第1086話の感想です。
今回はカラー扉絵。雨上がりの一味の光景でしょうか。合羽姿が可愛らしいですね。ゾロがいないのは…迷子だな。おそらく新人ジンベエが今度は目を離さないでくれるでしょう。
第1085話「ネフェルタリ・コブラ死す」 タブーに触れたら… - ワンピース航海記録
コブラ王の前に現れたイムは、リリィ王女の手紙について問いただします。偶然居合わせたサボが助けに入るも、イムと五老星の実力に圧倒されます。コブラ王が身代わりとなりサボを逃がしますが、この一部始終をワポルが偶然目撃!そのまま彼は成り行きでビビと一緒に逃げることに…。
こっそりと…
今回のレヴェリーはコブラ王殺害の事実は隠されたまま、終わりを迎えました。ビビの行方不明も踏まえて、アラバスタ王国の一行は大騒ぎです。
一方で多くの国が帰路につく中、こっそりと忍び込む密航者がいくらかいます。ワポルとビビもエイギスの船に乗り、モルガンズに通信して助けを求めます。一国の王が狙われるという大スクープにあちらも乗り気です。
そしてビビはワポルに真実を聞きますが、正直彼からしても内容が内容なので言いにくいことこの上ありません。苦労を知っているのもあって、けっこう常識的な面もありますよね。
さらにマリージョア各地では、CP0がサボやビビの行方を探っています。だが見つからない上に、他の国の船にもボニーや傷だらけのサボなど密航者が潜入している状況です。
政府の最高権力者たち
そしてこの後に、コブラ王殺害とビビ失踪のニュースが報じられることに。一方で、真相を知っている五老星は今後について協議中。サボの件やエッグヘッドについても解決に動きたいようです。
そんな中、イムからの連絡が入ります。彼の要望は「マザーフレイム」というベガパンク作成のものを使いたいということ。これの結果次第でエッグヘッドの対応も考えるようですが、問題は実験の場所。かなりの規模になるようですが、イムがルルシア王国を指名します。選んだ理由ですが…
「近い」
なんともふざけた理由ですが、これを五老星は了承。“科学防衛武神”ジェイガルシア・サターン聖は準備を進め、“環境武神”マーカス・マーズ聖はルルシア王国の国民反乱の兆しを指摘し、“法務武神”トップマン・マーキュリー聖は見せしめとして支持します。そしてこの力を自在に使える可能性を“財務武神”イーザンバロン・V・ナス寿郎聖が指摘すると、戦いの終わりを“農務武神”シェパード・十・ピーター聖が期待しました。
さらにもうひとつ、イムが彼らに指示したことが…
「ビビが欲しい…」
『御意』
マリージョアでとんでもないやり取りがされている中、海軍は各地の混乱を鎮めるために多忙を極めます。新たな戦力となるセラフィムと共に…。
予想できる恐るべきこと
さてここで場面はサボたちに。ルルシア王国に来てからコブラ王殺害の犯人に仕立て上げられたことを知った彼ですが、国民からはむしろ英雄扱い。道中に軍隊長が寄ったこともあり、革命軍入隊希望者が多数いました。彼らと共に船を出していましたが、電伝虫をひとつ経由する間接的な通信をすることで、海軍や政府は彼がルルシア王国にいると勘違いしたようです。
そしてルルシア王国でサボが見たものは、いったい何なのか。
「生物や自然の何かじゃ説明がつかない真っ黒い何かが雲の上を飛んでた!!!」
読者もぞっとするような疑問ですが、気になることはこれだけではありません。ここでイワンコフが追及したのは、サボが見たイムという人物。政府を作った最初の20人にネロナ家のイム聖という王がいたというのです。
さらに悪魔の実図鑑にある不老になる能力を示します。こんなトンデモ能力ですが、図鑑に書いているということは実際にそれを証明した誰かがいたということ。
ここから導かれることは、天竜人の最高権威すらも跪かせるイムは最初の20人である人物と同一である可能性です。
またルルシア王国の一件について、国を滅ぼすようなとんでも兵器を造れるとしたら天才ベガパンクしかいません。しかし旧知の仲であるドラゴンやイワンコフからすれば、彼がそんなものを造るとは思えません。
ならば他に可能性があるとすれば、世界的にも有名な古代兵器の存在。イムが古代からの生き残りとすれば、その行方を知っており同時に所持していても不思議じゃありません。
革命軍が恐ろしき可能性を予想する中、マリージョアにてひとりの天竜人が処刑されました。ただしこの一件は世界には知らされず、ひっそりと終結しました。処刑人はかつてゴッドバレーで活躍し、神の騎士団の最高司令官の男。剣を携え、三日月型の髪と髭が印象的な男の名前はフィガーランド・ガーリング聖。そして裁かれたのは、ミョズガルド聖…!
