35話の感想です。今回から短期表紙連載がスタートです。かなり物語に関わることもある表紙連載。最初は「バギー一味のその後」。パーツが足りない状態で吹っ飛ばされたバギーの冒険の始まりです。
前回ルフィに殴られ、仰向けに倒れるクロ。そこにウソップ海賊団が来てクロの顔をぼこぼこに殴りつけます。しかし全く意に介さないクロは、ジャンゴにカヤとウソップ海賊団を任せ、標的をルフィに絞ります。そしてゾロはシャムと戦闘、ウソップはカヤを守ることをウソップ海賊団の3人に命令し、この場から逃がします。
ストーリー
これまで防衛戦だったのが、今度はカヤをジャンゴから守るために追わなければならない状況になります。しかしクロとシャムが立ちはばかり、ウソップの言葉通り立場が逆転しました。当時読んでいた時は特に思いませんでしたが、ワンピースでこういう条件付きの戦闘は本当に面白く感じます。こういう自然に入る感じが良いですね。
また注目したいのは、表紙です。この話からワンピース恒例にもなっている短期集中表紙連載が始まります。記念すべき始まりは「バギー一味のその後」です。短期集中連載は本編にも大きく関わることがほとんどなので、見逃せませんね。
登場キャラ
・ルフィ
今回で完全にクロに喧嘩を売った形になりました。強者相手に自信を持って戦いを挑んでいくスタイルなのは、主人公らしさがあって好きですね。読み返すと、こういう自信はやっぱり幼少期からの特訓だと思えるのも良いです。
登場コマ数は多くはないですが、いちいち頼りがいがある態度を見せてくれますね。
・ゾロ
ジャンゴを通さないようにしますが、ブチによって退かされます。やはりいきなりパワーアップした相手からは怯むよなあ・・・。とはいえルフィ同様頼れるオーラがありますので、全然不安になりません。さすがはゾロです。
・ウソップ
カヤやウソップ海賊団を逃すために必死になったり、命令したりと忙しいです。やっぱり彼の魅力は必死になっているときに発揮されますね。ボロボロになりながらも必死になって叫んでいるところは、妙に似合います。あと辛い状況でもうまく回る口とかですね。
・カヤ
今回ウソップ海賊団たちと共に逃げます。見せ場はもうちょっと後かな。
・ウソップ海賊団
いきなり3人で出てきて、クロの顔をタコ殴りにします。自分たちも戦うと意気込みますが、ウソップの船長命令でカヤを守るために離脱します。こいつら本当に聞き分け良いのは取り柄だよなあ・・・。
・クロ
前回ルフィに殴られ、今回はウソップ海賊団にタコ殴りにされるとなかなか不憫です。しかしさすがは元懸賞金持ちの海賊。ルフィの一発以外は全く効いていないようです。いよいよ次回からはルフィとの戦闘ですかね。
またルフィが悪魔の実の能力者であることを見抜きました。今回の敵の中で彼だけ驚いていなかったのは、能力者を見たことがあったのでしょうか?
・ジャンゴ
クロの命令でカヤを追います。セリフの言い回しやウソップにパチンコ玉当てられたりと、どうも強い印象が持てません。しかし彼の実力も決して弱くはありません。
・ブチ
こちらはパワーアップしてゾロに猛攻をかけます。なかなか強力ですが、こいつの見せ場は今回がラストなんですよねぇ・・・。
個人的名セリフ&名シーン
・ウソップ「カヤを守れ」
ウソップがにんじん、ピーマン、たまねぎにカヤを守るように言った一連の流れの場面です。長いのでほとんど省きましたが、カヤだけでなく彼らを逃がすために命令という形で言ったのはナイスです。そもそもウソップ自身がフラフラで頭もしっかり回らない状態なのに、こんなにうまい形で口が回るのかと思うくらいの言い回しでした。
・ルフィ&ゾロ「任せとけ」
ラストのコマでのセリフです。クロとブチがなかなかの迫力を見せるなか、臆さずにこれを言える二人のカッコよさに痺れます。ここが4巻の最後だと思うと、早く5巻も読みたくなるような引きがまた良いですね。
次回から5巻に入ります。戦う男たちを味わってください!