ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1006話「侠客“花のヒョウ五郎”」 強い奴が本当に強い

 1006話の感想です。

 今回はカラー扉絵。百獣海賊団の主力格が立ち並びます。こう見るとさすがは最高峰の海賊団という風格が漂います。なんかブラックマリア並に大きいフーズ・フーとどの面下げているんだと思うドレークに笑っちゃいましたが。

第1005話「悪魔の子」 頼り頼られ - ワンピース航海記録

 

 ブラックマリアに捕らえられたサンジはまさかのロビンに救援要請。彼女も仲間の助けにブルックと共に現れます。次々と戦う相手が決まる中、敵に見つかったヤマト達は強行突破をして…。

いざ向かう

 どこもかしこも戦いが起こる中、バオファンの声が響きます。その内容はモモの助が逃げたこと。なんとメアリーズは透視能力もあるのか、ヤマトがモモの助を隠していることに気づいています。じゃあヤマト坊ちゃんの裸体も…いやなんでもないです。

 そして彼女の声はメアリーズを通して全域に。これを聞いたサンジは倒れた敵に開かずの倉庫の場所を聞きますが、なんと錦えもん達のいる場所とは真逆の方向。錦えもん達も救出したいし、モモの助の援護にもいきたい…そんな彼が選んだのは。

「こっちだ!!!」

 

 その頃、鬼ヶ島の入り口ではひとつの戦いに決着が付きました。ペドロの仇とばかりに挑んだキャロットとワンダですが、結果はペロスペローの勝利。どうやら途中で満月に雲がかかってスーロン形態が解除したようです。

 恨むようにペロスペローを睨むキャロットですが、彼からすれば四皇を舐めすぎというもの。

「仲間に死なれたくなきゃあ森で草でも食ってろォ!!!」

 余裕でキャロットを叩きつけるペロスペローはついに鬼ヶ島に突入。これは厄介だぜぇ。

伝説の侠客侍

 そしてライブフロアではマルコの青い炎に限界を感じる者も出始めてきました。とはいえ、気力を抜いて氷鬼になったら最後、死ぬまで暴れ続けるだけなのでここはなんとか持ってほしいところです。その証拠にチョッパーも氷鬼の感染に耐えながら、懸命に薬を作っています。

 アプーも戦線復帰した敵も氷鬼の抗体を奪おうとしますが、これがいかんせん難しいもの。チョッパーの前に立ちはばかるドレークとヒョウ五郎のタッグが強力すぎて鉄壁の守りとなっているのです。どうやらヒョウ五郎は氷鬼に触れてしまったため、マルコの炎を受けてその結果全盛期時代の体を取り戻したようです。ヒョウ五郎もかなり辛そうですが、残る時間を全て使ってでも敵を斬りふせる覚悟のようです。さらに他の親分たちには自分が氷鬼になりかけたら、迷わず斬り捨てることを命令します。

「頼んだぜ…」

 

 伝説の侠客の覚悟を前に突っ込んできたのは、オロチの部下をやめて百獣海賊団に組み伏せたホテイ率いる元見廻り組。意気揚々と斬りかかりますが、信念を持たぬ侍に負ける男ではありません。使う刀は一本、その名を“花の一刀流、まさに崇めるべき仏像にも見えるその気迫による剣撃“怒髪光拝”は向かってきた敵をねじ伏せました。

 そんな強者の彼が思うのは亡きおでんへの語らい。まだ強かったあの頃におでんと共にカイドウと戦ったらと何度か思った彼ですが、その願いはついぞ叶うことはありませんでした。しかし彼の家臣である錦えもん達は見事に討ち入りを果たし、さらにはルフィという心強い弟子まで出来ました。不可能と思われたことがここまで出来た今、彼は確信しているのです。

(「ワノ国」にはきっと夜明けがやってくる!!!)

不死鳥、強い!

 そんなヒョウ五郎の実力に危惧したのは、敵の最大戦力のひとりクイーン。口からのビームでヒョウ五郎を狙いますが、これをマルコが“鳳凰印”を衝撃波にしてカット!