「ゴミをかばう奴は…それ以下だ!!!」
武闘派の天竜人たち
天竜人関連で一気に情報が判明した今回の話。
やはり読者がもっとも気になったのはタイトルにもなっている五老星でしょう。初登場から20年以上は過ぎた今、とうとう全員の名前が判明しました。先駆けて判明していたサターン聖から予想できたように、他のメンバーも星の名前が入っていましたね。
ただね…ヴィーナスをV・ナス十郎聖は無理あるでしょうよ。よりにもよってあの刀を携えた人が、この名前なのはあまりにも衝撃的です。これからあの人を呼ぶたびに、このトンデモな名前を読んだり、書かなきゃいけないとなると変な笑いがこみあげます。同じくミドルネームが入っている人はピーター聖で呼べるのに。いや、あの人もミドルネームが”十”ってかなりおかしいんですが。前回のイム様の1人称のように、突っ込みたくなるような感じですよ。
そして五老星の肩書も判明しましたが、それぞれの役割はまだしもそこに武神という文字が入る始末。正直、これだけで全員が武闘派だと判明したも同然です。前回の時点で異様さを見せつけましたが、とんでもない実力が期待できます。誰と戦うのでしょうか…。
また同じく武闘派の天竜人として、フィガーランド・ガーリング聖も登場。もう見た目と雰囲気から強そうなことこの上ありません。彼が神の騎士団の司令官ということですが、これは革命軍も警戒するのは納得です。もしかして神の騎士団って天竜人で構成された武力集団の可能性もあるのでしょうか?
しかしやはり読者が目を引いたのは、ゴッドバレーとフィガーランドという単語。ゴッドバレーといえば、ロックスがロジャーとガープによって壊滅した島の名前、そしてフィガーランドは映画REDでウタがシャンクスの娘と判明した段階で出てきた単語です。つまりこのことから、やはりシャンクスは天竜人の一族ということでしょう。むしろこのガーリング聖が彼の実の父親という可能性だってありえます。
そして彼によって処刑されたのは、ミョズガルド聖!天竜人の可能性を示してくれた彼ですが…チクショウ!今回のガーリング聖の発言で改めて実感しましたが、やはり天竜人はチャルロスみたいなのが一般的なんでしょうね…。
しかもミョズガルド聖が処刑されたということは、魚人島の署名も無効になった可能性がありますよね。ますます彼の死が痛手になります。
というか、Tーボーン中将にコブラ王、ミョズガルド聖の死って読者にとっても痛手なんですよ!なんでいい人から死んでしまうの!
他にもイム様や謎の兵器についてイワンコフが言及。このあたり、我々読者と同じような考察している感があって面白かったです。イム様については、作中で話しているから確定と考えてもいいでしょう。もちろん、本当にイム様なのかは断定できませんが。にしてもネロナ家って…組み合わせたら漢字の神になるとか、どこまでも上に行こうとするような名前ですね。そういえばイム聖ということは、男性でしょうかね。そんな人物がビビを欲しがるとか、ちょっと下心を感じます。この人、リリィ王女にビビを重ねているんじゃないの~。
そして謎の兵器については、読者同様にイワンコフも古代兵器を予想。しかしイムたちの会話では、あの謎の兵器は「マザーフレイム」というベガパンク作成の実験のように思えます。
そこで考えられるのはかつてのベガパンクの発言。彼は世界中にエネルギーが無償で行きわたることを考えていましたし、シャカやリリスもエネルギー源の言及やエッグヘッドが炎のエネルギーを使っていることを話していました。そして今回のマザーフレイムという言葉から、無限に使える炎のエネルギーというのが予想できます。つまりルルシア王国を滅ぼしたのは、そのエネルギーを活用した古代兵器ということでしょう。そうすればこれまで使ってこなかったことの説明もつきますしね。…いや、どう対処するのよこれ!
研究と言えば、海軍のシーンでセラフィムがさらに3体登場していましたね。ドフラミンゴ、モリア、クロコダイルの見た目でしたし、セラフィムは旧七武海のメンバーが元ですか。地味に気になるのはクロコダイルのセラフィムですね。他の2人は超人系の能力なのでグリーンブラッドで再現できますが、彼だけは自然系ですから再現ができないはずです。なにか別の能力を使うのでしょうか?
もろもろ情報が詰まった今回ですが、尾田先生は乱視の手術で約1か月休載となりますね。そういえばSBSで乱視がひどいと言ってましたし、ここ最近の絵柄は線がぶれているようなこと多かったですものね。
この機会にしっかり休養&目からビームを撃てるようになってほしいと思いつつ、また次回!