903話の感想です。
表紙連載は、今回からオオロンブス編。「ヨンタマリア大船団 海を行く」という題名で、船団で海を突き進んでいます。ハイルディンのような設定重視となるか、キャベンディッシュのようなギャグ調となるか楽しみです。
ついにビッグマム海賊団のナワバリから抜け出したルフィ達。サニー号で少し騒ぎになっている中、世界ではもっと大きな騒ぎになっていて・・・
科学騒動
サニー号ではルフィとチョッパーが涙を流しながらサンジを説得中。原因は何かと思うと、サンジの手にはなんと3の数字が刻まれたジェルマのレイドスーツが!どうやらニジがあてつけにルフィのポケットに入れたようです。ツンデレに思えないのが笑えてきますな。
サンジとしては忌々しいジェルマの産物かつ科学の力で強くなりたくないので、さっさと捨てたいようです。
しかしルフィとチョッパーは科学も「人の力」ということで説得を続けます。珍しく説得力ある言い方したと思ったら・・・
「ビームが出るかもしれねェ!!」
キミ達、本当にビーム好きだね・・・。
興味ないサンジですが会話にナミが参入。ナミからすれば科学の力は見事なもので、なんとクリマタクトからマムのゼウスが登場!本格的に忠誠より食い気を優先させたようです。
「だが覚えとけ!下僕(しもべ)ならおれの方が先だからな!!!」
そしてサンジはゼウスに思いっきり喧嘩を売ってます。サンジよ、お前はそれで・・・いいんだろうな。
懸賞金更新
ルフィ達がレイドスーツを試している中、キャロットが新聞を受け取ります。「ビッグ・マム暗殺未遂」で主犯がルフィとなっており、その他のメインとしてサンジ、ジンベエ、ベッジとなっています。
ここで新聞に挟まっていた手配書が落ちます。見てみるとサンジの懸賞金がなんと「3億3000万ベリー」!!ゾロの「3億2000万」を越しています!しかし名前は・・・
「VINSMOKE SANJI」
どうやらヴィンスモーク家の主犯格と扱われたため、この懸賞金になったようです。たしかに世間から見れば、危険な戦争屋の一族だもんな・・・。
ジェルマの悪名で上がったことに落ち込むサンジに加え、なぜかルフィも大号泣!というのも彼の懸賞金が「1億5000万」と前の半分以下になっているようですが・・・?
ざわめく世界
一方その頃、世界会議(レヴェリー)に参加するための各国は、聖地マリージョアを目指します。
まずは魚人島では、ネプチューン達が新聞を見て苦笑い。しかし彼らも麦わらの領土になることは受け入れているようです。そしてしらほしはレヴェリーの参加を決意!どうやらルフィ達の記事を見て、再び頑張ろうと思ったようです。
他の各国でも新聞に目を通していますが、レヴェリー以上に注目されるのはルフィの記事。かの四皇ビッグマムに喧嘩を売り、主力である10億越えと8億越えの相手を倒して逃げおおせただけでなく、ある情報筋(どっかで見たことあるシルエット!)から傘下に7つの強力な海賊を持ち、革命軍参謀長サボとの義兄弟である事実も報道されます。
加えて、ジェルマ、タイヨウの海賊団、ファイアタンク海賊団を従えた人望と統率力に頭脳・・・この一件をルフィ達の勝利と書かれ、締めには・・・
「5番目の「海の皇帝」現る!!!」
英雄と懸賞金
またドレスローザとプロデンス王国の船でも、ルフィの記事で盛り上がっています。
しかしそこに謎の潜水艇が登場。じつはレヴェリーに向かうルルシア王国の船を襲い、王女を人質に取った海賊たちで、今度の狙いはドレスローザのヴィオラ!魚雷を使って海中から船を攻撃しようとしますが・・・
そこに高速で何者かが登場。海中の魚雷を掴み、強引に引っ張り上げ、事なきを得ます。
驚くリク王とエリザベロー2世の前に現れたのは、本部大佐となっているコビー。見聞色の覇気で早々に気づいたようです。さらに潜水艦にいた海賊たちも少佐となったヘルメッポ率いる部隊が制圧し、ルルシア王国のコマネ王女を救出しました。仕事できるようになったな。
ここでコビーに声をかけたのは、キュロス。どうやら彼は「ロッキーポート事件」で市民を守った英雄として、コビーを知っていたようですが・・・。
さらにレベッカから見せてもらったルフィの記事で、号泣するはめに。おかげでレベッカとトンタッタに目をつけられるはめになりましたが(笑)
さて場面は変わり、カイドウ、黒ひげ、ビッグ・マムと四皇たちが新聞を見て各々思ったことを口にしています。そしてそれは赤髪の彼も同じく・・・
「もうすぐ会えそうだな・・・ルフィ」
再び場面はサニー号に戻ると、ブルックが額を一ケタ間違えていることを指摘。つまり懸賞金は・・・
「あなたの懸賞金額・・・!!! 15億ベリーですよ!!!!」
サニー号の面々プラス読者も驚く額に!!
