ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第2話「その男“麦わらのルフィ”」 カッコいいんだか、不安なんだか・・・。

 第2話の感想です。表紙は海賊旗をバックに、ルフィと鳥が立っています。前回のカモメを除けば、この鳥が初めての表紙動物です。てか縞模様あるけど、何の鳥?
 
 ストーリーは遭難したルフィが海賊船で雑用しているコビーと出会い、そしてアルビダと戦います。ルフィやコビーの覚悟は見ものです。戦闘自体はあっさりしたものですが、悪魔の実の凄さがよくわかります。

ストーリー

 初めての海賊対決やルフィの性格や特性と見どころ多数です。

樽の中からこんにちは

 一隻の小舟で海を旅するルフィ。いきなり大渦に巻き込まれ、絶体絶命です。当の本人があまり危機感を感じていませんが(笑)。

 一方とある島では、女海賊アルビダの船が停泊中。美しいものにこだわり、汚いものが嫌いな彼女は、部下に船の掃除を徹底的にやらせてました。しかし僅かなほこりで、金棒攻撃はひどいな・・・。

 その後アルビダの船で雑用をしているコビーは、酒だるを発見。アルビダの部下たちはそれを見て、勝手に飲もうと考えますが開けたら・・・

「あーーーっ!!!!よく寝たーーーっ!!!」

 冒頭でピンチに陥ってたルフィが登場!どうやら樽の中に入り、難を逃れたようです。浸水としそうな気がするけどな。

 驚くコビーとアルビダの部下のところに、その声を聞いたアルビダの金棒が投げ込まれて・・・。

ルフィの覚悟

 そのまま島の方へ吹っ飛ばされるルフィとコビー。話を聞いていると、どうやらコビーは釣りに行こうとしたら間違って海賊船に乗り、そのまま2年間殺されない代わりに雑用と航海士をやらされるはめに。ルフィにもバカだなと言われてしまいます。まあ2年後にルフィの仲間に似たようなことやらかした奴がいるのですが(笑)。

 コビーはルフィがどうして海へ出たのかを訪ねると、

「おれはさ海賊王になるんだ!!!」

 笑顔で答えるルフィに、コビーは驚きます。その難しさに「ムリ」を連呼。するとルフィから一発パンチ!コビーはなんで殴るのか聞いてましたが、いきなり夢を否定されたら、誰でもイヤですよ。

 ルフィは自分の夢のためなら、命を懸けるくらいの意気込み。その様子に心打たれたコビーは自分の夢を語り始めます。

「ぼくでも・・・海軍に入れるでしょうか・・・!!!」

ルフィVSアルビダ

 ルフィとコビーが話していると、森の中からいきなりアルビダが登場。ビビるコビーをしり目に、ルフィはアルビダの方を指さし「イカついおばさん」呼び!年齢不明だからあれだけどさ・・・。

 ビビるコビーですが、ルフィの言葉と覚悟を思い出し、コビーも「イカついクソばばあ」呼ばわり!勇気を出してアルビダに謀反を起こします。キレたアルビダはコビーに向かって金棒を振り下ろしますが、ルフィが庇って直撃!

「効かないねえっ!ゴムだから」

 にやりと笑うルフィ。やっぱこのセリフはいいですわあ。

 そしてルフィは「ゴムゴムの銃」でアルビダを撃破!ビビるアルビダの部下たちに、コビーのために小舟を用意することを要求します。

 コビーと共に小舟で出航するルフィ。ルフィは新しい仲間を得るため、コビーは海兵になるために、海軍基地を目指します。

登場キャラ

・ルフィ

 いきなり遭難するという状況に陥ります。航海術も全くなく出るのはさすがに無謀すぎるでしょうよ・・・。

 コビーと出会ってからもマイペースな彼ですが、そんな自分の覚悟を、「海賊王になる」という覚悟をコビーに話すのは何か強い意志を感じます。

 それと今回思いましたが、思ったこと全部口に出してますね。というか全体的に楽観的すぎるような・・・。「自由」と言えばそれまでですが・・・。彼の今後の成長を知っているからこそ安心して読めますけど(笑)

