ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1041話「小紫」 燃える鬼ヶ島で…

 1041話の感想です。

 表紙連載は「サンジさんをイジメた奴に“プリンパンチ”!」です。愛ある拳は防ぐ術無しとガープは話していましたが、外骨格持ちにそれをやるプリンちゃん…強い!

第1040話「新世代の耳にも念仏」 越えていく瞬間 - ワンピース航海記録

 

 キッド&ローの奮戦によりついにビッグマムを撃破!さらに崩れた鬼ヶ島を引っ張るモモの助はヤマトと合流し、ズニーシャについて話し始めて…

立派なモモの助

「お前と共に戦う為に…!!やってきた!!」

 冒頭、ズニーシャがこのワノ国に来たのはモモの助と肩を並べて戦う為なようです。命令ひとつで動き満々のズニーシャ、彼と会話できる人物が特別であることを日記を読んだヤマトは知っています。

 もちろん、それはモモの助同様で自分が死んではいけないことを理解していますが、腑に落ちないことがあるのも事実。ロジャー達がラフテルで見たものについて記載されたページがおでん本人に破り捨てられていたため、肝心な目的が不明なのです。それゆえに彼が心配するのは…。

「拙者 頭が悪いゆえ!!「ワノ国」の人達が危険にさらされるなら「開国」などしとうない!!!」

 これはお前…立派な君主だよ…!

助けろ、助けろ

 その頃、3階では忍者同士の我慢勝負がついに決着。ずっと燃えながらも堪えてきた雷ぞうの勝利です。幸いジンベエがすぐに合流しますが、彼は何やら準備をしているとのことで…

 一方、2階の宝物殿ではオロチが依然としてこない福ロクジュにキレていました。鬼ヶ島自体が揺れ動いて瓦礫も落ちる危険地帯なので気持ちはわかるが、あの人は最後まで忠義を尽くしていたのに…。

 同時に小紫は演奏中。しかも狐の面をつけていました。この危機的状況に未だに演奏を続けることにオロチの苛立ちは高まり、今さらながら死んだはずの小紫に疑いを持ちます。

 このタイミングでオロチの上から大量の瓦礫が落ちてきて、彼を押しつぶします。しかもなぜか能力が発動できない状態でした。

 ここで種明かしをするのは小紫。なんと彼女はこっそりと海楼石の釘を彼に打ち込んでおり、その変化を防いでいたのです。愛する小紫がそんなことをするのに納得できないオロチでしたが、彼女はきっぱりとその好意を否定しました。そしてオロチが好む曲「月姫」が、亡き父であるおでんも同様に好んでいたことを…

「笑顔になどなれましょうか」

割って入れと?

 地下ではイゾウがCP0のひとりとギリギリの相討ち!元より差し違える覚悟だったようで、お面を手で持っていたCP0マハを倒しました。あなた、そういう名前だったのか…。

 もうひとりは戦友が倒れたことで動揺していますが、ここでたたみかけるように通信が入ります。相手は客間に残っていたもうひとりのCP0でしたが、なんと彼が伝えたのは五老星からの勅令でした。その内容は…

「今すぐに“麦わらのルフィ”を消せと!!」

 現状、世界最強の男との戦闘中であるルフィを殺せというとんでもない無茶振り!不可能なのもわかった上だというのです。苛立ち募るCP0ですが、そんな彼を狙うのは先ほどやられたはずのドレーク…!

 そしていよいよシャレにならないレベルで火事と崩壊が広がっていく鬼ヶ島。それぞれ脱出を図る中、マムに勝利したキッドとローは完全に疲労でぶっ倒れていました。もはやカイドウが来ても、彼らには抵抗することもできないほど憔悴しきっているのです。

頂上で思う

 そんなカイドウと屋上で戦うのは、我らが麦わらのルフィ。互いに覇気を纏ってぶつかり合いますが、ここでカイドウが口にしたのはある人物の脱落。そう、ビッグマムの敗北です。

 この時、彼の頭をよぎったのは彼女との出会い。まだ15歳という小童時代、ロックス海賊団に入った彼を気にかけた若き日のビッグマムの顔でした。

「おれはリンリン!この海の王になる女さ!!!よろしく!!」

 長年の付き合いであった彼女の敗北に”泣き上戸”となるカイドウ。しかしそれを気にするルフィではありません。ギア4スネイクマンを発動させて、先制パンチ!さらにあらゆる方向から高速の拳を連打する”ゴムゴムの九頭蛇(ヒュドラ)”を決めていきます。

 もはやこれがルフィの最後の奮戦!ダウンするまでギア4を解除しないつもりです!彼らのデカい野望を打ち砕く…いやいやそれ以上にメシも食べれないこの国の人々を思っての戦い!

「お前だけは絶対にィ!!!「ワノ国」から追い出してやる!!!!」

どんな気持ち?

 場面の移り変わりが激しかった今回の話。

 タイトルにもなっているメインの小紫については、ついにその正体を完全ではないにしろカミングアウトしましたね。オロチの表情がいいですね。まさか惚れた相手が演奏する最も好きな曲が、長年恐れ続けた亡霊の身内と知った恐怖で思考が停止した表情…いい感じに衝撃を受けてましたね。

 これに関係していそうなのは、福ロクジュに勝利した雷ぞう。彼の話していた準備が大きく関与していそうです。あの天井からの瓦礫も仕込みでしょうか?ただ個人的には、福ロクジュの忠誠心に哀れみをこぼしていた雷ぞうが良かったですね。彼らは2人も忍び耐える者だった…。

 そういえばおそらくオロチの決着も近いですが、決めるのならば誰でしょうかね。まあ、一番可能性が高いのはそれこそ未だにどこにいるか不明な傳ジローでしょうが。

 同じ赤鞘のイゾウもかなり奮戦していました。相手も消耗しているとはいえ、手負いの状態でよくCP0と相討ちまで持って行けましたね。さすがは元白ひげ海賊団といったところか。

 そんなCP0ですが、今回で完全に苦労人のイメージが印象付けられましたね。いくらなんでも今すぐにルフィを倒しに行けとか、無茶振りにもほどがあります。下手したらカイドウからも攻撃を受けるの間違いなしじゃないですか、ヤダー!ましてやラストのルフィの奮戦を見ると…うん、気の毒だ。

 ただこの命令で、やはり五老星が危惧しているのが、ゴムゴムの実だと裏付けられた気がしますね。余談ですが、今回で判明したCP0の人の名前が、お面の雰囲気と相まって妙に納得しました。マハってしっくりくるんですよ。

 ルフィとカイドウの戦いと言えばいよいよクライマックスに差し掛かっていましたが、そんな中で若い頃のビッグマムが出ていましたね。なんというか…あれだけ見ると本当に頼れる快活な姉御肌というか…そりゃ、こんな人がいたら頼りたくもなるわ!セリフもルフィっぽい気持ちよさがありましたし、それを思えばあの2人の仲の良さも納得です。

 ちなみに個人的に感心した場面は、冒頭のモモの助のセリフ。あくまでワノ国を優先して考えられているのは、立派なことこの上ありません。こいつ、見た目だけでなく中身まで急成長してやがる…!

 いよいよワノ国編ラストが見えてきたと思いつつ、また次回!

第1042話「枕詞は“勝者”にゃつかねェ」 再び来る絶望の瞬間 - ワンピース航海記録