ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第958話「約束の港」 第三幕の始まり始まり

 958話の感想です。

 表紙連載は「姉妹なのかい!!ローラなら数日前にドレスローザへ」です。なんとかなり直近にいる模様です。しかしローラはなぜドレスローザに行ったのかな?

第957話「ULTIMATE」 映画を超えるSTAMPEDEの予感 - ワンピース航海記録

 

 ガープが海軍の英雄と呼ばれる所以、それは四皇や名高い伝説の海賊を率いていたロックスの進撃をロジャーと共に止めたからでした。しかし元ロックス海賊団であるカイドウとマムの同盟はまさにその頃の脅威を思い出すほど。そして彼らがいるワノ国は多くの大物が関わってきた不思議なつながりがあり…

ロジャー海賊団とおでん

「お前について来てよかった ロジャー……!!!」

 冒頭は回想から。静かで穏やかな海の上にたたずむ海賊船の上で、どんちゃん騒ぎの宴をしているのはロジャー海賊団です。だしぬけにロジャーに礼を言うのはいまだにシルエットの光月おでんです。

 彼の言葉にすっかり酔っぱらっているロジャーは自分の方こそ感謝していることを伝えます。その後は酔ったクロッカスと飲んだくれの喧嘩勃発です。血の気多いなぁ。

 

 そんな喧嘩を放っておき、ワノ国の開国について協力を申し出るのは副船長のレイリーや見習いであったシャンクス&バギー。しかしおでんは自分たち光月家が開国をすることに意味があると考えているのです。所詮は出国して海賊となった無法者。今さらワノ国のトップにつくつもりは彼にさらさらありません。しかしそれでも長く続いた意志というものを繋げていきたいと思っているようです。

 彼は苦楽を共にした仲間たちの前で、自分と信頼する部下と共に必ずやワノ国を開国することを誓ったのです。それももう25年も前の話…

祝え!火祭りを!!

 そしてついに始まるワノ国第三幕。軽快な音楽が鳴り幕が上がると写されたのは最初に錦えもんの計画で集合場所に設定していた刃武港。紅葉が映えるこの季節では、オロチの船団が鬼ヶ島に向けて出発しようとしていました。大戦力である狂四郎がいませんが、彼は今回花の都で留守番だそうです。

 そんな花の都も火祭りということで大賑わい。年に一度だけの飲酒もOKであるため、飲めや食えや歌えや踊れやの楽しい大騒ぎです。天気も満月が見えるほど雲一つないきれいな空だそうです。スーロンのフラグかな?

 ワノ国は地域ごとに天候、季節が大きく違います。つまりオロチのいる白舞や花の都のように祭りや酒が楽しくなるような天気もあれば…

果たす野望はあれど…

 とてつもない暴風雨に荒れ狂った天気となっている場所もあるのです。そこは集合地である常影港。前もって出陣していたモモの助と赤鞘九人男&しのぶのチームがいますが、なんと彼ら以外に存在が確認できません。船は一隻もなく、約束していたネコマムシも間に合いませんでした。それどころか制圧した兎丼のメンバーもいないため兵士一人としていないのです。連絡用のスマシも反応がないため連絡も取れないのが痛いところです。

 どうもこの港、壊れた船などを見る限り攻撃の後があり、間違いなく約束の時間と場所にもかかわらず人っ子一人いない現状。

「なぜ誰も来ぬ!!?一体どこへ消えたのだ!!?」

 そして誰もいなくなった並みに人がいない!

 

 あまりにも摩訶不思議な現状に、錦えもんは反応しないスマシに必死に呼びかけます。それはあまりにも苦しい無念の言葉。いったいどこに行ったのか、なぜ誰も来ないのか、そして何よりも20年前に敗北した主君の悲願を果たすチャンスがさっきまであったのにこの惨状には苦しい感情があふれてきます。

「助太刀をお願い致す!!!」

 しかし現状は変わらず。人は来ないわ、天気は大しけ、波も大荒れともはやすべてに見放されたような状況です。

 

 その一方でオロチは鬼ヶ島で百獣海賊団の女性に囲まれてウハウハ状態。なぜこうなったのか、その事件は昨夜に起こっていたという文字と共に今回は終了です。

謎溢れる第三幕開始

 謎にあふれた今回の話。

 ついに始まったワノ国第三幕ですが、討ち入りどころかせっかく集めた仲間も誰も来ないという不可解な状況にぶち当たっていました。錦えもんは間違いなく場所と時間を合わせたはずなのですが、ルフィ達やヒョウ五郎、イヌアラシの獣士隊や20年前から来てさっそく力を貸すといってきた協力者たちの姿すらありません。

 これ本当に何が起こったんでしょうかね?ラストの様子だとおそらくオロチが何かしら手を打ったのでしょうが、どんなことをしたのでしょうか。いくら何でもオロチの軍だけでルフィたちがあっさりやられるとは思えないのだが…。カイドウの援軍でも災害クラスが動かないとどうにもならないだろうし。

 でもオロチは二幕最後で日和の件も知っていたから前もって彼女を人質にしたとかもできそうですね。それかまだ見ぬ戦力のナンバーズやマム達も何かしたのかしら?この内容次第でルフィたちがどう助かるのかも気になります。

 しかしオロチは本当に抜け目ないですね。強者だとやはり慢心する者ですが、こいつは小物ゆえの警戒心がうまい方向に働いています。だいたいいまだにおでんとその部下にビビっていることを考えると、彼自身もおでんの実力を認めているからなんだろうと思いますね。クズだけどキャラは好きですわ。

 

 また冒頭はおでんとロジャー海賊団の酒宴の場面でした。25年前という事はロジャー処刑の1年前ですが、おでんは割とぎりぎりまで船に乗っていたのですね。グランドライン制覇の時のメンバーという事ですか。

 ちょっと気になったのはこのシーンにバギーがいたことなんですよね。STAMPEDEのラストで絶対にバギーのシルエットを出さないようにと考えていた尾田先生からすればこの時にバギーがいたのは少しだけ謎な気もするのですが…。それともあの場面に映ってなかっただけ?

 

 しかし何度か読むと気になる点が多い話でしたなぁ。私がなんだかんだで気になったのは狂四郎の都残り。どういう意図で彼は残ったのでしょうかね?もしかして彼が最後の赤鞘九人男である傳ジローなのでしょうか。それでオロチの下に潜入したか…いや、むしろ心折られて部下になり錦えもんの作戦を看破したのかもしれません。うーん、でも決め手に欠けるかなぁ…。

 

 ところで皆さん最新刊は買いましたか?私は買いましたが、いまだに開けていないほど忙しい現状です。なんとか週末には感想を書いていこうと思いますので興味があったらどうぞ。

 それと先日はナレッジキングの問題を受けましたでしょうか。私は75点というなんとも反応しづらい点数でしたね。エクストラステージの問題が気になったなぁ。

 本編以外の楽しみにも目を向けつつまた次回!来週は休載でーす。尾田先生休んでねー。

第959話「侍」 憶病慎重な蛇が厄介 - ワンピース航海記録