ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1034話「サンジVSクイーン」 ケリをつけよう

 第1034話の感想です。

 扉絵リクエストは「お祭りの射的で子供達のために景品を取ってあげるウソップ」です。ひょっとこお面から除くその表情…射撃に関してはやはり彼の腕は間違いない!

第1033話「霜月コウ三郎」 刀は実直 - ワンピース航海記録

 

 かつて自分に妙なアドバイスや真剣をくれた村のジジーの正体が、ワノ国の名工である霜月コウ三郎とわかったゾロ。そして彼が打った最高の一振りが閻魔と知った彼は、船長と亡き親友との約束のためにキングと対峙します。

鬼ヶ島が落ちていく

 冒頭、遊郭付近ではサンジとクイーンのバトルが勃発。隠れていた遊女たちも避難するために奥へと行きますが、サンジに怯えていた遊女のお染は忠治という人物を探しており…

 その頃、外では巨大な龍になったモモの助がなにかに気づいた模様。未だに焔雲は出せない彼ですが、同じ龍ということでカイドウの出した焔雲は掴めたのです。最悪、押し返しは出来なくてもこれを利用すれば最悪の結末は避けられるかもしれません。

「「花の都」に落とさせはせぬぞお~~~!!!」

 落ちていく鬼ヶ島…止めることは出来るのでしょうか。

疫災の技術

 場面は再び遊郭に。クイーンの眼が光ったかと思うとそこから光線を撃ちだしました。技の名を“火花(スパーキング)QUEEN”、はてこの技に似たものを見たことがあるような。上空に避けたサンジが思いだしたのは、イチジの攻撃でしたが…。

 さらに飛び上がったサンジを狙うクイーンは、電撃を纏った首を伸ばす頭突き“起電(ヘンリー)QUEENを決めます。これまたジェルマでニジが似たようなことを…。

 なんとクイーンはすでにジェルマの科学力をすべて調査、研究済みであり、それを自分の身体に仕込んでいました。サンジにジェルマの科学力を見せるためにスーツを着るように促していたのも、その上で彼をこの技術で倒せば自分の科学者としての優位を示せたと思っていたからなのです。

「お前ら兄弟の技は全て再現できる!!」

 クイーンはビームを乱射する中、腕を伸ばしてサンジを掴むと、強力なパワーで強引に壁に叩きつける“巻力(ウインチ)QUEENで彼を追い詰めます。

 

 しかしサンジもやられっぱなしじゃありません。蹴りで掴んでいたアームを破壊して脱出します。さらに肩で息をしながらも“腹肉ストライク”で反撃!これにはクイーンも後退します。さっきから余裕しゃくしゃくな態度で攻撃を続けますが、この長期戦でサンジからも大技を何発か喰らっているクイーン。タフが売りのゾオン系ですら、だいぶ弱ってきているのです。

「おれはもう“運命”を受け入れた!!広場でのおれとは違う!!!」

 啖呵を切るサンジですが、ここでクイーンが発動したのはなんと透明化!彼の次なる戦法はステルスブラックの能力と来ました。ひとりでジェルマ66しやがって!

 ならばとばかりに、サンジの姿も消えました。当然レイドスーツを着ていないので、彼の脚力による高速移動で姿を捉えられないだけです。スタミナ勝負になりますが、これだけならクイーンの方が有利のように思えますが…。

魔神のフルコース

 さて両者の姿が見えなくなったこの静かな状況で1匹のネズミが走ってきました。このネズミこそ、先ほど遊女のお染が探していた忠治でした。ペットでしょうか?

 この忠治を静かに呼び込むお染でしたが、すぐ近くには透明化したクイーンがいました。なんでも彼女、小紫が死んでからはクイーンにとってのナンバー1遊女らしいのですが、今日も含めて何十回も断られていたようです。それこそ今日は頭痛で寝込んでいると聞かされていましたが、ご覧の通り元気な様子。苛立つクイーンはもう一発天罰を下そうと動きますが…ん?もう一発?

 その頃サンジは上空に姿を現しました。彼の新たに得た力は、銃弾をもはじく外骨格、強靭な筋力、視界から消えるほどの移動速度の3つ。特に外骨格は強力で武装色の覇気を重ねることで、これまで以上に強力な炎の脚を実現します。パワー、スピード、火力、あらゆる面を強化したその名は“魔神風脚(イフリートジャンブ)”

 クイーンの居場所を察知したサンジはさらにひとつのことに気づきました。お染が怪我したのは、姿を消せるクイーンの仕業だと!

「お前だったんだろ!!?クイーン!!!…人間のクズが!!!」

 お染に手を出す前に、クイーンにサンジの“首肉”がヒット!姿を見せたクイーンに流れるように入る部位ごとの魔神の蹴り!

「飛べゲス野郎」

 私怨で女性に手を上げる男相手に一切の加減なし!新技“牛肉(ブフ)バースト”の炸裂です!

その決め手に心も燃える

 サンジの強烈な一撃が決まった今回の話。私の興奮を言葉にするには語彙力が足りないです。そこで一言…最高かよ!

 サンジの決め技であった連撃系の技に、悪魔風脚の強化版と見たい新技を一気に見せてくれました。その威力はクイーンの巨体を吹き飛ばすほど!2年後から戦闘でいまいち見せ場が無かった彼の最高の瞬間が見られました!

 同時にサンジが女性を蹴っていないことが確定して心からホッとしました。絶対無いとはわかっていても、あの引きは辛かったんですよ!

 そんなサンジに吹っ飛ばされたクイーンですが、敵として十分な実力を発揮してくれました。まさかひとりでジェルマ66の力を出すとは衝撃的な技術力です。これはポイズンピンクの能力も使えるんだろうな。これほどの技術を考えると納得の13億越えですし、ブラキオサウルスの能力よりも疫災の方が異名に来るわな。

 しかし敗北理由がお染に気を取られていたからって…と思いましたが、考えてみればこれまでの彼の戦い方って舐めきったやり方が多いんですよね。氷鬼の件とか。それを踏まえれば、別に不自然ではありませんね。

 それにしてもクイーンはそこまでジャッジにコンプレックスを抱いていたのでしょうか。まさかブラ縛りだと思っていた技名にクイーンと自分の名前を入れるくらいですし、相当ですよね。彼の技術力も凄いんだから真似までしなくてもと思いましたが、シーザーもベガパンクに対抗心むき出しでしたからある意味当然でしょうか。たしかに技術的な面では、クローン人間とかのおかげでジャッジはベガパンクに次ぐ印象あるんですよね。それか…もしかしてクイーン様、ジャッジの奥さんのソラさんのこと好きだったりしたのでしょうか?

 それと地味にお染の可愛さにツボりました。忠治を見つけた時の表情がかなり好みです。クイーンの指名を何度も断るという大胆なことをしますが、あの巨体じゃな…。しかも花の都からということは狂四郎親分の管轄でしょうし。これはサンジの反応次第では…いや彼にはプリンがいるから!

 何はともあれ、今日のサンジの勝利は私の心が変な飛び上がり方をしました。こういう勝ち方をするサンジがずっと見たかった…!思えば、ジェルマの件と女性に手を上げるという点では、サンジにとってクイーンは完全にアウトでしたね。さすがにこれで決まりだと思いますが、立ち上がるならゾロと合わせてダブルKOくらいは見せて欲しいものです。というか、こうなると次辺りでゾロも…決めてくれよ!

 興奮がまるで収まらないと思いながら、また次回!久しぶりに休載の時にモヤモヤ感がないぞー!

第1035話「ゾロVSキング」 右腕の戦い - ワンピース航海記録