ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

みんな知ってる?「覇気」について

 ワンピースの感想を書き始めて約半年。多くの感想や疑問を見てきましたが、一つ気になることがあります。それは・・・

 覇気についてのわかっていない人が多い!
 
 本当にね、サンジとジャッジの対決辺りから特に思っていましたけど、結構理解している人が少ないのに気づきました。せっかくの面白い設定なので、わかることでより話が面白くなるはず。今回友人の勧めもあって書いてみることにしました。

概要と種類

 いわば一種の特殊能力です。全ての人間に備わっている力で、気配や気合といった人間といった人として当たり前の感覚と同じものです。しかし大半がその力を引き出せなかったり、気づかないようです。しかし新世界では多くの猛者達がこの力を使いこなし、戦いに利用しています。

 また覇気は消費するものでもあり、長期戦ともなれば徐々に弱まるようです。

 覇気には3種類あり、武装色の覇気、見聞色の覇気、覇王色の覇気があります。順に解説していきましょう。

武装色の覇気

 見えない鎧を着るようなイメージの覇気。そして強力な鎧は攻撃にも使えるということで、多く場面で相手により強力な攻撃を与える目的で使われます。
 さらに鍛え上げると「武装硬化」と呼ばれる、体をより固く強力なものに変化できます。その際は降下した部分が黒光りするのが特徴です。またこの覇気は身体だけでなく、自身の持つ武器にもまとわせることができます。
 この覇気が初めて披露されたのが、ルフィと戦った戦桃丸が使っていた時。このときの戦桃丸が使った覇気は触れた相手を弾き飛ばすようなもので、武装硬化とは違った鍛え上げが必要です。

 この覇気の最大の利点は、悪魔の実の能力者に対して有効打を持てることです。
 ルフィの打撃が効かないような体に、打撃でダメージを与えられるようになります。これは他の能力者たちにも同様で、特に体を流動的に変化させることができる自然系への対抗策となります。能力者相手に弱点を突くことを除くと、これが唯一の手段です。

 武装硬化の描写がわかりやすいため、作中においてよく使用されています。新世界では多くの人物がこれに当たると思われるやり方で、攻撃もしてますしね。

 ただそれゆえに勘違いされやすいのは、「武装硬化=武装色の覇気」というわけではないということ。
 以前よく言われていたのは、サンジは武装色の覇気を使えないということです。

 ジャッジと戦った時に、彼が使えることを言及していたのでそこで誤解は解けました。しかし以前シーザー・クラウンを捕獲するためにローがルフィと話していた時、シーザーは自然系の能力者なので覇気が使えるメンバーをルフィに聞いてました。その時にサンジの名前も挙がっていたので、この頃から使えてます。
 何にせよ、武装色の覇気をより強力な状態で使用したのが「武装硬化」なので、誤解しないで欲しいです。

見聞色の覇気

 相手の気配をより強く感じる覇気。この力を高めると、自分の視界の外も把握することができます。戦闘では敵の位置やその数、次の瞬間の動きまで読み取ることができます。また心や感情を読み取ることもできますが、それらに共感しすぎて自身の精神的負担になることもあります。
 さらに最近では鍛え上げることで、少し先の未来を視ることができるのも判明しました。その人の視点から状況を見ることができます。
 空島では「心網(マントラ)」と呼ばれ、初登場も空島編です。

 この覇気の最大の利点は、敵がどのように動くのかが瞬間的にわかるため敵に対して先手を取り、攻撃の回避に役立てることでしょう。相手の意志をも見抜くので、どこに、どのような手段で攻撃をしてくるのかまで知ることができます。
 しかしそれに見合った瞬発力などがなければ、避けることができません。実際ルフィは覇気で攻撃を避けられていた時、ギア2のスピードで相手をかく乱していました。

 武装色の覇気とは違い描写がわかりづらいですが、心を読んだり、人の気配を感じるというように戦闘場面以外でも多くの場面で使われています。


 この覇気はオトヒメやアイサのように先天的に力を発揮している者もおり、戦闘をしない彼女たちも使っています。そういう自覚があるのかはわかりませんが・・・。そのためこの覇気だけ使うことができる人物は結構多く、空島編の一部の人物やオトヒメ、レベッカなどがいます。
 また戦闘の中で覚醒した描写もあり、ウソップやコビーがそれに当たります。

覇王色の覇気

 相手を威圧する覇気です。使用者の気迫そのものであり、それにより周囲の精神力の弱い者を気絶させることができます。対象となるのは、戦うほどでもない実力差がかなりある相手です。また覇王色の覇気を持つ者がぶつかり合うと、強力な衝撃が周りに起こります。

 他の二つの覇気とは違い、その人自身の心身の成長により強化されます。つまり自分で意識して鍛えるということができません。コントロールはできるようになると、タイミングや対象者、その威力も自在にできます。しかしコントロールできていないと、感情的になり発動するように無意識で使用し、関係ない人物たちまで巻き込んでしまいます。

 数百万人に一人しか身につけられないもので、王の資質と捉えられています。この世界で大きく名を上げる者は、この覇気を持っているようですが、大海賊時代なので必然的に海賊や海兵になりますね。

 現在この覇気を使えるものは、ルフィ、ゾロ、シャンクス、ロジャー、レイリー、白ひげ、エース、カイドウ、ビッグ・マム、ハンコック、ドフラミンゴ、チンジャオ、カタクリ、キッド、おでんです。
 初登場はシャンクスが白ひげの対面ですが、1話でシャンクスが海の主に使ったのも覇気かもしれません。

覇気の使用者

 作中で覇気を使用した人物、使用したと思われる人物です。組織ごとに分けています。(随時更新予定)

