17話の感想です。
この話が2巻の最後になります。バギーとの決着は3巻に持ち越しですが、カバジは今回でリタイアです。決着自体はあっさりしたものですが、カバジがよく動いたりするので戦闘らしい戦闘を読めます。それぞれの船長による援護もいいですね。
登場キャラ
・ルフィ
ゾロの戦いを邪魔されないようにバギーの手を踏みつけた場面が印象的でした。ゾロの実力だけでなく彼の野望も信頼しているからこそ、戦闘は邪魔せず、邪魔する奴を邪魔する男です。船員の意思を尊重するのは船長としても必要なことですしね。
・ゾロ
手痛い怪我にも関わらず、刀による攻撃はたった1回で見事カバジを倒しました。今回が初めての技披露でもあり「鬼斬り」を見せてくれます。カバジのことはあくまで自分が上に行く途中にいる邪魔者程度にしか見てないようで、睨みを利かせるところもあります。本当にこの頃の睨みは恐ろしいな・・・。
また倒した後のセリフは、彼が海賊になったことを改めて感じさせてくれますね。
・ナミ
相変わらず宝第一主義の彼女ですが、それでもルフィ達の健闘を祈るといったように信用する場面もあります。ある程度ルフィのことを信用してきているのでしょう。
・バギー
勝負に水を差すといった無粋な行動をとりますが、海賊の戦いなのでこういうのはよくあるのでしょう。
そして最後に赤髪の男と言ってます。まさか彼がルフィの恩人と関係があるとは、当時からすれば驚きです。けっこう早い段階でキャラの相関が出来ていたんですね。
・カバジ
ようやく剣士らしく剣を使った技を披露しました。とはいえそれも曲技から繋げる技なんですが。最後の決着は驚くほどあっさりやられてしまいました。
そういえば彼のセリフで思い出しましたが、この回でようやくルフィ達が海賊であることが知られるのでしたね。どうも覚えてない・・・。
登場キャラ
・ゾロ「これくらいの傷でてめェごときに敗けたとあっちゃ おれのこの先が思いやられるよ・・・!!」
この頃の彼にとって倒すべき相手は「あの男」に絞られているのでしょう。そのためにも傷を狙ってちまちま痛めつけるようなセコイ相手など眼中にないのですね。
・ルフィ「ゾロの野望に手ェ出すな!!!」
このセリフのカッコいいところは「野望」と書いて「たたかい」と読むところです。少年漫画らしいのもいいですが、この戦いがゾロの野望の踏み台になる事もわかっているからこそのセリフだと私は思います。
・ルフィ「海賊王になる」
前にも同じようのを取り上げたのにも関わらず今回取り上げたのは、彼が海賊相手に言えたからです。自らの夢を口に出せるのはとても素晴らしいことです。そのことを馬鹿にする人や無理だという人もいるでしょう。その人の未来を案じて諦めることを進める人もいるでしょう。しかし最終的に決めるのは自分です。そしてルフィはその決めた道を突き進む覚悟を持っています。だからこそ同じ海賊である相手にも大きく出ることができるのです。
次回から3巻に入っていきます。初の能力者同士の対決です。