ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1125話「何をもって死とするか」 死んだ者と生きた者

 1125話の感想です。

 表紙連載は「おでん城再建中&港友棟梁行方不明」です。たしか一味出向前には一緒に船やフランキー将軍の修理を手伝ってくれていたはずですが…。

第1124話「親友」 やっと吐き出した想い - ワンピース航海記録

 親友の命を奪ったことに嘆く黄猿がサカズキと連絡を取っている一方で、巨兵海賊団の船ではリリスが目覚めます。なんと彼女の話ではベガパンクたちはまだ死んでいないとのことで…?

政府と海軍の反省

 冒頭、政府の役人がセラフィムなどの回収を急ぐ中、現れたのはルッチ&カク。なんとステューシーを始末したと言いますが…どっちだこれ…?

 一方、軍艦ではサターン聖が中将たちを集めて、今回の作戦の振り返り。ヨーク、パンクレコーズ、パワープラントと当初に狙っていた物は全て手に入れました。

 とはいえ、バスターコールを発動しておきながらルフィたち全員を逃がしたのはまさに失態と言えるでしょう。このままエルバフに向かうことを進言しますが、さすがにあの戦士の集団とやりあうのは分が悪いです。

 そもそもサターン聖からすれば、今回の失態は取り逃がしたことよりもベガパンクの放送でした。あの放送の発信源となっていた鉄の巨人が、彼にとってはちょっと因縁があるようです。というのも、200年前にマリージョアを襲撃して行動不能になった際、処分をストップさせて研究するように言い渡したのは、なんと彼自身だったのです。いずれ軍の役に立つと言っていたようですが…。

 ここでドーベルマンがこの一件を失態とするのであれば、放送内容は真実なのかを確認しますが…

 余計な詮索は身を亡ぼすと言わんばかりに、謎の念力がヒット!ドーベルマンは流血しながら倒れこみます。

 中将相手にも容赦ない制裁が下される一方で、研究層内では大量の島雲が発生中。この事態に気づいたヨークは、死んだはずのエジソンの一手であると感づくと素早く発砲。しかしレーザービームが命中する前に、大量発生した島雲によってパンクレコーズはどんどん上空へと昇っていきました。

新たな星

 お次はマリージョアに場面チェンジ。革命軍の兵糧攻めはかなり効果的であり、元来のわがままさも相まって、天竜人たちは阿鼻叫喚。リクエストが出ないとコックを撃ち、おやつと一食抜いて怒りに震えたりと様々です。効いてますなー。

 その頃、権力の間に現れたのは神の騎士団の団長であるガーリング聖。スーツを着て妙に尊大な態度をしており、これにはサターン聖を除いた4人の五老星も不思議そうにします。どうも彼は先ほど命令を受けたのだとか。その内容はヨークを彼の直属の部下とし、さらに科学防衛武神の役職を任命されたのだとか。つまり…

「共に世界を良くしよう 同星達よ…!!」

 新たな五老星として、フィアーランド・ガーリング聖が就任!ということは…

 エッグヘッドでサターン聖が苦しみの声を上げていました。同時になにやら黒い煙が身体から噴き出していき、のどを抑えて苦しんでいます。中将たちが焦る中、彼の頭にはイムの声が響いてました。

(サターン…なぜ逃した“ジョイボーイ”を)

 慈悲を請うサターン聖ですが、イムは聞く耳持たず。生気を吸い取るかのように黒い煙は出てくるばかり。そして間もなく部屋中に強烈な衝撃が走ると、骸骨だけが残る形に…怖っ…!