 

・コビー

 海賊船で雑用係兼航海士をやっていた少年です。夢は「海軍に入り、悪い奴らを取り締まること」です。今回の話ではルフィよりもこっちの方がメインな気がします。

 船では一番格下なのかおどおどする様子が見られます。海賊船に乗ってしまったのは、間違えて乗ったというドジなところもあります。何かとダメな彼ですが、ルフィとの出会いにより勇気を振り絞り大きな一歩を踏み出すことになります。

 そういえば2年間も海賊の雑用していたようですが、航海士やっていたのならそれなりにできる人物ですよね。アルビダはもうちょっと彼を丁寧に扱っても・・・。

 

・アルビダ

 アルビダ海賊団の船長でルフィが作中で初めて戦った海賊です。

 汚いものが嫌いで自らを最も美しいと思っているようです。ナルシストとも言えますね。まあ彼女の場合、力で脅して言わせているだけな気がしますが・・・。

 腕っぷしはなかなかなようで大きな金棒を武器にしています。しかし打撃による攻撃というルフィとは相性が良くなかったです。

感想(個人的名シーン&名セリフ)

 前回はほとんど回想だったので、ルフィの冒険という視点では実質1話といっても過言ではないこの話。実際アニメではこの話が1話とされています。

 偶然の出会いからなる友情や、あっさりした戦闘ながらも主人公の強さがわかる戦闘といったように、少年漫画の王道と言っても過言ではない展開でした。

 その中でも、淡々でありながら命を懸ける覚悟を持つルフィと、ビビりながらもルフィを見て勇気を出すコビーの違ったタイプの2人がカッコいいです。

 新キャラとして、コビーとアルビダはこの話以降にも出番があり、いいキャラです。特にコビーは今後大きく化ける人物であり、ルフィにとっても重要な人物となります。

 ついでですが、この話でゾロの名前だけでます。シルエットもありますが、悪だくみしている人間にしか見えません。似てはいるんだが・・・。

 さらにこの話は「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」という単語が初めて出ました。どのようにすれば「海賊王」になれるかというのが定義されたとも取れます。

 

・ルフィ「何とか助かったみたいだなぁ。目ェまわって死ぬかと思ったよ!!はっはっはっはっは!!」

 いや笑い事じゃないよ!さすがに海賊始めて数日で死んじゃいろいろもったいないよ!そんなことを思ってしまうセリフです。まあこれがルフィといえばそうなのですが(笑)


・ルフィ「俺がなるって決めたんだからその為に戦って死ぬんなら別にいい」

 コビーが海賊王になる発言に「ムリ」を連呼していることに対して、ルフィが自らの覚悟を言った場面です。マイペースである彼ですが、夢を口にして行動を起こす。それができるからこそ彼は強くいれるのでしょう。


・コビー「一番イカついクソばばあですっ!!!!」

 ルフィ同様に大笑いしてよく言ったという感じのセリフです。コビーが夢を追うことを決心し、一歩踏み出した瞬間です。直後の彼の様子見ると本当に殺されると思ったのでしょう。それでもなお「くいはない」と言えるのは自己暗示のようにも思えますが、それでも納得する選択だったのでしょう。

・ルフィ「効かないねえっ!ゴムだから」

 「にい」と笑いながら金棒を受けきるシーンは、ルフィの人間離れした体の凄さをよく見せてくれます。と同時に悪魔の実と恐ろしさが垣間見れますね。ところでこのセリフですがアニメだと様々な場面で言っている印象があります。なんか使いやすそうだしな。

 

 次回はゾロの登場です。魔獣のような男とかろくな評価受けていないな(笑)

第3話「“海賊狩りのゾロ”登場」 魔獣と呼ばれる剣豪 - ワンピース航海記録