ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1036話「武士道と云うは死ぬことと見つけたり」 その武士道は正しいのか?

 第1036話の感想です。

 今回はカラー扉絵。町の下半分が凍ったような不思議な世界観で一味が楽しんでいます。もちろん、今年の干支もいます。

第1035話「ゾロVSキング」 右腕の戦い - ワンピース航海記録

 

 ついに姿を現したキングは種族の特性を活かして強烈な攻撃をゾロに浴びせていきます。しかしゾロも負けていられません。互いに船長への思いを胸に大技をぶつけますが、地獄の王を使ったゾロの斬撃が見事にキングに命中し…

負けない約束

 斬られたキングが思い出すのは、カイドウとの会話。ジョイボーイの伝説を踏まえ、カイドウに最強であることを求め、自分自身も彼のために負けないことを誓います。

 一方でゾロも思いを馳せていたのは、ミホークに手痛い敗北を経験し、ルフィに対して大剣豪になるまで二度と負けないことを誓ったあの日のこと…。

「なってやろうじゃねェか 地獄の王に!!!」

 互いに惚れ込んだ船長を想ったこの戦い、ゾロが見事に勝利をもぎ取りました。

 その戦いを見ていたメアリーズが、客間に残っていたCP0に報告します。かの百獣海賊団の大看板が全滅という衝撃的な結果ですが…

「無論まだ…この善戦を無意味にする程の怪物が2匹残っているが…!!」

死ぬのは武士道?

 ところでこの決戦はカイドウを倒して終わりというわけにもいきません。花の都に向かっていく鬼ヶ島に、墜落すれば武器庫の火薬も爆発するという大ピンチ。さらにカン十郎による燃える黒炭の怨念が地下にまで向かっています。

 この危険を防ぐために奔走するヤマトは、ついに武器庫の扉へと到着。ナンバーズの六鬼が守っていますが、いちいち相手している時間がありません。ヤマトの指示のもと、フーガが六鬼ごと扉を突き破りさらにそのまま六鬼を抑えるという大活躍です。愛着が湧いてきたぞ、ナンバーズ!

 さらに2階に位置する1階の屋根裏では、ウソップが錦えもんとお菊の救助のために泣きながら奮戦中!周りは敵と炎に囲まれて絶体絶命のピンチで、ウソップの性格としてはすぐにでも逃げたい状況です。こんな時でも錦えもんとお菊は互いに相手を救って、自分は置いていくようにと言っていました。

 これにはウソップもノリ突っ込みと共に反論します。そもそも彼からすれば、この討ち入りという考え方すら納得できないのです。せっかく戦って勝てるとこまで来ているのに、これで満足するとは何事か!

「見苦しくても!!生きて!!生きて!!生き延びて来たから今生きてんだ!!!」

 このウソップの檄に同意するように、後ろから華麗なジャンプと共にイゾウが登場!見事な拳銃さばきで百獣海賊団をなぎ倒します。背中に掘られた光月の家紋を見せながら、彼もまた錦えもん達が生きることを望むのです。

 ウソップとハムレットに2人を任せ、この場はイゾウが請け負うことに。頼もしいぜ、元白ひげ海賊団…!

各階の勝負

 そんな中、場内の残った数少ないバトルも激化するばかり!3階では雷ぞうと福ロクジュが互いに金縛りの術をかけて相手の動きを止めていました。しかし運悪く、雷蔵の方から先に引火する形に。このまま先に燃えて死ねば、福ロクジュの勝利ですが、雷ぞうはまるで解く気はありません。静かで熱い我慢勝負が繰り広げられます。

 一方、2階ではアプーが一美を連れてダッシュで逃げていました。なんとCP0によってナンバーズの三鬼がやられ、さらにはドレークまでもが敗北したのです。想像以上に強いぞ、こいつら!

 そんな彼らに客間に残っていたCP0から通信が入ります。ロビンの捕獲ですが、城がいよいよ限界に来ている上に、大看板まで倒れたことを報告します。いよいよ新世代が勝利すれば、世界は大きく変わることが見込まれます。ここからのたった数分…それが世界を分けることになるのです。

 その中でもトップの勝負となっているルフィとカイドウの対決が屋上で繰り広げられています。ルフィが技を発動しようとすると、カイドウが鋭い金棒の殴打でそれを防いでいました。しかし一撃耐えたルフィが覇王色を拳打“ゴムゴムの怪鳥銃(ロックガン)”を決めました。

 互いに地に背中をつけると、笑いながら立ち上がります。

「ハア…ハア…楽しくなってきた!!」

「おれもだ!!!」

男たちの思い

 2022年一発目のワンピース。

 タイトルとなったメインの場面は、ウソップとイゾウが頑張りましたね。この2人の説得は赤鞘のかっこよくも堅い覚悟に、良い方向で一石を投じたと言えるでしょう。ウソップはここぞという時は腹を決めて戦いますが、もとより憶病な性格もあります。それでも生きてきたからこそ、今の強い彼がいるのですから。家に帰るまでが討ち入りだぞ、錦えもん!

 そして個人的にはそのウソップ以上に、説得力を見せたのはイゾウ。彼も同じ侍だからこそ心情は理解できると思います。しかし彼はすでに白ひげの件で手痛い敗北と悲しみを味わい、それでも生きていたからこそこの討ち入りに参加することができたのです。生き恥を曝しても生き抜いた先に、念願の主君の思いを果たす戦い…錦えもんとお菊が生きるべきであることをよく理解していることでしょう。

 また鬼ヶ島の戦いも激化してきました。何気にCP0の強さに驚きましたね。消耗していたとはいえドレークを倒したのは衝撃的です。こいつらを止められるのはいるのか…本当に親分やフランキー辺り、何とかしてくれえ!

 そして短いながらも目を引いたのはルフィVSカイドウ。お互いに匹敵する相手とのバトルを楽しみ、その表情は活気に満ち溢れています。ルフィはもちろんですが、カイドウもいい顔してますね。この人、残虐で酷いことはやってきたけど、バトルにおいては本当に真面目というか…最高のプロレスラーだよ!

 また個人的に今回一番悶えそうになったのは、冒頭のゾロとキングの対比ですね。互いにナンバー2として、惚れ込んだ船長に誓った負けないという約束をこんな形で見せられるとは…やっぱりゾロとキングの対決もうちょっと見たかった!閻魔と火災の対決をさー!

 そういえばキングもジョイボーイについて知っていたんですね。伝説とは言いますが知っているあたり、やはりルナーリア族というのはかなり特別なもののようですね。彼の出番はこれで終わりじゃなさそうです。

 今週号はまたまた食戟のサンジがありましたね。一定のクオリティを毎回見せてくれますね。とにかくロビンちゃんが可愛くて、私は満足です!(チョロいやつ)

 さて2022年になりました。私は初夢最悪、仕事で困り、この記事もフリーズして書き直す破目になるという嫌なスタートでした。それでもこの漫画で感じた思いのたけをブログにぶちまけていきますので、よろしくお願いします。

 とにかく今年も頑張ろうと思いつつ、また次回!

第1037話「酒龍八卦」 酔って殴って大勝負! - ワンピース航海記録