん。言わずと知れた実力俳優ですね。この方も無類のワンピースファンらしいです。


バカラ

 グラン・テゾーロのVIPを担当するコンシェルジュです。「ラキラキの実」の能力者で、手で触れた相手の運気を吸い取ります。気品ある振る舞いをしながらもセクシーな美女で、ところどころ英語を使うことも特徴的です。

 

 前半の麦わらの一味の案内をしていたので、出番がそこそこあります。とは言え、敵であることがわかっていたので、ものすごく怪しく感じました。だいたい能力がかなりむちゃくちゃなので、個人的に胡散臭いイメージが最後まで抜けませんでした。

 決戦時にテゾーロの黄金の鎧を装着しますが、タナカさんやダイスと違って活用されているようなイメージが全くありません。そんな露出多くするから…。

 

 声は女優の菜々緒さん。抜群のプロポーションと役で演じられる悪女のイメージがバカラによく合ってます。


ダイス

 グラン・テゾーロのVIPルームでディーラーをしています。以前は裏世界で最も危険なデスマッチショーに無敗を誇ったチャンピオンです。異常に打たれ強く、攻撃を気持ちよく感じるマゾ気質な人物です。

 

 幹部2人と比べるとあまり出番はありませんが、ゾロとタイマンで戦っていたので実力は最もあるように思いました。攻撃受けるたびに「きもてぃ~~」と言うのは普通に厄介だなと感じる程度でしたが、決戦時に顔を武装色の覇気で黒くするところは、素で驚きました。気持ち悪いとか通り越して、怖かったんだよ・・・。

 

 声はお笑い芸人のケンドーコバヤシさん。声は合っていましたが、もろケンコバさんの声の印象でした。「本気ですか?」とか言いそう。


レイズ・マックス

 かつては伝説のギャンブラーとして名をはせた男で、現在は革命軍の一員です。渋い中年男性ですが、かなりの小柄で短い足で滑るように移動します。バツ2なようです。

 

 中盤ルフィとフランキーが落とされた黄金の牢獄で出会います。登場の際は伝説のギャンブラーにしてはかなり諦めたような感じでしたが、ルフィの諦めない姿勢と信念を見ているうちにそれに感化されルフィに手を貸します。この諦めた人が復活するような展開は好きです。

 

 声は俳優の北大路欣也さん。大御所の俳優さんですね。流石というべきかメインの特別出演で一番うまく感じました。


サボ&コアラ
 レイズ・マックスの捜索に駆り出されました。正直出なくてもいいような気がしましたが、2人とも人気だからなぁ。この2人出すくらいならハックも出して欲しかったです。

 またサボはルッチとも対決しました。ファンからしたら夢のような対戦なので少しでもいいから描写が欲しかったです・・・(涙)


ルッチ&スパンダム

 エニエス・ロビーで対決した2人がCP0として再び登場です。スパンダムについては、ルフィとも対面します。忘れられていたけど・・・。

 彼らも出なくていいような気がしましたが、それでも出てもらうと嬉しくなります。やっぱりワンピースファンだな、私も・・・。


サカズキ

 Zに引き続き今回も出ました、海軍本部の元帥です。ルッチと会話してます。ルッチの態度にイラついてますね。実力はサカズキの方が上だと思いますが。


リッカ&テンポ

 グラン・テゾーロで働く兄妹です。2人とも家族の借金を返すために働きますが、テゾーロの部下たちからひどい理由で借金増やされたりします。自由になる事を望みますが、ほぼ諦めた状態です。しかしルフィの諦めない姿勢に心打たれ、自分から戦います。何気にスパンダムに捕まったルフィを助けるという大きな活躍も。2人まとめて書きましたが、上記の行動はだいたい兄貴のやったことです。

 声優は坂本千夏さんと渡辺菜生子さん。おふたりとも大ベテランです。


特別出演声優のキャラ達

 カメ車レースやゴルフの場面で大体の方が出てきました。

 正直多すぎるので割愛させていただきます。その中で驚いたのはリッカ&テンポが働くステーキ店の店主ダブルダウン。声は金獅子のシキを担当したこともある竹中直人さん。シキとのキャラのギャップが凄い・・・。


隠れキャラ

 懐かしいキャラが何人か出ています。ワンゼは本当に驚いた(笑)


