ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第76話「ねる」 とりあえず合流

 第76話の感想です。

 表紙はナミを除く一味とフクロウのイラストです。これでもかというほどの丸目ってどこかかわいいような怖いような何とも言えない印象を持たせられます。

第75話「海図と魚人」 海中戦敵なしの種族 - ワンピース航海記録

 

 村民の救助と海賊討伐のためシロップ村に海軍が来るものの、近辺の海を知り尽くした魚人相手にはなすすべもなく海底へ葬られてしまします。一方、ゾロと合流したルフィたちはジョニーの報告からウソップがナミにやられたことを知ります。そんな彼らのもとに彼女が来て…

再開がてら…

 いきなりナミの登場にルフィは迎えに来たといいますが、当の本人は迷惑だとスッパリ切り捨てます。彼女にとって仲間はただの助け合いの集合体で信頼関係もないような烏合の衆であると考えているようですね。そんなきつい彼女に仲間になったアピールするサンジはなんなの…?

 さらにジョニーがナミの本性について自分が知っている限りのことを話します。村の隠し財産の件にそれを得たいがためにアーロンに取り入っていること、ウソップの刺殺など短い時間ながらも字面だけ見れば凶悪な所業の数々です。

 だからといって、彼女に対して手を出しづらいのが事実。彼女を敵にするのはアーロンを敵に回すのと同義だからです。

 

 今度はゾロがナミにウソップの居場所を聞くと、彼女は表情変えずに「海の底」と答えます。怒ったゾロは刀を構えますが、なんとサンジがそれを防ぎます。彼としては女性に手を上げること自体がタブー、ゾロからすれば状況も知らない新入りが勝手をするなという感じでしょう。再び言い合いに発展したりと、状況がごちゃごちゃしていく中でナミはよそ者は出ていくように指示します。

 このとっちらかった状況の中で、ルフィがとった行動は…

「ねる」

 なんと道のど真ん中で横になりました。ナミの言う通りにする気もないうえにちょっと眠かったからの行動なそうです。うーん、破天荒だわ。

「…勝手にしろ!!!死んでしまえ!!!」

 ナミも去り際に怒りの言葉をルフィに投げかけます。いや神経すり減らしているときに相手のこの態度はイラつくよね。

かばわれた男

 ナミが去った後は今後の動きの確認。ヨサクはジョニーの言葉を信じて二人で去ることを決めました。ひとまず彼らとはここでお別れです。

 そして次ページの一コマ目ではまさかのウソップ登場!体が濡れていますが、気にせずに神妙な顔で村を歩いています。彼が考えるのはナミの行動。魔女だとか言われていましたが、なんと彼女は自分の手を刺して血を流しウソップを刺したように見せたのです。見ているだけで痛い絵だわ!

 ナミがかばってくれなかったらアーロンに殺されていたと確信するウソップ。まずはこの事実をゾロに話そうと思いアーロンパークへ向かった可能性を考えて彼を探しに行きます。

 

 一方、ゾロとサンジはルフィが起きるまで待機中の模様。サンジはナミがウソップを殺したのかに疑問を持つと、ゾロは自分が彼女を「小物」と評したからやったかもしれないと答えます。ちょうどそこにウソップが到着。ゾロを見つけて駆け寄りますが…

「ナミさんの胸のどこが小物だァ!!!」

「てめェの頭はそういう…」

「ぶごッ!!!」

 なんとサンジのふざけた勘違いによる蹴りとそれを防ごうとしたゾロの刀との間に挟まれる形でウソップが攻撃をくらいました。なんて嫌なサンドイッチ攻撃だ。

合流後の動き

 場面は変わってノジコの家。彼女がミカンを採集していると家から物音が聞こえて戻れば、家の中が荒らされていました。そして頭を抱えるような様子でナミが座っています。どうも機嫌がよくないようで、八つ当たり気味に荒らしたようです。

 ナミは休みに来ただけといいますが、ノジコは彼女の前に開かれている海図に気が付きます。ノジコはこの海図を開くことはナミに何かあったときと知っているため、彼女としてはイラつくナミが気になる様子。義理とはいえ姉妹の絆の固さがわかります。

 ことの顛末を話し終えたナミはテーブルに突っ伏して眠り込みます。ナミを本気で迎えに来た仲間たちの存在に苦笑い気味です。

「この娘には…一番…辛い言葉だ」

 

 場面は再びルフィたちの方へ。起きたルフィはダウンしたウソップを介抱中。ナミにやられたのかと訊きますが、実際は脳筋気味の二人のせいです。

 すぐに起きたウソップはルフィへの再会を喜び(サンジには怒り)、ナミに助けられたことを話します。

 ちょうどそこに今度はノジコが登場。これ以上の余計なことは望んでいないようで、彼女はルフィたちに事情を話して出て行ってもらおうと考えているようです。

 同時刻に海軍も到着。現れた海兵は村長のゲンゾウにナミの家に案内するように言います。その海兵は…アーロンとずぶずぶな関係の男ネズミ!

まあ、次回の方が気になるよね

 ようやくルフィたちがゾロたちと合流した今回の話。5人全員登場はしましたが、いまだにそろっている場面はないんですよね。

 特筆すべき点はウソップが実は生きていたということなんでしょうが、当時から本気で死んだと思っていた人が何人いるやら。助かったんだろうなとはほとんどの読者は考えていたと思います。

 むしろナミの庇いかたが印象的です。あれ、いつ見ても痛そうで数話前のナミを見るといくら目的があるといえいつものようにふるまえるのが驚きです。

 またジョニーとヨサクもいったん離脱します。彼らにもまだ見せ場があるので期待して待ちましょう。

 

 今回はナミの回想の前の前座というべきかストーリー自体は次回からの布石という面が強かったと思います。ウソップの件だって驚くべきところではないですし。

 ただ読み返してけっこう細かい点で気になったことが多かった印象です。特にゾロとサンジの絡み。この頃から結構もめていますね、二人とも。ただ今回はゾロに負けず劣らずでサンジも皮肉屋な点があるように見えます。

 また今ではハンコック関係で多くなった「恋はハリケーン」というフレーズをサンジが何気に初めて口に出していました。尾田先生はこのフレーズが気に入ったのか?

 それとこの回のナミの表情に着く影が妙に怖いです。たった2コマなので、おそらくこれ以上使われている回もざらにあるのでしょうが…今と作画が違うからかな?

 正直、タイトルのルフィの行動は注目もしなかったと思いつつまた次回!

第77話「夢の一歩」 ナミの夢を応援した人 - ワンピース航海記録