28話の感想です。
前回のラストからルフィ達はウソップに強力することになり、防衛のための準備を始めます。一方カヤの屋敷ではクロが本性を現しメリーを攻撃し、クロネコ海賊団の方ではジャンゴを筆頭に船員が戦闘準備をします。そして夜明け・・・なんとウソップは敵が攻めてくる海岸を間違えてしまったことに気づきます。クロネコ海賊団の進撃を防ぐため、急いでもう一方の海岸に向かいますが・・・。
ストーリー
いよいよクロネコ海賊団との対決が始まります。とはいえいきなり防衛する海岸を間違えたり、戦闘の主力となる2人がこれなかったりと散々な状況です。この無茶な開始はワンピースらしい感じです。
この話全体的に場面を切り替えてそれぞれの決戦前夜の感じを見せてくれるので、個人的に話の流れ自体が見どころという感じです。
登場キャラ
・ルフィ
共に戦う姿勢を見せたカッコよさと感覚で動くおバカさを見せてくれます。特に最初の方にウソップに言ったセリフはかなりカッコいいですが、ラストは方角を間違えるあり様です。落差が激しい・・・。ちなみにルフィの感覚で方角を決めるのは、この回が始まりです。今でもゾロ並みに道に迷うときあるからなぁ。
・ゾロ
彼もルフィ同様にカッコいいのですが、ナミのせいでウソップ達が仕掛けた油の罠にかかってしまいました。力自慢の彼ですが、油を敷かれた坂道相手だと手も足も出ません。これはナミがひどい・・・。
・ナミ
いち早くクロネコ海賊団の叫びに気づいたところは流石ですが、油の罠にかかってしまいました。仕掛けた際に自分たちが滑り落ちなきゃいいと言っていたので、なおさら情けなく見えます。それだけならまだしも自分の宝を心配し、ゾロを足場に油の坂道から抜け出していきました。気持ちはわかるが、戦力的にゾロの方が得策でしょうが・・・。
・ウソップ
チョコザイな戦法とパチンコの腕を披露しています。この2つにおいて彼が絶対的な自信を持つことも宣言しています。戦闘で彼がつく嘘も、このチョコザイさからでしょうね。とはいえ攻めてくる場所を勘違いするといった詰めの甘さもあります。本当にこの辺りは今でも変わっていない気がする・・・。
ちょっとしたボケもはさみます。こういうキャラの特徴を表す小ネタとかが個人的に好きですね。
・クロ
いよいよ本性を見せ、メリーを襲いました。この際メリーを襲った武器は一コマだけ写ります。やはり元海賊ともあり、カヤからのプレゼントをわざわざメリーの前で踏みつぶして壊すという非道的な面も見せます。表情もいちいち何かを企んでいるような顔をしているのも印象的ですね。
ところでこの場面を読むと、プレゼントのメガネせっかくだから壊さなくてもいいだろといつも思ってしまいます。それともそのずれる眼鏡に愛着があるからでしょうか?
・ジャンゴ&クロネコ海賊団
遂に海岸に上陸してきました。船員たちはみな黒い猫耳をつけており、目の下に黒い隈のようなものがあります。
ジャンゴもここで異名が「1・2のジャンゴ」だということが判明します。また彼らの船上でのやりとりから素のジャンゴも相変わらずだとわかりますね。
・メリー
もろにクロから一撃食らいました。カヤの行動に涙ぐみ、クロに対して怒りを見せるところからかなりカヤとの付き合いが長いのが伺えます。
あと読み返して気になったのですが、この人眉毛が繋がっているんですね。本当にそれだけなんですが。
個人的名セリフ&名シーン
・ゾロ「笑ってやしねェだろ?立派だと思うから手を貸すんだ」
ルフィ「同情なんかで命懸けるか!」
ウソップがビビっているときに、2人が言ったセリフです。素直かつ漫画でよくあるようなセリフですが、だからこそ2人のカッコよさがよくわかります。その分後半は残念ですが・・・。
・ゾロ「斬る」
ルフィ「のびる」
ナミ「盗む」
ウソップ「隠れる」
ルフィ&ゾロ&ナミ「お前は戦えよ!!」
ウソップが戦力を確認するために何ができるか聞いた場面でのやりとりです。さすがに今回の防衛線のメインはウソップであり頑張るべきなので、このツッコミはもっともです。というか自分で聞いたんだから、別の回答あるでしょ。
・ナミ「わるいっ!宝が危ないの!!」
ゾロを足場に油の坂道から抜け出した際のセリフです。彼女の宝への執着はわかりますが、そこはむしろゾロに行かせた方が宝を守ってくれるのではとも思いました。でも思えば宝に関しては、自分が持っていないと気が済まないところあるからなぁ。
次回はウソップとナミだけでの防衛戦です。こいつらで勝てるのかよ・・・。