第1039話の感想です。
今回はカラー扉絵。麦わらの一味の冒険場面です。正直、もうワンピースの物語自体が終盤だと思うので、仲間でそろってこういった場面は無いのかな…。
第1038話「キッド&ローVSビッグ・マム」 命がけの足止め - ワンピース航海記録
燃えゆく城の中では多くの人が避難する中、激闘を繰り広げるのは超新星のキッド&ローのコンビと四皇ビッグマム!最強の一角である彼女の猛攻をしのぎ、キッドとローも大技を炸裂します。この戦いを制するのはとてつもない勢いの新時代か、玉座を守り続ける者か…。
強敵前に口喧嘩
ワノ国上空ではモモの助がカイドウの焔雲を器用に鬼ヶ島に巻き付けて引っ張っていました。おかげで少しずつですが、花の都から離れています。こいつが頑張っているだけでちょっとホッとする…。
そしてライブフロアではマムのダウンにギャラリーが吠えます。さすがに彼女もこの連撃には堪えたようです。
一方でキッドの乗る魔牛の上にローも登場。どうも彼は一言申したいようです。なんでも彼の大技の後に、キッドがさらに技を決めて勝者感を出すのが気に食わないようです。
「おれはてめェの前座じゃねェんだよ!!」
「どうでもいいだろ!!!くだらねェ事言ってんじゃねェ!!!」
ははーん、もしかしなくても面倒くさい奴だな?
マムの本気
このまま緊張感のない口論に発展する中、マムが起き上がりました。右腕の骨が折れていましたが、なんと魂を骨に上げることで治療するという無茶苦茶な方法で回復しました。今更だけど、ソルソルの能力もだいぶインチキな力だな!
さていよいよローの方は次の一撃が限界と感じている模様。そんな相手にマムが行ったのはプロメテウス、ナポレオン、ヘラによる合体武器“鳴光剣(メーザーサーベル)”で魔牛を叩き斬ります。魔牛を切っても所詮は鉄くず。彼らにダメージはなく、キッドはそのままマムに飛び掛かっていきました。
しかしマムとしてもこのまま負けるつもりなどさらさらありません。何十年も海賊のトップとして君臨し、多くの向かってくる野心家どもを叩きのめしてきたのです。
だからといってキッドもそのまま負けるものじゃありません。再び能力の覚醒によりマムに磁力を“付与”します。マムにはSの磁力、後ろの塔にNの磁力を付与することで彼女を強引に後ろの塔に貼り付けました。動きが止まったところで、再び“磁気大魔牛”が磁力によって向かっていきます。この再利用戦法も、ジキジキの強みか!
この攻撃をマムはなんと力任せに振り向くことで、背中にくっついた塔で防ぎました!規模が馬鹿げてるぜ!
ブチキレたマムが、キッドに向けるのは先ほどの“鳴光剣”!その刃先から集まった光を撃ち出す“母訪砲(ばほうほう)”から、放たれた炎と雷の合わさった光はヘラを中心とした生きた攻撃“三千里(ミザリー)”として周囲の敵ごとキッドを攻撃していきます!
大技を叩き込め!
ミザリーが暴れる中、隙をついてローが“タクト”でマムを塔で押しつぶしました。さらに彼女の中心に降り立ちて刀を突き刺します。その刃をこれでもかというほど伸ばしていき、その長さはなんと遥かに下にある鬼ヶ島の土台まで伸ばしていきます。この間にもマムの武装パンチを受け続けますが、これを必死の思いで耐えきります。そして決めるは最大級の内部攻撃、伸ばした刃全てに発動する衝撃“穿刺波動(パンクチャーヴィレ)”を発動です!
鬼ヶ島や屋敷にも巨大な穴を上げるほどの一撃、マムも猛烈な血反吐を吐きます。それでもまだ戦闘不能にならない彼女は“三千里”に指示してローを狙わせますが…
「ユースタス屋!!!」
「何度言わせる!!トラファルガー…!!!おれに指図するな!!!」
気づけば上空にはキッドが滞空しており、その左腕は鉄くずで形成されたロングバレルの大砲となっており、銃口は当然マムを狙っています。
全力で受ける気も見せるマムです。まさに最強、だから四皇、それ故に新世代は彼女らを倒さなければならないのです!キッドが決めるのは磁気によって撃ち出す一撃!“電磁砲(ダムドパンク)”が炸裂!
「お前らの時代は終わりだ!!!」
ローとキッドのコンビネーションにより今回は締め!
トップを引きずり下ろせ
3度目の正直となるようなキッド&ローのコンビネーションが決まった今回の話。これでもかというほど戦闘を見せてくれた回でした。
まずローの一撃でしたが、その破壊力は地面を大きく抉るほど!どうも内部ダメージが多く絵的には派手さに欠けるオペオペの戦いでしたが、ここに来てこの破壊力は見事の一言です。能力においては本当にインチキな性能していますね。このまま出来た穴に武器庫の火薬を落として事なきにしようぜ。
そしてキッドの奥の手はまさかのレールガン!男の子ならみんな大好きなこの武器、鉄の質量圧殺とはまた別の強烈なインパクトを見せてくれました。やっぱり磁気の能力なんてあるならば、キッドだってやりたいよな!
この2人の口喧嘩が良かったですね。わりとローがひねくれた考え方をしているのですが、それはそれとしてしっかり連携を取るのが素晴らしい。
そんな彼らを最後まで追い詰めたマムは自己回復に、メーザー砲を近接武器へと変更、さらに意思のある巨大な光の攻撃と手数がすさまじいものです。特にミザリーはあれ単体で戦局を変えられそうですよね。しかし技名がまさかの「母を訪ねて三千里」とは…。
さすがに今回でマムは脱落したと思っていいでしょう。キッドやローがこれほどの死力を尽くして、同時にマムも手札を使い切った感じがします。思えばマムってこの先天的な体の硬さに頼りすぎた面はありますよね。それ故に避けることはあまり無さそうですし、フィジカルではどうしても鍛え続けたカイドウには劣るでしょう。それでもあの老獪さと実力が厄介ですが。
いよいよ四皇の一角を落としたと思えるこの展開、ルフィに並ぶであろう新たな世代の奮戦に興奮しつつまた次回!