29話の感想です。
なんとか海賊たちが坂を上りきる前に到着したウソップ。あの手この手で彼らを引き返させようとしますが、うまくいきません。そこにナミも追いつきます。二人でまきびしを撒いたりして何とか進行を防ぎますが、隙を突かれて二人ともダウンします。海賊たちが一気に村へ向かおうとしますが、その先にはようやくたどり着いたルフィとゾロが・・・。
ストーリー
クロネコ海賊団相手にウソップとナミが頑張ります。2人ともこの頃は、戦闘らしい戦闘をするようなタイプではないので、ちょっとした駆け引きや小技を使って戦うのが印象的です。またウソップがボロボロになっても食い下がる姿勢は、彼の信念を見れます。
登場キャラ
・ルフィ
北の方角がわからず迷っていましたが、ラストには到着して雑魚を吹っ飛ばしました。北の方向を教えてくれなかったウソップに怒ってます。前回まっすぐ北に走れば着くと言っていたので、はっきり教えていたはずですが、北だから寒そうな方向というように感覚で動く彼にはわかっていませんでした。怒る際に涙目で言ったのが妙に印象的です。
・ゾロ
刀を使い油の坂道から抜け出し、ルフィと共に雑魚を吹っ飛ばした後に自分を足蹴にしたナミに怒ってました。
ここで読み返したからこそ思ったのですが、ゾロが迷わないで海岸までたどり着いています。現在の彼を知っているからこそものすごく驚きますね。この頃はまだ方向音痴の設定無かったかのかな?
・ナミ
ウソップより少し遅れて到着しました。追いついてもウソップと互いにどちらが弱いのかをアピールしたり、ウソップを応援して戦おうとしなかったりしています。初期の頃のナミはこんなに戦闘嫌がっていたのが、改めて感じます。そんな彼女ですが、血だらけのウソップを守るために敵を棒術で倒したりもします。大切なものを守るために戦うウソップは、ある意味この頃の彼女と同じような立場ですね。
・ウソップ
いち早く海岸にたどり着き、お得意(?)のウソやナミの宝を利用して村を襲わせないように計画します。戦闘でも隙をついて「鉛星」を決めたり頑張りますが、頭におもいっきり石斧で殴られてしまいます。頭から血を流しながらも大好きな村を守るために、海賊を足止めしようとする場面は必見です。
ところで今回彼が使用する技「まきびし地獄」はゲームとかでも結構使われていますが、使用自体はあまり多くありません。これ以外にはルフィと戦った時ぐらいかな?
・ジャンゴ&クロネコ海賊団
ボケたり、ツッコミ入れたりと忙しい連中です。とはいえ海賊としてもっともな言動も多く見られ、敵としてもふさわしいです。そんな彼らが最も恐れるのが、キャプテン・クロであることも今回わかります。
個人的名セリフ&名シーン
・ジャンゴ「何ィ!!?一億人!!?す・・・すげェ」
ウソップの一億人いる部下のウソに騙されたジャンゴのセリフです。ちょっと可愛く見えてしまうほど、単純な男ですよ・・・。
・ウソップ「よし・・・ブチのめせ!!おれが援護する!!」
ナミ「な・・・?何で私が!!」
ナミが追い付いた後のやりとりです。この後お互いにどっちが弱いのか、ビビっているのかのアピールが始まります。本当に相手からしたら「くだらない」の一言に尽きるようなやりとりです。
・ウソップ「お前らを通す訳にはいかねェ・・・・・・!!!おれはいつも通りウソをついただけなんだから!!!村ではいつも通りの一日が始まるだけなんだから」
石斧を頭に食らいながらも、村に行かせまいとウソップが海賊を掴む場面でのセリフです。頭から血を流しボロボロになりながらも、涙も流さずこのようなことを言えるのはまさに彼の漢気といえます。必死さと凄みがよくわかるシーンです。
次回はルフィの無双です。個人的には彼の単純な面も印象に残りますが。