まさかの現状最高金額!
ホールケーキアイランド編が終わり、早々に多くのことが判明した今回。
やはり驚いたのは、ルフィの懸賞金!まさかの「15億ベリー」で、現状では作中最高額となりました。ここ最近、ワンピースで一番驚いたかもしれません。
しかし考えてみれば、8億6000万のクラッカーと10億5700万のカタクリを倒したんだから、もともとの5億も吟味して、妥当な数字なのかもしれません。それでも驚きですが、政府からすればそれくらいの脅威ということでしょう。
そして、今回の報道はやはりモルガンズによるもの。タイトルのようにルフィを「5番目の皇帝」と表している辺り、相当高く評価していますね。他の四皇は少なくとも、懸賞金がこれ以上はあると考えていいのかな?
というか、尾田先生は今年に「過去最大の敵」を出すと言っていましたが、あと四皇くらいしかいないんじゃないのか?敢えて言うなら三大将で不明の緑牛や全盛期の白ひげクラスとも称されるウィーブルくらいかな。
ただ過大評価である印象はぬぐえないです。戦闘力はともかく、ジェルマとファイアタンク海賊団は別に従えたわけではないし、城の爆発も偶然の産物だし・・・うーん、ここら辺はちょっと消化不良。
これ一番酷いのは、ベッジですよね。ルフィも大きく活躍したとはいえ、彼も主犯格でもあるのに、勝手に下扱いとは・・・。
さらにサンジも懸賞金アップ!ジンベエ除いた一味9人の中では、ルフィに次ぐ額となりました。昔から3番手のイメージが強いですが、懸賞金自体は4番目が多かったんですよね。
しかしジェルマの悪名含めてなので、彼としては嬉しくないところ。サンジが懸賞金で報われないのは、ずっと続きそうだな。レイドスーツの件もあるし。
というか、サンジのレイドスーツは使わないかもしれませんが、ナミのゼウスは相当な戦力になりそうですよね。マムは代わりのゼウスとかもいれるのでしょうか?でもあの人、もう相当高齢だから、もう自分の寿命は削れない気がするな。
また他にもいろいろ場面が出てきました。インタビューで余計なことしゃべっているシルエットはキャベンディッシュとバルトロメオですね。あいつらが余計なこと言ったから、こんな記事書かれた気もしますが・・・。
そして場面展開の中で、気になったことが結構ありました。
まずはコビーの件。キュロスは「ロッキーポート事件で市民を守った英雄」と言ってましたが、その事件って詳細は不明ですがローが起こした事件なんですよね。市民巻き込むレベルとなるとちょっと気になりますが・・・。
そういえばコビーってかなりの速度で大佐になった印象がありますが、もしかするとこの事件が関わっているのかもしれません。まあ大佐の時点でかなりの見聞色の覇気を使えているみたいですし、妥当でしょうが。
次にコビーの言った「ニューマリンフォード」という単語。文字通り新たなマリンフォードでしょう。サカズキが元帥になったことで、新世界側に拠点を移したことしか知られていないので、気になります。
そして何気に気になったのは、新聞を読んでいる面々のなかにいたクロコダイルの姿。葉巻をふかして、けっこう騒がしい場所にいるようですが、椅子の感じを見る限り、けっこういい感じの暮らしをしていそうです。
まさかどっかの国乗っ取ったりしていないよな・・・?
そして新聞の裏面。よく見ると、ウィーブルらしい人物の写真や、ベガパンクの名前が載っているのもあります。彼らも絡んでくるか・・・?
しかし新世界編になってから、全体的に見て海軍がかなりひどい扱いになってきているような気がします。G5の裏切り者でヴェルゴ出るわ、スモーカーは酷いかませにされるわ、サカズキは藤虎に反論喰らいつつ、五老星やルフィ、CP0の存在に手を焼くわ・・・。
いや物語上しょうがないんですけどね、サカズキが別に好きでもない私ですら憐れみを感じてきましたよ。
まあ何はともあれ、主人公ルフィの大躍進にある程度満足し、レヴェリーにも期待しつつ、また次回!