3巻の最終話である26話の感想です。
前回ラストにクラハドールとジャンゴの密会を目撃したルフィとウソップ。密会の内容は、村を襲いカヤを暗殺してクラハドールが彼女の莫大な財産を得ることでした。さらにクラハドールは、3年前に海軍に処刑されたはずの海賊「キャプテン・クロ」であることが判明しました。ルフィはそれを止めようとしますがジャンゴの催眠術により眠らされます。ウソップは村に危険が迫っていることを皆に知らせようとしますが・・・。
この回からシロップ村編が佳境に入っていきます。海賊キャプテン・クロの暗躍にそれを聞いたルフィやウソップの動向などが見どころです。平和な村に襲ってくる形なので今までとは少し違う戦いにもなりえますね。
登場キャラ
・ルフィ
クロとジャンゴの話を盗み聞くと、いきなりカヤを殺すなと正面向かって言います。いまさらですが、彼の性格上こっそりと何かをするのはもはや不可能な気がします。またこの時の発言もカヤのためだけでなく、クロのことが嫌いであったり、ウソップのことも考えての発言だと思います。というかそうでもないと彼がそこまでカヤに肩入れする理由にもならない気がするので。でもルフィなら助けるか・・・。
ジャンゴの催眠術にはあっさりかかり崖から落下しましたが、ゴム人間のため頭から落ちてもそのまま眠っていました。おかげでクロたちからは死んだと勘違いされ、追撃は受けませんでしたが、考えてみればあれくらいの崖から落ちても平気そうな奴らこの世界にざらにいますよね。
・ウソップ
密会の内容を聞いてビビりこそしたものの、村を助けるためにこの事実を村人たちに知らせに動きましたが、普段の行いから嘘を平気でついている男なので全く信用されません。イソップ寓話の一つである「嘘を子ども」(オオカミ少年)と同じような状況になってしまいました。読み返しての感想なので、彼が嘘をつくのに理由があるのは知っているのですが、どれほど信用性が重要かわかりますね。
ところでクロについて知っていましたが、やはり有名な海賊とかは知っているんですね。シャンクスのことも知っていたし、有名どころの海賊については、よく知っているのかもしれません。
・ゾロ&ナミ&ウソップ海賊団&カヤ
特に気になるような点はありません。次回辺りからかな。
・クロ
正体を現した男、クラハドール改め元海賊キャプテン・クロです。カヤに近づいたのは彼女の持つ財産を得るためであり、3年間の月日で彼女や村人からの信頼も築き上げました。海賊であった頃は、計算された略奪行為を行っていたためかやり方もスマートな感じがします。本人曰く、「平和主義者」だそうですが、海軍から追われるのが嫌なところなどおそらく目立つことが嫌なのでしょう。
ちなみにカヤの両親の件もあるので彼を疑ってしまいますが、そのことについては全く関係ないようです。
・ジャンゴ
ただの催眠術師ではなく、クロの代わりに海賊団の船長を務めている男です。彼がクロの計画の要であり、カヤに財産相続の遺書を催眠術を使って書かせるようです。その割には計画を覚えてなかったようですけど・・・。
クロの言葉から催眠術をかけると、自分もかかってしまうのは昔からなようです。直しようのない弱点なのでしょうか?因みに催眠術の習得については6巻のSBSで紹介されています。キノコが原因って、能力者すら疑います。
・村人たち
ウソップの言葉を信用していませんでした。確かに毎日のように嘘をつかれては信用しようとは思いません。しかも内容がいつも聞いている「海賊が襲ってくる」だとなおさらです。
個人的名セリフ&名シーン
・ジャンゴ「がんばって相続する」
クロの遺産相続の問いに対しての回答です。ぐっと握りこぶしを作って言ったのが個人的に印象的でした。
クロに頭の回らない奴と言われてますが、自分の役割がよくわかっていないところなど、不安が残るような人物ですよね。
・ウソップ「信じてくれよ!!!早く逃げなきゃ本当にみんな殺されちまうんだ!!!」
村人たちにクロの海賊団が攻めてくることを知らせた時のシーンでのセリフです。彼が嘘をつく理由や村人たちがどのように感じているかを知ったうえでも、彼の場合は自業自得な気がします。クロが特に気にしないのも納得してしまいます。別にウソップのことが嫌いなわけではないのですが、この辺りはちょっとなぁ・・・。
次回はウソップのオオカミ少年っぷりがよりひどい状態に!またようやく4巻突入です。