ステラ

 テゾーロが愛した女性。父が原因でヒューマンショップに売り飛ばされ、そこでテゾーロに出会います。テゾーロは彼女を自由にするためにまっとうに働き、そのお金で彼女を買おうとしましたが、結局彼女は天竜人に買われてしまいます。しかし彼女が分かれの際に言った言葉は、テゾーロが心から願っていたことだと思います。

 ちなみにCMで彼女がちらっと出たとき、ナミだと思いました。だから映画見たときちょっと驚いてしまいましたよ・・・。

感想(個人的名セリフ&名シーン)

 今回は画面から伝わる興奮と盛り上げる音楽が印象的でした。きらびやかな絵面にノリノリの音楽はもちろんのこと、それぞれの場面で見入ってしまう動きとそれをより盛り上げる音楽が良かったです。

 戦闘シーンも魅力的でした。特に冒頭のロングロング海賊団との戦闘とルフィVSゴールデンテゾーロが個人的に良かったですね。前者は劇中曲が流れる中で麦わらの一味の実力をしっかり見せていました。後者は単純に迫力があり、引き込まれるような動きが見ものです。

 

 個人的に残念に感じたのは、スタッフロールですかね。それまでが迫力とエンターテイメントに溢れるような印象だったので、映像がほとんど変わらず主題歌とスタッフロールをやっているだけに感じました。

 また前作の「FILM Z」と違い感動するようなストーリーという感じでなく、映像と音楽の方を重視しているような印象を受けました。まあストーリーについては、好き嫌いが分かれる感じですかね。

 

冒頭のショー~ロングロング海賊団との対決

 視覚的にも聴覚的にも興奮させてくれる盛り上がりでした。テゾーロとカリーナが歌う「GOLD & JIVE 〜 SILVER OCEAN」とその音楽をバックにそれぞれの実力を見せるルフィ達がとても印象的でした。この後のカメ車レースやギャンブルもいいのですが、このショーが凄すぎました。

 この場面はDVDで何度も視ましたが、映画館にはかなわないなぁ。
 
・ルフィ「よおし!全部丁で!!」 

 ナミ、ウソップ、ブルック「ちょっと待てぇぇぇ!!!」

 VIPルームで3億ベリー借りた際のルフィ達のやりとり。いきなり3億を全て賭けるよりも、ルフィが丁半知ってたことに驚きです。それとも前のを見て適当に言っただけかな?


・ロビン「あなた能力者ね」

 テゾーロとの賭けに負けた後、ロビンが気づいた場面です。賭け事だから負けることも十分あり得るのに、なぜ気づけた・・・?結構ツッコミ入れてもいい場面な気がします。

 それとこの辺りの場面、ロビンにしては珍しい表情が多いです。ドレスローザ編終わってから、いい意味で崩れてきたな。


・テゾーロ「ここでは騙された人間は・・・敗者なのだよ」

 ルフィ達に賭けで勝った後に言ったグラン・テゾーロでのルールです。駆け引きが見どころの漫画とかで一度は見かけますよね、この類のセリフ。ワンピースでもギャンブル溢れる雰囲気のこの映画だからこそ聞けたセリフだと思います。

 ちなみに私はこの手の言葉に一度たりとも納得したことはありません。悪いのは騙す方だろうが(怒)


・カリーナ「なによ、この泥棒猫!」

 ナミ「この強欲女狐!」

 食事する前に会ったカリーナとナミのやりとりです。口喧嘩しますが、昔なじみの腐れ縁にしか見えないですね。この後手を組み、2人だけで話すのも味があります。良いやりとりだ・・・。


・カリーナ「凄い、なんて大きいの♡」

 ナミたちを忍び込ませるためにカリーナのとったお色気作戦です。エロい、以上!


・サンジ「お前生き物じゃないから大丈夫みたいだな」

 ブルック「寂しいぃぃぃぃ!!!」

 生き物を見ると鳴く赤目フクロウにブルックが見られた際のやりとりです。ブルックの死体ネタは映画でも鉄板ですね。流石は存在がギャグのような男!


