919話の感想です。
表紙連載は「お見知りおきを(後半)」です。今度はレオ、イデオ、オオロンブス、ハイルディンが描かれています。これがラストなのかなと思いましたが、あとベラミーのを1回入れてほしいですね。
宝船を奪って、おこぼれ町に食料や水を振る舞ったルフィ達。ローの案内でおでん城跡地を目指しますが、そこには衝撃の事実が・・・。
いい事する海賊
冒頭、スピードにお玉を村に送り届けさせています。(もちろんスピードが従うのはお玉にですが)
狛ちよと刀はしばらく借りるつもりみたいです。というか、狛ちよってきびダンゴの対象じゃなかったのか。
「またな!!!玉!!!」
ここで、お玉とはひとまずお別れ。さすがに戦いに巻き込むようなことはね。
さていよいよおでん城跡地を目指そうとしますが・・・
「宝船どうもありがとう!!!」
おこぼれ町の町民が笑顔で、ルフィにお礼。子ども達は初めてのごちそうに喜び、老人は冥土の土産と言いながら元気ハツラツだったりと、その活気から感謝の気持ちがよくわかります。
ただ、ローは海賊が「いい事」をしたのに、気に食わないようですが。まあこれも盗品ですし、手段としては海賊らしいですし。
ようやく狛ちよに乗って、目的地のおでん城跡地へ。なぜか、お菊までついてきました。
彼女は一度言ってみたいと言いますが、実際は何か事情があるようです。
「いや何か隠している」
ゾロはすでに感づいてそうですね。これで後述のことさえなければカッコいいのに・・・。
ワノ国の歴史
一方、ワノ国の花の都では、寺子屋のような場所では、「鎖国」について授業を行っています。
鎖国は「国の入り口を閉じて国の平和を守ること」、開国は「国に悪影響な人や思想を招き入れること」と子ども達は教わっています。開国の方では、他国がワノ国の様々なものを欲しがるとまで考えていますね。
そして昔、開国を行おうとしたのが「おでんと赤ざや九人男」です。おでんと家臣9人がメインみたいですね。
子ども達に教鞭をとっている先生(妖怪なのか首が伸びています)が、ここで流れるように彼らを討伐した人物の名を促します。それこそが現在ワノ国の将軍「黒炭オロチ」なようです。
場面は変わって、芸者が躍る料亭(?)の一室。そこで酒をあおるのは「居眠り狂死郎」という人物。垂れたリーゼントのような髪型のその男は、黒炭家御用達の“両替屋”です。
さて彼が言うには、20年前におでんの妻は以下のことを言い残して亡くなりました。
「“月は夜明けを知らぬ君”“叶わばその一念は”“二十年を編む月夜に九つの影を落とし”・・・“まばゆき夜明けを知る君と成る”」
この言葉ですが、オロチは20年後の月夜に9人の侍が化けて自分を討ち、ワノ国を開国させると考えているみたいです。そして今年が20年目。
「死者に何ができる!?光月家の侍達は20年前!!城内へ追い込み全員焼き殺したであろうが!!!」
笑い飛ばす狂死郎ですが・・・20年前?
明かされる光月家の秘密
遂におでん城跡地へ到着したルフィ達。城は無く、すっかり荒れ果てています。お菊はその地を見て目に涙をため、それを隠すようにどこかへ行ってしまいます。ちなみにゾロは、いなくなってしまいました。なぜ乗っているだけで迷子になる!?
ここでルフィ、前回の墓を目の当たりにします。驚くルフィに、化けて出るかもなどとビビらせるローですが・・・
「不覚にも激しい下痢につき」
錦えもん、あっさり出てくるんかい!しかも、お前も腹くだしていたのかよ!
「キン様ァ~~~~~♡お戻りになられていたのですね♡」
ここで戻ってきたお菊が錦えもんに思いっきり抱きつきます。擬音ががばギュー♡って・・・。
さらにモモの助もすでに到着しており、素振りの練習をしていました。この再会だけでもなかなかですが、サンジ達もここで合流!サンジが濡れているのは、ルフィのビブルカードを探していたからだとか。
ローの部下とも合流(ベポは腹壊して草むらへ)し、ようやく落ち着いてきたところで、腰を落ち着けて本題に。錦えもんはモモの助とお菊を隣に話を始めます。
「実は我々!!20年前の「ワノ国」より時を超えてやってきたのでござる!!」
なんかいろいろ衝撃的なセリフで今回は締め!
まさかのタイムスリップ!
