ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1089話「立てこもり事件」 電話の先でまさかの状況

 1089話の更新です。

 扉絵リクエストは「夜に海図を描いているナミへ牛がホットミルクを渡しているところ」です。牛がミルクと共に、サンジのメッセージまで持ってきました。ナミもさらっとメッセージを書いてあしらっているところが可愛いです。ところで後ろの窓に…。

第1088話「最後の授業」 若き海兵の奮戦 - ワンピース航海記録

 アバロピサロの能力でピンチになる海軍ですが、コビーを筆頭にヘルメッポとグルスの協力もあって見事に切り抜けます。同時にガープは未来を担う若い海兵を逃すために、しんがりを務めて黒ひげ海賊団に消息不明で捕まることに。そして新聞の一面はこの一件とエッグヘッドの立てこもりになっており…

とある地震

 冒頭はフーシャ村の一場面。ガープの記事に村民は心配します。村長はどっしりと構えているようですが、実際のところはかなり心配なようです。新聞にはルフィの写真もあって、マキノも彼女の子どももダダンたちも心配しています。

 すると突如、地震が発生!フーシャ村のみならず、各地の海や島で起こる大規模なものであり、震源地は不明。ちょうど6日前にルルシア王国が滅んだ時に起こったこの地震、王国は見る影もなく消えており、ぽっかりと空いた穴は海の滝とまで評される光景です。

 さらに海面が1メートルも上昇することになり、海岸では砂浜が消え、浸水によっていくつかの島が消えることに…。

立てこもりの実状

 一方エッグヘッドには、巨大軍艦20隻を筆頭に100隻の戦艦が招集。この軍艦と海兵を率いるのは9人の中将と大将黄猿がいます。このバスターコールもびっくりな戦力の中、黄猿は戦桃丸に降伏を呼びかけますが、彼はこれを拒否。レーザービームの研究で顔なじみな2人なゆえに、切ない因縁を感じます。

『まさかあんたがパンクのおっさんを消しに来るとは』

「“空白の100年”の研究は庇いきれねェよ戦桃丸 わっしは社畜だよ」

 そして軍艦内部ではサターン聖が食事をしながら状況確認。新聞では立てこもり事件となっていますが、ルッチからの連絡も無いため考えられる状況は以下の通り。研究層にベガパンク7人と護衛のセラフィム4人、さらに麦わらの一味が10人とCP0が3人がおり、下層には戦桃丸と新型パシフィスタ軍団が防衛にあたっています。島から逃げた町民やエッグヘッドで確認されたボニーの始末命令も出しつつ、事態を見守ります。

 すると今度はエッグヘッドからどこかへの通信の念波が確認。通信先がマリージョアであることが判明し、盗聴開始です。

彼女の交渉

 発信者のヨークは五老星を相手に通信します。彼女は自分も抹殺の対象になったことに憤慨してました。

「『本体』の裏切りを教えてあげたのに!!!」

 大方の予想通り、密告者がヨークであることが判明。とはいっても五老星からすれば、彼女もベガパンクなので対象には変わりません。

 そして彼女が生き残ったことで、五老星は麦わらの一味とCP0について問いますが、一夜明けてヨークだけが連絡してきたことで察せといいます。これは事態が鎮静化して、その勝利者が…。

 さて多くの船団がいようと、彼女の方にはセラフィムがいます。ぶつかれば互いにただではすみません。

 ここでピーター聖は、彼女に考えが変わったことを伝えます。マザーフレイムがヨークにも造れることを確認し、それをある人物が所望していると発言。その言い回しに引っ掛かりを感じつつも、彼女はマザーフレイム製作のための融合路が島にあることを説明すると、まずは自分と研究所の安全を要求。これを五老星は了承。さらに彼女が天竜人になることも要求。それもあっさり了承。

「交渉成立!!―――だったら今すぐ!!」

 では、次に彼女が求めるものは…。

「あたいを助けてェ~~~!!!“麦わらのルフィ”に殺される~~~!!!」

 大泣きしながら助けを求めます!なんと彼女、すでに一行にのされており捕虜になってました!

 一味たちの余裕綽々な姿で今回は締め!

ヘルプミー!!

 久しぶりに一味が登場した今回の話。

 やはり驚いたのは最後のコマでしょう。いい感じに引っ張って、すでに一味が勝っているところを見せられるのはスッキリします。散々引っ掻き回してくれましたからね、ヨーク…。あの泣き顔には一種のギャグ風味を感じるのと同時に、容赦なく人質にして脱出する気満々の一味が面白いですね。ここまであっさり行くのは驚きましたが、セラフィム4体を足止めできる戦力は十分ありましたし、チョッパー、ロビン、アトラス組が来たところで彼女を無力化できそうですね。

 見たところ、麦わらの一味に加え、ベガパンク本人、ルッチ、ボニーまでいますね。これはここから全員で脱出する感じでしょうか。…まさかルッチやカクも同行?

 しかもこの通信のおかげで、イムの存在を一味や海軍も察せられそうな状況になりましたね。世界最高権力が敬語を使う時点で怪しいのよ…。というか、イムって存在を知られる=死っていうようなトップシークレット内容だから…これ、五老星が悪手すぎますね。今度は彼らが怒られそうです。

 ただそれでも五老星が侮れないのも事実。彼らもバリバリ武闘派であるのはもちろんのこと、威権順位でトップなのでサターン聖が来ればセラフィムのコントロールも奪われるでしょうからね。だからこそあの人、自分がいることは悟られないように伝えていたのか。

 また前半は謎兵器によるルルシア王国破壊による世界影響の説明でした。こんな短期間で海面1メートル上昇とかシャレにならねえのよ…。

 ところでルルシア王国跡地ですが、どうもエニエスロビーを思い出すような光景ですね。まさかあれも元々は島があったところで、消滅した跡地とかじゃ…。

 個人的に今回の見どころは最後の場面に加えて、黄猿と戦桃丸のやり取りですね。考えてみれば、1番ベガパンクに近い海兵ってレーザー研究に手を貸していた彼ですからね。別にお涙頂戴の雰囲気は無くあっさりしていますが、それゆえにどこかしっとりした雰囲気を感じます。

 気がついたらデスゲームから本物の立てこもり事件になっていることに笑いつつ、また次回!

第1090話「黄猿」 光の男とガードの男 - ワンピース航海記録