ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1004話「きびだんご」 味方キャラのやることじゃねェ!

 1004話の感想です。

 扉絵リクエストは「ランブルボールキャンディを分けてあげているチョッパーと頬張り過ぎて口の中がゴロゴロしているリスと猿」です。とても可愛らしい絵なのですが、最近パンクハザード編を読んだせいで、あの最低科学者が頭に浮かぶ…。今回の話を読むと、あいつ間接的に四皇の戦力を削ぎ落しているんだよなァ。

第1003話「盤上の夜」 この先の戦いは… - ワンピース航海記録

 

 屋上での戦いは熾烈極まりない中、カイドウはついに人獣形態となってマムと共にルフィ達の前に立ちます。一方、城内ではCP0がこの戦いの戦況を予想しますが…。

ちび侍

 冒頭、真打ちのブリスコラが食べたのはダンゴ。治癒力を高めるとのことですが、それを渡していたのはお玉に従うスピード。彼女がギフターズにまで配っていたのは、お玉お手製のきびだんご。食せばたちまちお玉と協力関係を築く代物です。

 どうやらお玉を連れてきたのは彼女。船の中で大量にきびだんごを作っていたのです。ふらつくほど作りますが、その一つで敵の戦力を削ぎ味方を増やせるのです。それを考えればなんてことないもの。それに何よりも彼女とて侍としてこの戦場へ赴いたのです。それ相応の覚悟があります。

「モモ君がしょうぐんの「ワノ国」おら見たいでやんす!!ハラへるのもうイヤでやんす!!ごはん食べたいでやんす!!!」

 幼子ながらの覚悟は、共に船に乗る味方にもばっちり伝わります。

 

 ということで、この場に来たのはスピードだけではありません。驚異の脚力で団子を食わせるのはギフターズのひとりガゼルマン、さらに採掘場で副看守長をやっていたダイフゴーはその複数の脚で天井すらも走りながら団子を食わせていきます。こいつら活き活きしているなあ。

数を覆せ!

 一方、フランキーはササキと対決中。“将軍の左(ジェネラル・レフト)”で攻撃しますが、その堅牢な皮膚は爆発も物にせず、突進してきます。なんとか腕で角による刺突は防ぎましたが、こちらからダメージを与えられません。しかも追撃しようとしたところで、装甲部隊のギフターズがフランキー将軍にまとわりつきます。振り払おうにも、そこはギフターズの腕力、大勢ともなればそれすら叶いません。

 ここでフランキーの下に、ナミ、ウソップ、お玉が合流。なんと大量のギフターズに追われているようですが…

「それを変えるためにおらは来たでやんす!!!」

 お玉の掛け声で後ろから来ていたギフターズは一変、フランキー将軍を取り押さえていたギフターズに飛びかかりました。間一髪、おかげでフランキーはササキの突進を回避。彼女の能力で戦力差がかなり縮まりました。

 

 ナミやウソップも負けてはいません。追ってきたうるティがナミに接近しますが、すでに彼女の後ろには黒い雷雲が!久しぶりの“雷光槍(サンダーランス)テンポ”の炸裂です。ウソップは装甲部隊のギフターズの口に、お玉のきびだんごを撃ち込みます。これでさらに戦力増強。彼らを引き連れて、さらに先へと進みます。

 自分の部隊が離脱することに気を取られたササキ。勝負でよそ見など甘い甘い!フランキー将軍は彼のあごに蹴りを入れ、そのまま大きな刀でV字に斬る“勝利のVフラッシュ”発動です。ようやくダメージらしいダメージが入ったか!

男と女のにらみ合い

 場面は変わって3階の大宴会場。とうとうサンジがブラックマリアの蜘蛛の糸に捕縛されました。逃げ回っている最中に男どもは全滅させましたが、女性相手には全く攻撃できない彼では勝ち目がありません。

 さてサンジを追い詰めたブラックマリアは、彼にロビンを呼べば解放すると言います。やはり百獣海賊団もワンピースを狙う以上、ポーネグリフの秘密を解けるロビンは手中に収めたいようです。ブラックマリアはサディスティックな言葉で、その楽しみと恐ろしさを語りますが…

「てめェ“ニコ・ロビン”をナメんなよ…」

 

 ここでライブフロアにいるバオファンが赤鞘を発見。手負いの状態で宝物殿にいました。皆が忙しいこの状況、3階にいるブラックマリアが赤鞘を狙います。

 しかしバオファンの話では、その部屋にいるのはなんと10人。つまり何者かが侵入しているようで…。

ヤバい団子の逆転劇

 お玉の能力の脅威が描かれた今回の話。

 スピードを服従させた時点で予想はしていましたが、実際に見るとかなりえげつない能力です。とにかくギフターズ相手なら誰であろうが味方化できてしまいます。百獣海賊団の中でもギフターズクラスは強力な戦力なので、それがこぞって裏切るとなると前回CP0が話していたような盤面があっさり覆せそうに思います。

 しかし洗脳能力ってやっぱり味方が使うようなものじゃないですね。喜々としているだけあったなんかこわく感じます。同時に使える手札を使わなきゃ勝てないのですから、そりゃこうもなるわと思いますね。お玉なんて生まれた時からカイドウの支配下にあるワノ国にしか見てないのですから、それを覆すために死力を尽くしていると思うとなかなかたぎるものがあります。

 

 それでも飛び六胞の脅威さは変わりません。うるティはナミの攻撃喰らっても痛いで済んでいますし、ササキのタフさも厄介です。ぶっちゃけ、あいつらの本気次第ではまだ裏切ったギフターズをなぎ倒すことも出来ると思うの。

 そして今回その厄介さを見せたのはブラックマリア。3階に陣取っていたため、すぐにでも赤鞘を倒しに迎える状況になりました。さらに彼女の狙いにロビンがいました。そりゃ、狙わない理由は無いものなぁ。

 サンジは捕まっていますが、今回の啖呵はなかなか痺れましたね。海列車の際の覚悟を直に見ていますし、以前彼もロビンと同じように自分を切り捨てる選択肢を選んだことがありますから、あの言葉に重みがあります。

 というか、彼は何かに気づいているような反応があるんですよね。そしてあのセリフ…もしかしてロビンはすでにこのフロアにいるのではないでしょうか。それこそ今回出てきたバオファンの面をつけていた女性の髪形はロビンにも見えますし。だとすれば、ロビンVSブラックマリアかな?

 

 ラストは赤鞘を治療している何者かがいますね。まあ順当に行けば日和でしょうな。どうしてこの場にいるんだという疑問はありますが、いくらでも理由はつけられますし。大穴で長い髪の毛のようなものが福ロクジュの福耳とかもあるかもしれませんが、あいつは髭も長いからなぁ。

 戦局が変わる変わる状況ですが、バオファンが厄介ですね。彼女の視界を共有できるのは、この状況においてかなりの強みです。彼女はキングに連絡していましたが、マルコとの戦闘はクイーンに任せているのかな?おそらくサンジがキングかクイーンのどちらかと戦うと思うのですが…そうなればもう片方はマルコか?

 そろそろ大看板組のマッチアップもみたいと思いつつ、また次回!

第1005話「悪魔の子」 頼り頼られ - ワンピース航海記録