また例によって、ラストに衝撃の情報がぶち込まれた今回の話。
前回、死を偽装するためと予想しましたが、その実態はまさかの過去の人物。20年の時を超えて、現代にやって来たという衝撃設定です。
しかし冷静に考えてみれば、その可能性は示唆されていました。モモの助のロジャーに会った発言や回想の逃げ場ならあるという言葉など、きっちり伏線は張られていましたね。
らしくないSFかと一瞬思いましたが、ベガパンクやジェルマの科学力があるのにそこは今更だな。
しかしこの手のタイムスリップって、変えるとしたらまず過去に行きませんかね?おでんの計画を達成させるためにも、未来に行く必要があったのかもしれませんが。
正直、「なぜ」未来に来たかよりも「どうやって」未来に来たか、そしてそれに関した人物関係の方が気になります。まあ、前者は悪魔の実の能力と考えるのが一般的でしょう。その場合は家臣の誰かか、それともおでんや今回の話にも出たおでんの妻でしょうね。
後者なのですが、まず触れておきたいのはお菊。彼女も過去の人物だとわかりましたが、モモの助への反応を見る限り彼女も家臣なのでしょうか。だとしたら、錦えもんクラスの実力はあると見ていいのかな。
錦えもんへの好意がすごいこともわかりましたが、あの反応・・・こち亀の両さんと麻里愛を思い出しました。赤ざや九人男というのもありますし、やっぱり男なのでしょうか?でも、女センサーあるようなサンジがメロリンしている描写あったしな。
そして私が気になったのは、お玉の師匠である飛徹。彼も人を待っていると言ってましたが、もしかして錦えもんたちのことじゃないでしょうか?それどころか、あんな辺鄙な場所に住んでいるうえに、天狗の寿命なども不明なので、彼も同様に逃れたおでんの家臣の可能性もあると思います。
同様に気になったのは、未だに正体が不明な盗賊団の頭である酒天丸。この名前に思うところがあった様子のお菊がおでんに関係しているとわかった今、酒天丸もおでんに関係があってもおかしくありません。
まあ今回、食料を盗んだ犯人がローだと判明しましたので、どこかで酒天丸=ローだとか言われたら、それまでなんですが。私はもともと酒天丸の盗みに乗じて、ローも盗んでいただけだと思っているので。
新キャラとしては、居眠り狂死郎が登場。酔っ払いで、いきなり眠ったりもしますが、なかなか良いデザインです。
ただ私としては、あくまで両替屋なので実力はあっても敵のメイン格ではないと思うんですよね。浦島くらいのポジションになりそう。
彼はオロチを小心だと言ってましたが、ルフィや錦えもん達の動向を知っている読者からすれば、オロチの心配ももっともだと思います。
鎖国や開国についても説明がありましたが、おおかた予想通りでしたね。むしろここで気になったのは、「赤ざや九人男」の存在と、オロチについて。
前者は9人いるようですが、錦えもん、カン十郎、雷ぞうの3人は決定でしょう。お菊は・・・男だった場合は該当するでしょうな。残りのメンバーはおでん夫妻とともに命を落としたか、それとも身分などを偽ったりして逃れたか・・・。そこも含めて、私は飛徹がそのひとりだと押していきたいです。
そしてルフィ達9人が、現在の侍達として解決するのだな!(願望)
オロチについてですが、彼の素性はまだ不明・・・しかし、今回子ども達の口ぶりでは二刀流の人物であると思われます。剣術を使うこともわかったし、マジでゾロ辺りとやってくれないかな。でも因縁だと錦えもん達の方が面白いかなぁ。
あと20年前の時点で、カイドウと組んでワノ国を乗っ取ったということはすでにそこそこの年齢になっているはずなので、息子なども気になるところ。
そしてようやくサンジ達とも合流。個人的には、サンジが戻ってきた時に一味がどのような反応をするのか気になったのですが、今回はお預けですね。ゾロはどこかに迷ってしまったし・・・。
というか、ロビンは狂死郎のところで踊って情報を収集していましたし、ゾロ以外はみんな潜入はうまくやっているみたいですね。ゾロさんよぉ・・・。
地味に私が気になったのは、お玉とスピード。あのまま無事に村につけばいいですが、道中でジャックや実力ある真打ちに会ったら・・・嫌な予感がするわ!
わりと予想などが多い内容になってしまいましたが、読んでいる時はドラえもんなどのタイムスリップネタが頭を駆け巡ったり、首伸ばす先生のデザイン良いなあとか思っていました。そんな真面目に考察するのは、読んだ後でいいのよ。
思い返せば、内容、小ネタ含めて満足した話だったと思いつつ、また次回!