48話の感想です。表紙連載は「強敵(とも)との別れ」。涙ながらにイカダで、海へ出航です。
前回はコックたちに向かって銃をぶっ放すクリーク。食料と船を命令と言って要求しますが、ゼフが食料を渡しに来た際、クリークを「落ち武者」と呼びます。クリークはゼフの姿に驚き・・・。
ストーリー
ゼフの正体やグランドラインについて多くの情報が明かされた話でした。ラストにはある男についても触れられていましたね。
赫足と呼ばれた海賊
ゼフを見て驚くクリーク。それもそのはず、かつてコックと船長を両方務め「赫足(あかあし)」と恐れられた海賊、それがゼフだったのです。
戦闘は脚のみであるもの、その蹴り技は岩を砕き、鉄にすら足形を残すほど強力なものと言われてました。そして異名の「赫足」は返り血を浴びた靴からとのこと。
最初こそ驚いていたクリークですが、ゼフがグランドラインで航海をしていたことを知っていたため、航海日誌を要求します。しかしゼフはこれを拒否。
「貴様にやるには少々重すぎる!!!」
もちろんそれで引くクリークではなく・・・。
どちらが海賊王に?
グランドラインに入る前に足りなかったものは「情報」と言うクリーク。ゼフから航海日誌を奪い、グランドラインを制覇、そしてワンピースを手に入れると宣言しますが・・・
「ちょっと待て!!海賊王になるのはおれだ」
ルフィがクリークに真っ向から対立!加えてゾロとウソップも合流します。
怒りを見せるクリーク。グランドラインに挑むも7日で沈められたことを明かし、その後は船員たちに食料を与えに、一時の猶予をルフィ達に設けます。
決戦前の衝撃事実
今回の一件がサンジにあると考えるコックたちですが、それをなぜか庇うようなゼフ。疑問が残るままゼフは逃げたい奴は逃げろと言いますが、コックたちは残って戦うことを決心します。
その様子に驚くギンですが、相手が腹いっぱいの略奪者となった今、バラティエのコックとしてサンジが凄みを効かせます。
「この店を乗っ取ろうってんなら たとえてめェでも容赦なくおれは殺す」
ルフィもクリークと戦う気満々ですが、グランドラインについて全く分からないギンに疑問を感じます。それを聞くと、なんと一人の男に50隻の艦隊を壊滅させられたことを明かしました。そしてその男については・・・
「鷹のようにするどい目を思い出したくねェんだ!!!!」
登場キャラ
・ルフィ
しばらく雑用やったり目立たなかったりでしたが、今回はクリークの発言に反応し、全力で対抗していきます。海賊王を目指す彼にとって、東の海最強と言われる男との対決は避けて通れないと思ったようで、やる気満々です。
どうも今も昔も彼は強い敵との勝利にこだわっている気がします。ジャンプ漫画の主人公なので、それくらいないと困るのですが(笑)
・ゾロ&ウソップ
いつの間にかいました。ゾロの方はルフィ同様やる気満々、ウソップは完全にビビり腰でしたね。まあそれが当然の反応と言えるんですが。
そしてゾロは鷹のような目に反応。彼にとっては最後の目標みたいなやつだしね。
・サンジ
こちらも臨戦態勢です。腹いっぱいになった相手には容赦なくぶちのめしていく気ですね。ここのギンに対して睨みを効かせるのは、フルボディをボコボコにした時くらいの凄みがありました。
ところどころ意味ありげな表情にも注目です。
・ゼフ
実はとんでもない海賊であることが明かされました。実際彼の全盛期がどれくらい凄いのかは不明ですが、新世界に行っててもおかしくないレベルとまで考えられていることもあるので、実力はとんでもなかったのでしょう。
とは言え義足を見られ、クリークにはコックとしてしか生きられないと思われてしまいます。まあゼフは一向に気にしていませんでしたが・・・。
またサンジがクリークに食事を与えたことについて、庇うような言動も見せます。空腹というワードも出していたので、この時点でサンジとゼフの間に空腹関係で何かあったことがわかります。
・コックたち
店を守るためにクリーク海賊団と戦おうとします。彼らはどうも素行の悪いコックなようで、バラティエが大事な居場所となっているようです。命懸けるレベルなのには驚かされますが。
・クリーク
序盤はゼフに驚きながらも、相変わらず最強を誇示して、ゼフの航海日誌を奪おうとしています。
だまし討ちが得意とは言え、初登場フラフラで今のところ武器にしか頼っていない戦闘法、そして何よりもグランドラインであっさりリタイアしたことを踏まえると、勢いのあるルフィや貫禄あるゼフに見劣りするんですよね(笑)
・ギン
最後の方にグランドラインでの出来事について語ります。彼の様子と口調がその時の恐ろしさをしっかり表していますね。
今回下っ端と呼ばれていましたが、実際はクリーク海賊団のナンバー2です。誤解を生んだ結果、後に手痛い仕打ちを喰らうんですよね。下っ端なんて勝手に言った奴は誰だよ!と思い、読んでたらゼフでした・・・。
感想(個人的名シーン&名セリフ)
海賊王を目指すもの同士の張り合いやサンジの凄みなど、臆せず立ち向かう男たちがかなり印象的な話でした。キャラ達がこういう意気込みだと、いよいよ戦闘開始という雰囲気でわくわくします。実際はもうちょっと空くのですが・・・。
そしてゼフと鷹の目の男についても触れられます。どちらも長く読んでいる読者からすれば、凄い大海賊です。鷹の目の男についてはあと2話で登場なので、あえて名前は伏せておきましょうかね。
・クリーク「ただ知らなかっただけだ」
グランドラインをリタイアしたのは、情報が足りなかったというクリーク。展開知っているので思ったのですが、戦闘力とか他にもいろいろ足りないと思います。
ただそれ以上に足りなかったのは、「運」じゃないかな・・・。
・ルフィ「引けないね ここだけは!!」
クリークの発言にルフィが反論した場面です。彼は自分が海賊王になることに、かなり自信があります。おそらく本気で夢を目指し、突っ走っているからでしょう。命懸けているくらいですもの、やすやすとは引けません!
・ルフィ「何言ってんだ あと2人いる!!」
サンジ「おいお前 それおれを入れただろ」
クリークがルフィの仲間が少ないことを笑った際の、ルフィとサンジのやりとりです。くだらないやりとりだが、吹いてしまった・・・(笑)
いよいよ決戦・・・ではなく、また事件が起こります。ナミがやらかし、例の男も・・・。