 クイーンはマルコにビームを撃ちますが、彼はこれを回避。立て続けにキングが片翼を斬り落とすも能力で即座に回復です。さらに斬られた片翼を操り相手に叩きつける“青炎雁(ブルーバード)”をキングに命中させて吹き飛ばすと、追撃の飛び蹴りで建物に叩き込みます。怒ったクイーンが銃を構えてマルコを追いますが、彼も素早く反応して不死鳥化した脚で蹴り飛ばす“鶴爪(オングル)”でクイーンを吹っ飛ばします。

 大暴れのマルコですが、さすがに10億以上を引き留めるのは彼でも相当きつそうです。そんな中、彼に狙いをつけたのは…これまた厄介なペロスペロー!

 

 そしていよいよタイムリミット、氷鬼が徐々に活動を再開し始めました。ヒョウ五郎もまだ完全ではないにしろ、もはや限界寸前。弥太っぺ親分が刀を振りかざしますが、伝説の親分を斬るのには涙ながらで出来ません。それでも勝利の為にも斬るように促します。もはや諦めていた戦い…しかし最後の最後にようやく夜明けへの希望が見え、それに尽力することができたのです。

(後は頼んだお前達…!!!男“花のヒョウ五郎”この人生に…くいはなし!!!)

強者のバトル勃発

 とにかくネームドの強さが光った今回の話。

 メイン格はタイトルにもなっているヒョウ五郎親分でしょう。体格は全盛期ですが、老いと彼の独白からこれでも実力は当時より劣っていたのでしょう。しかしそれでも実力は本物、バリバリの現役侍共を一撃で打ち倒すほどの実力です。マジで全盛期なら大看板にも引けを取らなかった可能性があるか?少なくともドレークに立ち並ぶレベルの実力はあるんだよなぁ。

 また自分の想いをすでに届かない相手に語る様子は個人的にグッときましたね。この人は時々って言っていたけど、長年の間に何度も思ったんだろうなぁ。私、こういう場面に弱い気がしますね。カルガラとノーランドの場面とか。

 

 そんな彼に勝るとも劣らずの実力を発揮したのは、不死鳥のマルコ。新技をこれでもかと披露しつつ、10億越えを2人相手に足止めどころかダメージを与えています。今回の描写では2人相手にむしろ押し勝っているようにすら見える実力です。不死鳥の能力もだけど、それを過不足なく活かす戦い方が見事です。殺傷能力が無い回復の炎を質量化して攻撃にするとか、思いつかねえよ!この実力に状況を見据えての行動…そりゃ白ひげ海賊団でもナンバー2だわ!

 じゃあ、大看板が弱いかといったそんなことはありません。むしろマルコの攻撃を喰らって傷こそあっても、まだまだ余力を残しているように見えます。やはり彼らも一筋縄ではいきません。というか、クイーン様はビームまで使えるのか。ベガパンクやフランキー以外にもこれができるやつがいたのは地味に驚きです。この人、ブラキオサウルスの巨体を大量の武器の仕込みに活かしていそう。

 さらにこの戦いに参戦しそうなのは、まさかのペロスペロー。本人は百獣海賊団を嫌っていますが、マムの命令には割と忠実だし、四皇の海賊団としてのプライドもしっかり持っているので間違いなくキング達と組むでしょう。彼も7億という高額懸賞金に加え、キング、クイーンと違って搦め手が得意なのが厄介なところですね。純粋なフィジカルでは押し切れないかも…。

 ちなみに個人的に思ったことですが、ペロスペローがキャロットに対して言ったことが強者ムーブしていて好きですね。というか、キャロットとか本当に最初はピクニック気分出来ていたからな。この人、言い方がウィットに富んでいるだけで割と強者としての正論言うよな。

 しかしこれはライブフロアが制圧されるのも時間の問題ですね。キング、クイーン、ペロスペローを抑えられる人物がもう少し欲しいところです。今のところは…サンジくらいか。

 屋上以外の強者たちにも期待しながら、また次回!

第1007話「たぬきさん」 チョッパー物申す - ワンピース航海記録