・テゾーロ「仲間をまだ信じているのか」

 ゾロ「他に何を信じるっていうんだ」

 捕まっているゾロとテゾーロの会話です。テゾーロは自らの力と支配に絶対の自信を持っているからこそルフィ達には不可能だと考えていますね。

 しかしゾロはよく知っています。彼らが仲間のために命を懸けられることを。それが幾度となく大きな力を引き出し、勝利につながったことを。だからこそ彼も仲間を信じて待つことができるのでしょう。


・マックス「負け犬になり下がった俺だがもう一度かけたくなった、お前にな」

 ルフィが諦めずにファンに挑むのを見たレイズ・マックスのセリフです。彼がどのように負けたのかは知りませんが、ルフィの信念が再びギャンブラーとしての心を取り戻した様です。その行動が他の者たちを惹きつけてしまうのが、ルフィの魅力ですよね。

 

・ステラ「私は心から幸せだった」

 テゾーロの回想で出てきたステラのセリフです。お金がなくても、自由にテゾーロと話すことができていたのが彼女にとって大きな幸せだったのでしょう。テゾーロもそのことはわかっていたのではないのでしょうか。

 しかし彼の場合、それ以前のこととその後のことのショックが大きすぎたのか、むしろ天竜人のような「金」と「支配」に執着する人物になってしまいました。愛した女性を奪った奴らに似たと思うと、やるせない虚しさがこみ上げます。

 このセリフはテゾーロが倒される時にも出ます。やっぱり彼にとって重要な言葉だったんだな・・・。


・ロビン「もう限界」 

 ウソップ、チョッパー「うええ!」

 ロビンの百花繚乱「ウイング」が解けた際のセリフです。この技がもう一度見れるとは思いませんでした。2年前は5秒ほど浮いてられるだけの技でしたが、今では大きく飛び立つくらいまで成長してました。時間短いのは相変わらずですが。

 この少し前に各々がテゾーロの黄金の波を避けるために飛ぶシーンは、皆の個性が見れて面白いです。

 

・ルッチ「これが貴様の正義か?」

 サボ「いや自由だ」

 ルッチとサボの対決前のやりとりです。短いですがそれぞれの信念がよく出ていると思います。キャラ紹介では出なくても変わらないと書きましたが、やっぱり出たら出たでカッコいいな。だからこそ戦っているところが見たかった!


・ルフィ「おれの仲間は物じゃねぇ!!」

 ルフィがギア4を発動させる際のセリフです。仲間を侮辱されたときの彼の強さは恐ろしいものです。ここからの怒涛の展開は、BGMもあってとにかく興奮させてくれます。幹部倒した時の一味のセリフもカッコいいですよ。


・ルッチ「あいつの通り名は怪物だ」

 テゾーロがやられた際のルッチのセリフです。CMでしょっちゅう聞いていたセリフをここでお前が言うのかよというツッコミ的な意味で選びました。なんか印象的だったんです。

主題歌&劇中曲

「怒りをくれよ」
 GLIM SPANKYさんが歌う今回の主題歌です。力強く、大声で叫ぶように歌いたくなる曲です。私も最近はカラオケのストレス発散の曲として重宝してます。GLIM SPANKYさんの曲は結構はまる人多いと思うので、これを皮切りに聞いてみてはいかがでしょうか?

「GOLD & JIVE 〜 SILVER OCEAN」
 オープニングでカリーナとテゾーロがショーで歌う曲です。落ち着いたリズムからだんだんと盛り上がっていくのが良いですね。この曲フルで聞こうとすると10分以上あるので気軽にとはいきませんが、どこか大人っぽさも感じ私は好きですね。それにしても満島さんの声が魅力的だ・・・。

まさにエンターテインメント!!

 映画13作目となった本作は映像と演出が見事としか言いようがありませんでした。画面いっぱいに広がるきらびやかさと迫力、それに見合ったキャラや画面の動き、盛り上げるBGMがより映像を魅力的にさせてくれます。

 ストーリーも面白いですが、各キャラのそれぞれの見せ場に大きな差異があったり、さらに個人的には他のFILM映画の2作と比べるとどうしても一歩劣るような形は否めませんでした。

 これはもう一回、映画館で見たくなるような内容でしたね。デカいテレビなり、プロジェクターなりで楽しめるとは思うんだけど・・・うーん、モヤモヤもするわ!

 そんな感情が沸き起こるくらいには面白い作品でしたね!