20話の感想です。
前回はナミが宝を持ち去ろうとしたところをバギーに発見されましたが、それをルフィが逃がすわけもなく上半身と分離した下半身へ攻撃します。しかも金的に・・・。この話ではルフィとナミの2人でバギーと戦っている印象を受けました。。前述した下半身への攻撃もですが、今回2話前の戦闘のような戦いとは違いくすぐったり、つねったりと子供の喧嘩のような戦いです。バギー戦の決着話でもあるのですが、個人的にはルフィ一人で勝った勝負ではなかったのでどことなく煮え切らない感じがしました。
見どころはバギーとの決着よりもナミがバギーに対して自分の泥棒道を語るところでしょう。彼女の信念とは違うのですが、自らの行動を正当化する言動は彼女らしさが出ていてとても好きです。
登場キャラ
・ルフィ
2話前の能力を活用していた戦闘とは違い細かい手を使いながらも、決めるところは決めるといった感じです。町長の代わりに放ったと言う蹴りがまさしくそれですね。
バギーに「ゴムゴムのバズーカ」を食らわせ決着をつけましたが、ナミがいなかったらバラバラで回避されてたと思われます。アルビダ戦は1発で勝負が決まり、モーガン戦は実際倒したのはゾロなので、個人的に誰の手も借りないで勝利をつかんでほしかったです。とはいえ作中初の能力者同士の戦闘は見事ルフィの勝利となりました。
ちなみにこの話ではバギーからグランドラインの地図も手に入れました。何気にルフィが他の海賊から奪うのってレアなんじゃないでしょうか?
・ナミ
バギーの宝を盗み、自分のものと言い張るという傍から見たらとんでもない持論を展開します。しかし彼女も自分の考えがむちゃくちゃなのは納得しているようで、相手が海賊だからこそ、このように言っていると考えられます。
ラストにはバギーのバラバラにしたパーツを縛り上げ無力化するという活躍をしました。ルフィ一人で決着は着けて欲しかったですが、ナミの特徴を見せるのにはいい展開だと思います。
また今回表情もなかなか豊かであり、マイペースでありながらも恐れがないルフィやゾロと比べるとは違った魅力ですね。
・バギー
金的に蹴りを食らうわ、足をひどい目にあわされるわでとにかく役回りがひどかったですね。特にラストはナミに体のパーツを縛られ、頭と手と足だけになり、そのままルフィに吹っ飛ばされてしまいました。この戦闘ではバラバラの能力の弱点とも言うべき足が飛べないという描写もあるので、ルフィにそれを気づかれた時点でピンチと言えるでしょう。そうでなくともこれまでの勝負見る限り彼がルフィに勝てたかは疑問ですが・・・。
またナミが泥棒としての考えを主張する場面では、バギーが正論を言っているように見えてしまいます。割と常識ありますよね、この人も・・・。
個人的名セリフ
・ナミ「私は海賊に間違いを正される程 堕ちちゃいないつもりだけど」
バギーがナミの自分の宝発言に怒った後の、彼女の返しの一部です。一応自らが悪党であるのは自覚あるようですが、海賊に大きな恨みを持つ彼女からすれば大悪党にとやかく言われるほどの悪者にはなっていないのでしょう。この頃の彼女は「海賊専門の泥棒」だったので悪者に悪いことをして何が悪いという感じでしょうか。
このセリフを言うコマではナミがペロッと舌出していますが、この表情は結構ゲームとかでも使われている印象です。こういうのもナミは似合うなぁ。
・バギー「いい加減にせェや コラァ!!」
足にいろいろやられた後、ルフィに対して言った一言です。あんだけやられれば怒るわ・・・。
・ルフィ「今のとどめは町長のおっさんの蹴りだと思え!!」
宝をナミから取り返そうとしたバギーの顔面を蹴った後のセリフです。今回彼が戦った理由の一つが町長のブードルのためだとわかる一言です。読み返すとわかるのですが、これまでバギーとの戦闘は町長のために戦うとは一言も言ってません。それでも自分と同じように宝を想う気持ちを持つブードルの無念を晴らすために、自分の一撃ではなく町長の一撃と言うのは彼らしいやり方です。
次回はオレンジの町編の完結です。ルフィ達らしい出航を堪能できますよ!