929話の感想です。
今週はカラー表紙。忍者テイストな麦わらの一味が立ち並びます。後ろのブルックの強キャラ感が凄い(笑)
ワノ国で着々と反乱の準備がされる中、サンジ達の前に現れたのはワノ国最高峰の花魁小紫。彼女はオロチの城に向かう途中で・・・
図面は誰の手に？
冒頭、フランキーは親方である港友にどやされていました。みなともさんの字はこう書くのか。
怒鳴られた理由は仕事を少しサボっていたからです。小紫を見に行っていたし、港友さん的にも面子的なもので他の人の10倍は仕事をするフランキーにはそこまで怒っていないようです。
そして話はカイドウの屋敷の図面についてですが、なんと10年も前に質に入れてしまったとのこと。
「てへ♡」
この反応に怒り心頭なフランキー。彼としては図面のためだけに弟子入りしたので、納得がいかないようです。港友さんに掴みかかり、さらに他の弟子たちにも手を挙げたためクビにされました。ランチャーまで使えば、そうもなるわ。
さてこのままのんびりしているわけにもいきません。途中にカン十郎(さすがに絵で描いた魚は無理があるだろう)と会いながらも、フランキーはまず例の質屋に向かいましたが、すでにその屋敷図は別の人にわたっていました。その後も図面を持っていた人たちを探して話を聞いていきますが、最後にらくだという人物が顔を隠した何者かに盗まれたところでギブアップ！
この盗んだ人は九里から来たということでフランキーは、錦えもんに報告します。錦えもんはイヌアラシ率いるミンク族と共に武器や食料を盗んでいました。酒天丸の名を借りた置手紙つきで・・・ってお前らの仕業かい！
ひょっとこな案内人
場面は変わって、ワノ国の希美跡地ではゾロが陽気な顔立ちの男と歩いていました。男の名は「トの康」と言い、太鼓持ちの肩書きを持ちます。すんごいひょうきんかつ胡散臭そうな見た目だな！
「さりげなくあっしのノドの心配だなんてにくいね～～～どーも」
表情だけでなく、口も騒がしい彼はゾロの寿司代を肩代わりしたようです。その理由は、ゾロについていけば食いっぱぐれることが無いと踏んだから。予想通りというべきか、その後はひと悶着起こすもゾロの実力で事なきを得ました。ある意味、彼の見立ては正しかったかもしれません。
さて歩いていると、おこぼれ町付近まで来れました。ゾロだけでは絶対無理だったので、これはありがたいところです。
彼はおこぼれ町の町民だそうですが、この町は別名「えびす町」とも呼ばれます。その理由は行けばわかるそうですが・・・。
将軍オロチの酒宴
そして場面は花の都のオロチ城。影のかかる部屋にいるのは、将軍の「黒炭オロチ」となんとCP0。彼らは武器を買おうとしてますが、仲買人であるドフラミンゴがいなくなったため、直接交渉しなければならなかったそうな。
これを好都合としたオロチは欲しいものをバンバンと要求してきたようです。とはいえ、ワノ国はすでに自給自足で成り立っている国。そうなれば国内で得られないようなより強い力が欲しいオロチが要求したのは「Dr.ベガパンク」です！もちろんすぐに不可能だというCP0ですが・・・
「ワシのバックにはカイドウがついておるのじゃ！！！」
CP0の仮面に銃弾を撃ちこみ、龍の頭を見せ威嚇するオロチ。彼にとっては海軍や政府など関係ありません。ワノ国は世界政府加盟国でも挙がるほどの侍の評判などから簡単に手を出せない上に、彼のバックには四皇の一人である最高クラスの実力者カイドウまでついています。この圧倒的な布陣では、彼の強気も納得です。
さて交渉が終わると、オロチは宴の席へ。上手い飯(ただしオロチの気分による)に上等なお酒、そして選りすぐりの芸者たちを迎え、始まるのは来週に控えた火祭りの前哨戦となる宴。
「楽しむがよい！！ここはワノ国！！！天国と見紛うな！！！存分に食し！存分にのめェ！！！」
ついにその全身を見せたオロチ！大きな顔にバカ面を引っ下げて、宴会を楽します。
一方、花の都のサンジのそば屋にはローが現れ、彼に隠れることを命じます。報復に来たのなら再び返り討ちにする気持ちのサンジですが、今回来るのはなんと彼らの顔を知る相手だそうです。
「わざわざなぜおれ達が」
「見せしめだろう大事な事だ・・・」
現れたのは飛六胞と呼ばれる真打ちの中でも最強の6人の内の二人。ドレークとページワンの恐竜コンビです。
「それになぜお前もいるホーキンス」
「おれはある男を追って来た・・・！！任務以上の収穫がある筈だドレーク」
さらにホーキンスまで現れてどうなるかわからないまま、今回はここで締め！
龍の将軍と真打ち
新年度一発目から、興奮冷めやらぬ回となったワンピース。