世界が変わる前に

 お次は島雲で浮かんでいくベガパンクの脳があるパンクレコーズ。ここで会話するのは死んだはずのサテライト4人。アクセスできるとはいえ、形そのまま渡すことを防いだようです。しばらくは4人で天才の脳を管理する方向で行くようですね。

 とはいえ、身体が無いのは不便なので、ストックしていた身体パーツを使うことに。頭をエジソン、左腕をアトラス、右腕をピタゴラス、身体をシャカというキメラ合体に!バランス悪いな!そんな彼らはウェザリアに通信を取り始め…。

 そして場面はカマバッカ王国に。今回のベガパンクの放送で判明したことを整理していました。空白の100年に巨大な戦争が起き、その際に使われた古代兵器によって世界が海に沈む、そしてひとつなぎの大秘宝を手に入れたものが世界を動かす力を手に入れるということになります。同時に天竜人がレッドラインの上に住んでいることや、テキーラウルフを筆頭とした700年も前から奴隷を使って巨大建造物を作っていることなど、あらゆる点が腑に落ちます。

 ベガパンクの命を懸けた放送は、世界に大きく影響するでしょう。そして危惧されるのは、平和的な方法で準備されるとは限らないこと。

「決着を急ぐぞ!!!さもなくば…民衆が”安全な場所”を奪い合う世界がやってくる!!!」

 褌を締めなおしたドラゴンのセリフで、今回は締め!

土に代わって月が成る

 まさかの五老星が交代した今回の話。この展開には驚きましたね。

 失態続きとなったサターン聖はイム様によって処刑(?)されて、代わりに神の騎士団の団長であるガーリング聖が就任しました。まあ、現時点の天竜人では間違いなく実力はトップクラスでしょうが。

 それにまあ、サターン聖の失態は間違いなく多いですよ。少なくともボニー関連は彼の仕業だし、エメトを残す判断をしたのも彼だったとは…。もっともイム様的には、ジョイボーイ関連の件でキレていたのでしょうが。

 そもそもこの処刑ってどうやったのでしょうかね。イム様によって生み出された怪物とか考えていましたけど、今回のガーリング聖の指名制を踏まえると、能力を与えられてそれが実質的に手綱を握られるという事なのか…?こうなるとガーリング聖もなにかしらの怪物になる能力とかもらっていそう。

 五老星が交代制なのは驚きましたが、たしかにサターン聖の命乞いの言いぶりを考えると、彼も別にジョイボーイと直接会っていないような言い方にも聞こえるんですよね。今の五老星もかつて有望であった天竜人から選出されたということでしょうか。それこそピーター聖とか、少し若そうですし。

 しかしガーリング聖が五老星ですか…。別に能力的にはおかしくないのですが、いかんせん新入りのくせに態度がでかい!まあ、伊達に神の騎士団でトップをやってきただけはあるのでしょうが、他のメンバーよりも急進的な策を取りそう…。あとシャンクスが訪問してきた時とかの反応が気になるところですね。推定、彼の血縁者ですし。

 また天竜人関係であれば、想像以上に兵糧攻めが効いている印象。飢えとは無縁の生活だったでしょうし、これは堪えますわな。これで平民たちへの怠慢とするあたり、性根の悪さがな…。とりあえず、現時点で気の毒なのは食糧関係の使用人でしょう。今回撃たれたシェフとか、自分だって空腹なのに…。

 一方でベガパンクのサテライト4人の生存が発覚。いやこれって明確な生存かはなんとも言えませんが、少なくとも以前やられたアトラスの復活のような感じですかね。前回のリリスの通信はここからだったのでしょうか?個人的には良いキャラが多いので、生存確定したのは嬉しいところです。個人的に、身体を組み合わせる場面でわちゃわちゃやっているのがお気に入りです。ところで本体は…やはり脳みそがそうなのか?

 あとすごいどうでもいいですが、サターン聖が苦しんでいる時に中将の誰かが何が必要ですか?と訊いているのがシュールに感じました。なんか彼岸島的な雰囲気を感じてしまう…。

 更新遅れた上に、本当にどうでもいいところを気にしたなと思いつつ、また次回!

第1126話「落とし前」 ケジメはつけなければ - ワンピース航海記録