895話の感想です。
表紙連載は、今回からハイルディン編。「バギーズデリバリー稼ぎ頭5人の辞表」ということで、ハイルディンの船がバギーの拠点から出航しています。
これはハイルディンの仲間たちにも期待したいところです。
前回、お互い勝負の行く末を見たのか、いよいよ決着をつけようとするルフィとカタクリ。そしてルフィは「ギア4 スネイクマン」を発動・・・!
新たな姿、スネイクマン!
いきなり見せたのは、引き締まった細身の体となったルフィの新たな形態。「ギア4 スネイクマン」ですね。
見た目はバウンドマンを細くしたような感じでしょうか。
さてスネイクマンの状態で、先手を取ったのはルフィ。さっきより速いとのことで、パンチを放ちますが、カタクリはあっさり避けました・・・
と思った瞬間、なんと真横からかわしたはずのルフィの拳が!不意を突かれて顔を殴られるカタクリに対し、追撃でもう一発!
今度はさっきとは逆方向からのパンチですが、カタクリはこれを武装硬化した腕でガードします。
「何だ!?今のは 確かに避けたぞ!?」
ここで明らかにおかしいと思うカタクリ。視界にとらえているはずのルフィの攻撃をかわしたはずなのに、まったくの別方向から攻撃が来ることに疑問を感じます。
そして次に攻撃を避けた瞬間、技の特徴に気づきました。どうやらこの技、伸ばした腕が空中で何度も軌道変更し、相手を狙うパンチのようです。
それを知って回避するカタクリですが、ルフィがそれを許すはずもありません。
「無駄だぞ!!伸びても!!加速する!!!」
そう言うルフィの拳は、カタクリにかわされても遅くなることを知らず、どんどんスピードを上げていきます。
そして遂に「ゴムゴムのJET大蛇砲(カルヴァリン)」を打ちこみ、見事カタクリを吹っ飛ばします!
加速するゴムと回転するモチ
とはいえ、カタクリも負けていません。体をドーナツ状にして回転しながら、ルフィに近づきます。
回転で勢いをつけたところから、武装硬化による棘つきモチのラリアット「斬切餅」がルフィにヒット!
さらにモチ特有の粘着性でそのまま腕でルフィを捕縛。ぶんぶんと腕を空中で回し、ルフィに目を回させつつ、自身の腕を上空へ伸ばしていきます。
そのまま力任せに地面にルフィごと腕を叩きつける大技です!これは強力!
地面にできた巨大な穴の中で痛みと空腹に叫ぶルフィ。しかしここで負けるわけにはいきません。
大きく飛び上がると、再びカタクリと殴り合いです!お互い一歩も退かず、拳の打ち合いですが、途中お互いに相手の一撃で吹っ飛びます。
吹っ飛んだ先にルフィが仕掛けますが、風を切る音で気づいたカタクリがガード!ルフィはスネイクマン版のガトリングのような技「ゴムゴムの黒い蛇群(ブラック・マンパ)」でカタクリを狙いますが、相手も武装硬化した腕で防ぎつつ、見聞色で器用に避けていきます。
そしてルフィの顔面に棘つきの蹴り(前が見えねェ)が入ると、またまた飛ばされる形に。
お互い息も絶え絶えでカタクリは再びドーナツ状になって回転接近!ルフィも素早く体勢を立て直します!
「楽にしてやる!!!最後だ“麦わら”ァ!!!」
「いらねェよ!!!“ゴムゴムの”ォ!!!」
雄たけびを上げながらぶつかるルフィとカタクリ!次回、いよいよ決着か!
トップクラスの肉薄戦
とにかく見ごたえがあったバトルがメインの今週話。
やはり注目はルフィの新形態「スネイクマン」。一撃の重さはバウンドマンに劣るものの、そのスピードと追尾する拳による圧倒的な手数は、未来を視るカタクリでも完全に回避しきれていません。
ゴムの腕も「パンチを打つ」というより、「パンチを撃つ」ような感じに見えますね。
特に「ゴムゴムの黒い蛇群(ブラック・マンパ)」、通常のガトリングとは異なり、あらゆる方向から拳が放たれるので、見切るのは難しそうです。
しかしそれすらも負けないのが、将星カタクリ。新たな技「斬切餅」からの叩きつけは、とんでもない威力でしたし、パワーアップしたルフィに全く退かないという恐ろしい実力です。
この手の展開って、主人公が強くなると少なくともいくらかは圧倒するパターンがセオリーな気がしますが、彼の場合むしろ打ち勝っているようにも見えてしまいます。
ドフラミンゴなんて最初全く手が出ない状態だったのに・・・。
まさに「カタクリ強すぎ問題」とでも言えるでしょう!
しかしスネイクマンの仕組みが、いまひとつ謎でしたね。見た目だけで言えば、ギア4の細身型といった感じですが、パワーよりもスピードが上がるように筋肉への空気の量を調整しているのでしょうか?
個人的にちょっと気になったのはルフィの「追え!!大蛇(パイソン)!!」というセリフ。これ自分の腕に命令しているような言い方ですよね。
バウンドマンの時も「ゴムゴムの大蛇砲(カルヴァリン)」を使う際に言ってました。
まさかとは思うのですが、ルフィが腕を蛇として認識することで、見聞色の覇気を利用した、自動追尾型の技なのでしょうか?
たしか前回、レイリーがルフィは見聞色の覇気でも「生き物の感情を感じ取る力」に長けていると言ってましたし。
・・・ゴムの腕に感情は無いだろうし、さすがに無理あるな。
個人的に今回の話、ギア4も興奮したんですが、それ以上にルフィとカタクリのバトルに興奮しました。
とにかく動く!とにかく打ちあう!お互い余計な小細工無しで、ド迫力なバトルでした!尾田先生の漫画ならではの燃えるバトルが楽しめましたね。
そしてカタクリのドーナツ状態よ・・・。
これは最初、笑ってしまいそうになりましたが、直後の斬切餅からの叩きつけシーンは、10億越えの風格がとんでもなかったです。
思えば、この人のドーナツ技は笑えないレベルで強力だった・・・!
猛烈に勝負の行方が気になるところでまた次回!来週は休載とか辛いけどな!