896話の感想です。
表紙連載は、「BD脱走者リスト 新巨兵海賊団船長ハイルディン」 バギーズデリバリーの脱走者リストに載ると、何かあるのでしょうか?身内での懸賞金とか?
新たなギア4「スネイクマン」を発動させたルフィと、強力なモチ技で攻めてくるカタクリ。お互い一歩も退かず、超絶的な激戦の末・・・
三つ目少女の涙
時刻は0時28分。カカオ島ではオーブン率いる部隊が、今後の状況について話します。
カタクリが敗ける可能性は万に一つもないと思っているようですが、鏡世界脱出のために、ブリュレを捕らえて予定の時間まで逃げている可能性はあるだろうと考えています。
そしてその様子を物陰から見ているのはサンジ。その場にいるメンバー全員が戦闘員であることを確認すると、ルフィへの脱出を急がなければならないと考えているようです。
サンジはルフィを回収したら、そのまま離脱するため、今のうちにプリンとの別れを済ませようとしますが、彼女はいつの間にか離れて、サンジに見惚れています。ご丁寧に「ポ~~~~♡」とまで書かれているし(笑)
そしてサンジは彼女との出会いを思い返しながら、手を差し出し、ありがとうと礼を言いますが・・・
「うるせェ!!!」
頭の中ではダマして殺そうとしたことを謝りたいと思いながらも、強気に振る舞うプリン。相変わらずのツンデレめ!
そんなプリンの対応にも、笑いながら流すサンジ。
「俺の婚約者役はプリンちゃんでよかった」
サンジはこういうイケメンなセリフをナチュラルに言えるからずるいですわー!そりゃ、心から惚れた人からこんなふうに言われたら、プリンも号泣します。
そして涙をぬぐいながら、プリンは最後にお願いといって、彼の口から煙草を取ると・・・
時間は刻々と・・・
0時37分、鏡の世界ではルフィとカタクリが睨みあっています。
お互い拳をゆっくりと戻すと、戦いの余波だろうか地面が崩れ始め、ギア4形態のルフィは崩れた穴に落下。
表情からしてもかなりボロボロのルフィを確認すると、カタクリもそのままダウン!これは両者相討ちか・・・?
0時40分にホールケーキアイランドでは、モルガンズが相変わらずスクープ希望状態!しかしモンドールはその最悪の事態が起きないためにも、万全を期しています。
「鏡の中から現れるのが かの海賊王ゴールド・ロジャーでも逃げられやしねェ!!!」
ものすごい自信です。しかもここで引き合いに出すのがロジャーとは・・・。
0時43分、海上ではベッジ達がだいぶマムに接近されていました。もうケーキを放り出して逃げようという船員に対して、うろたえるなと一喝!
「生まれた場所が違うんだ 死ぬ時くらいお前達・・・一緒にいようぜ」
これはカリスマですな!ベッジは口を開けると面白いこととカッコいいことしか言ってない!
0時45分のサニー号では、カカオ島へ猛ダッシュ!約束の1時には間に合いそうですが、どうもメンバー的にはルフィが脱出のために、ブリュレを意識するとは思えないようです。
みなさん、なかなか辛辣な言葉です。お前ら、それをいま言うか・・・。
決着と助け
0時47分、なんとか穴からはい出てくるルフィを待ち構えていたのは、ルフィよりも早く立ち上がったカタクリ!
しかし息も絶え絶えな様子で、這いつくばるしかないルフィを見下ろします。
「ハァ・・・いつかお前は・・・“ビッグ・マム”を・・・倒しに来るのか?」
「勿論だ おれは・・・海賊王になる男だ!!!」
カタクリの問いに、自らの目標を言いきるルフィ。そして・・・
「ずいぶん未来を見てやがる・・・!!」
それだけ言って、遂に倒れます!あれほど背中に地をつけようとしなかった男が・・・!
去り際にカタクリの口元を隠すように帽子をかぶせるルフィに対し、わめくブリュレが登場。カタクリが倒されたことに衝撃を受けながらも、誰かに抱えられています。そしてその誰かとは・・・
「ガオ!おれの名はナゾムズ!」
お前か、ペコムズ!あくまで正体を隠しているつもりだが、あっさりばれているぞ!
彼としては、ペドロが命を懸けて守ったルフィ達の命を、今度は自分が助けるためのようです。
さて時刻はいよいよ0時50分。サニー号はカカオ島が目視できるとこまで来て待機、サンジがルフィを必ず連れて行くと連絡します。
そして鏡の前ではオーブンとシャーロット家の子ども達が戦闘態勢!ここからどうやって逃げ切るか?
カタクリ、倒れる!
遂にルフィとカタクリの勝負に決着がつきました!最初は、これ勝てるのか?と思うような状態から、徐々にルフィのレベルアップに加え、新たなギア4のスネイクマンにより、見事ルフィの勝利です!
相手のカタクリも見事なもので、強者の風格からまさかのギャップ的面白さ、そして高潔な面と敵としてものすごく魅力的な人物でした。
全体的に見て、ここ最近のワンピースでは最も興奮するバトルだったと思います。
最後の決着となった場面・・・いいですね。未来が見えるカタクリだからこそのセリフに、周囲の期待に応え続けていた完璧な男が地に背中をつけて倒れた場面、そしてそんな男のコンプレックスを隠すために帽子で口を隠すルフィ・・・。
お互いに相手をリスペクトしたうえでの決着だと思います。
特に決着時のルフィがカタクリの口元を帽子で隠す場面とか痺れましたねぇ。
そこにブリュレを担いで登場したのは、ナゾムズことペコムズ。すっかり忘れていましたが、たしかにルフィ達を助ける立ち位置としては納得できるやつです。ブリュレとかも隙を見て、捕まえられそうだし。
まあ、私としてはビッグ・マム海賊団とペドロのどちらに肩入れしているかが怪しい中途半端な面も目立つような気がするんですけど・・・。
そしてサンジとプリンのやりとりは、一部のサンジファンが悲鳴を上げそうな展開に。プリンのお願いって映されなかったけど、やっぱりキスですかね。
あとどちらかの記憶改ざんって話もありますが、個人的にはやってほしくないな。お互いのさらなる成長のためにもさ。でもその口づけの件だけ、忘れさせるとかだったらありかな。
にしても、たばこ取る直前のプリンの表情良いな。その前の泣き顔がわりと本気すぎたから、そのギャップかもしれないけど。
そして個人的に注目したポイントは、カタクリに対しての各々の反応。
女性陣の方はフランぺと同じ匂いがしますが、オーブンの場合は三つ子で付き合いの長さからか、彼の実力を信じているからこそのセリフに思えます。というか、そうであってほしい。
またブリュレはカタクリが倒れているのを見て、驚きこそしましたが、幻滅はしていないような雰囲気でした。たぶん彼女は、表面だけでなく心から信頼していたんだろうな。
ブリュレといえば、今回妹からドジッ子と言われてました。尾田先生の妹萌えへの挑戦がすごいな・・・!身内に対して、本当にいいキャラしているんですけどね。
とにかく今回でカタクリはダウン!私としては久しぶりに心から好きになれたキャラだったので、再登場を期待したいです。多分、この人のことだからしっかり特訓してさらに強くなっていそうだけど・・・。
何はともあれ遂に決着!ここからどうやって逃げるのかを期待しながら、また次回!