やはり一番気になったのは、将軍オロチでしょう。これまで名前は散々出てきて、少し前に出てきたシルエットからどんな人物が出るのかと思えば、デカい顔にそれと大差ない体、殿的な立ち位置なのに王冠をかぶるミスマッチさなど成り上がり感満載のバカ殿でした。
尾田先生は嫌なキャラはわりとストレートにキャラの見た目に反映することが少なくないため、彼も悪知恵が回るタイプだと私は思います。ワポルみたいなタイプですね、これは。
しかしこの見た目で能力者であり、二刀流というのが面白い。仮にも現ワノ国のトップで刀を使うのならその戦闘力は侮れないのかもしれません。ワノ国に入ってから、酒天丸の前例もあるしね。
加えて、カイドウがバックについているとはいえ、CP0相手に大物のように強気に交渉を進める胆力もあります。時代劇でたまに出てくる小物的なんだけど
ところで酒天丸といえば、今回ミンク族たちが食料や武器を盗む際に置手紙として彼の名前を使っていました。
私は酒天丸を勝手に義賊だと思っていたのですが、なるほど、いくらかの盗みは彼らの仕業でもあったわけですか。錦えもんよ、もうちょっと良い手立ては無かったのかよ。仮にも20年間、ワノ国で頑張っていた同胞だぞ、彼は。
そして遂に登場したドレークと新キャラページワン。
ドレークの方は獣人型で登場。リュウリュウの実の能力者でモデルがアロサウルスであることが判明します。ティラノサウルスかと思っていたけど、アロサウルスなんですね。ぶっちゃけどちらも強い肉食恐竜だと思いますし、骨格とか細かい違いはよくわからないのでその実力に期待するだけですね。
ページワンは獣型、こちらもリュウリュウの実でモデルはスピノサウルスです。見る限り、彼はホールデムたちのようなSMILEではなく、本物の能力者のようですね。こっちも真打ち勢の中ではかなり強そうです。
個人的には、オロチよりも彼らの方がはるかに興奮しました。というのも、これまでの記事で散々書いてきた通り、私は真打ちにまったくと言っていいほど期待できない現状だったのですが、真打ちでも最強の6人である「飛六胞」の存在にテンションが上がりました。ようやく真打ちの実力が見れそうです。この6人がビッグマム海賊団でいうタマゴ男爵などの称号持ちやダイフク、オーブンなどの最高幹部ではなくとも化け物クラスに相当するのでしょうか。 しかしホーキンスが入っていないのは意外でしたね。こうなるとアプーも入っているか怪しいものです。あの二人はまだ新入りで実績が足りないとかもありそうですが。
また「リュウリュウの実」というものがあるのにも驚きました。私はヘビヘビの実と一緒くたにされると思っていたので、別枠だったことには面食らった気分です。そうなるとカイドウはおそらくリュウリュウの実の幻獣種に相当しそうですね。八岐大蛇っぽいオロチも同じく幻獣種でしょうか。というか、この能力って古代種と幻獣種以外にあるのかが気になりますね。・・・見た目的にワニとか？
サンジとローがこの三人と戦ってくれたら、個人的にはすごい嬉しいです。彼らの戦闘見たいもの。
さらに新キャラとして、トの康が登場。ゾロの案内役としてひょうひょうとした態度を見せてくれます。太鼓持ちは場を盛り上げることを生業としている幇間、男芸者のことですね。こんな存在そのものが太鼓持ちみたいな男なら、仕事がありそうなものですが・・・。
ちょっと彼の発言で気になった「おこぼれ町」を「えびす町」とも呼んでいたこと。えびすは恵比寿様を思い浮かべますが、その割にはまったく賑わっていないのではないでしょうか。もしかして、ルフィとゾロが宝船を運んで来て振る舞ったから？思えば、あれから数日は経っているだろうしな。
さて今後の展開として、楽しみな要素が増えた回でした。
まずはフランキーが探している屋敷図が九里にあることが判明。いったい誰の仕業でしょうか。そんな図面を盗むほどに欲しがるといえば、錦えもん達同様に反乱の意志を持ってそうですが・・・。そういえば少し前の回で丑三つ小僧とかいう盗人がいたような気がしますが、そこらへんかな？
さらに飛六胞の存在が明らかとなったことでここの対戦カードも気になります。サンジ、ロー、協力してくれる赤ざや九人男、後に来るであろうジンベエ辺りに期待ですかね。
またCP0の件もあるということは、世界政府の目もあるということ。つまりこの一件が終われば、懸賞金にも大きく響きそうです。地味に鎖国状態のワノ国だから懸賞金の変動はないと思っていたけど、彼らがいるなら変わるかもしれません。
そういえばベガパンクの名前が出ていましたが、鎖国組でも欲しがる彼は本当に何者なんでしょうか？彼を知るシーザーやジャッジの再登場まで期待するのは、欲張りでしょうかね。
ぶっちゃけ新年一発目に情報過多すぎて、若干困惑しつつもまた次回！