・麦わらの一味
 ルフィ、ゾロ、サンジ、ウソップ(見聞色のみ)

・麦わらの一味傘下
 チンジャオ、サイ、ブー

・海軍
 センゴク、ガープ、サカズキ(赤犬)、クザン(青雉)、ボルサリーノ(黄猿)、イッショウ(藤虎)、スモーカー、たしぎ、戦桃丸、コビー(見聞色のみ)、中将以上の海兵

・七武海(元も含める)
 ミホーク、ハンコック、ドフラミンゴ、ロー、ジンベエ、クロコダイル

ドンキホーテファミリー
 ドフラミンゴ、ヴェルゴ、ピーカ、ベラミー

・九蛇海賊団
 ハンコック、サンダーソニア、マリーゴールド、マーガレット、その他の戦士たち

・空島(見聞色のみ)
 エネル、オーム、ゲダツ、シュラ、サトリ、アイサ

・ワノ国
 おでん、錦えもん、カン十郎、雷ぞう、お菊、イゾウ、河松、アシュラ童子、傳ジロー、イヌアラシ、ネコマムシ

・四皇
 シャンクス、エドワード・ニューゲート(白ひげ)、シャーロット・リンリン(ビッグ・マム)、ティーチ(黒ひげ)

・白ひげ海賊団
 ニューゲート、マルコ、エース、ジョズ、ビスタ、イゾウ

・ビッグ・マム海賊団
 リンリン、カタクリ、クラッカー、ペコムズ

・黒ひげ海賊団
 ティーチ、バージェス

・革命軍
 サボ

・その他
 レイリー、オトヒメ(見聞色のみ)、レベッカ(見聞色のみ)

・アニメ、ゲーム、映画オリジナル
 ゼファー、シューゾ、コーメイ、バーンディ・ワールド、パトリック・レッドフィールド、クンフージュゴン

注目しておきたい覇気使い

 私カタクナが個人的に注目している覇気の使い手やその使い方などを紹介します。こちらも追加を予定しています。

ルフィのギア4

 現状ルフィの最強技で、筋肉に空気を吹き込み(筋肉風船)、それを武装硬化で固くすることにより、武装色の強度とゴムの弾力を併せ持った状態になれます。その硬度からゴムの弱点であった斬撃にも対応でき、体をバネのように扱うことで、攻撃の威力を高めたり、空中を移動したりできるようになります。


 覇気の特性と悪魔の実の能力を双方にうまく生かした技です。この技が披露される前から、強力な覇気を使う人物はいましたが、ルフィのように能力と合わせて使う人物はあまりいませんでした。

 

 作中ではドフラミンゴ戦とクラッカー戦で使用します。

 前者は通常のギア4「弾む男(バウンドマン)」として、攻防共にドフラミンゴを圧倒し、最後は「ゴムゴムの大猿王銃(キングコングガン)」で敵の技を正面から打ち砕きました。

 後者は敵のビスケット兵を大量に食べており、満腹バージョンの「タンクマン」として披露。クラッカーの剣による突き刺しを固くなったお腹で受けつつ、弾き飛ばし敵のビスケット兵にぶつけることで勝利を掴みました。

 

エネルの見聞色の覇気(マントラ

 範囲がかなり広く、人の会話まで聞き取ります。彼の見聞色の覇気はなかなか強力ですが、それに加えて雷の力を使い電波を飛ばし、距離の拡大や会話を聞きとることを可能にします。つまり彼もルフィと同じく、悪魔の実の能力(ゴロゴロの実)を合わせた覇気の使い方をしています。

 

 作中では空島の支配のために、この力を使っています。人々が自身に反抗するといった会話を聞いたら雷を落とすというように、空島の人々に恐怖を与えていました。

 

カタクリの見聞色の覇気

 彼の見聞色の覇気は、少し先の未来を視ることができます。カタクリがいる地点からその未来が視えるような形であり、何を言ったかまで把握できます。そのためあらゆる状況から先手を取ることができます。

 ベッジ曰く「鍛え上げすぎて、少し先の未来が視える」とのことです。

 

 通常の見聞色の覇気は直前に行動がわかるというものなので、それよりも先からわかるのは大きなアドバンテージになると思われます。このレベルの覇気が使えるのは現時点で彼だけなので、見聞色の覇気においては彼が最も強力でしょう。

 とは言え彼自身が意識していない場合は視ていなかったり、相手の行動次第ではその未来を変えられてしまうため、完全に圧倒できるわけでもないようです。あくまで「視る」なため、自身の視覚外のは見れないのも辛いところ。

 

 作中ではマムを殺しに来たゲストを止めたり、カルメルの写真を壊そうとしたルフィを止めるために利用していました。しかし未来を視たことで顔色が変わり、敵となったベッジに感づかれ今後のヒントを与える形になってしまいました。活躍はしているのですが、いまいち見せ方で報われていない気がします。

 しかし遂にその本領を発揮。未来を視ることで、どこに攻撃が来るかをあらかじめ予測。そのうえで、モチの能力で体を変化させ、無駄な動きを省き効率よく攻撃を回避しつつ、反撃へと転じます。

 乱戦においては微妙でしたが、1対1の勝負においては、見事な実力を披露します。

まとめ

 後付け設定と言われることもありますが、そもそも20年以上も続く漫画なのでおかしいことではありません。


 2年後になり多くのキャラクターたちが使用する覇気。これにより戦闘がさらに白熱したものになること間違いなしです。

 

 レイリーはルフィに覇気を教える際、言ってました。

「“疑わないこと”それが“強さ”だ!!!」

 

 私も設定を変に疑わずに楽しみましょうかね!