ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1032話「おでんの愛刀」 プテラノドンって…

 1032話の感想です。

 扉絵リクエストは「黒猫とヤマトが荷物を配達しているところ」です。これは例の宅配便を考えてリクエストが出されたな。個人的にヤマトはこういう活き活きとした活動風景が似合います。

第1031話「科学の戦士」 両翼の信頼 - ワンピース航海記録

 

 怒れるマムに、本気を見せる大看板。鬼ヶ島内の戦いが白熱する中、サンジは自身の体の変化の原因と思われるレイドスーツを破壊し過去との決別!もし正気でなくなった時はゾロに介錯を頼み、クイーン相手に勝負が勃発です。

戦う超新星

 冒頭、獣形態のマルコがイゾウを掴んで城内を飛び回ります。どうもイゾウは通信で聞こえた巨大な妖怪というのが気がかりなようで…。

 巨体で忙しいのは城内2階も同じこと。フーガがヤマトを追い、さらにアプーやドレークもついていく状況です。ヤマト、ナンバーズとも普通にコミュニケーション取るんだ。

 そんなフーガの頭の上に落下してきたのは飛び降りたブルックとロビン。彼の髪がクッションになったようです。当然CP0も追ってきますが、さらに上からカン十郎が生み出した火の妖怪が登場!武器庫目指して、下へと進んでいきます。

 あれが原因と突き止めたヤマトは、フーガをそのまま連れて下へとダッシュ。さらに炎が燃え移り階層に火が回ります。わずかに炎に巻き込まれたCP0はロビンを追おうとしますが、彼を撮影する者がいました。

 なんとそれはアプー。スクープとしてどうしようかと画策しますが…。

「首を突っ込みすぎだ」

 素早くCP0に接近されて指銃を食らいます。そのまま追ってきたドレークの正体を看破するCP0は彼をも排除しようとしますが、そこを倒れていたアプーが“爆(ドーン)”で不意打ちを決めました。

 さてこの状況で相も変わらず言い合いする2人ですが、ここで売られた喧嘩は…

「買うに決まってんだろォ!!!」

 ということで、ドレーク&アプーの超新星コンビがCP0と対決開始!これは意外なマッチング!

恐ろしき、キングの実力!

 その頃、ドーム外ではゾロがキングと対決中。獣形態で空を飛ぶキングはいきなりトサカを掴むと後ろに引っ張っていきます。するとだんだん顔ごと引っ張られていき、くちばしもへこんでいき、お笑い芸人のストッキング芸のような変顔に。最高幹部の面白顔だー!

 しかし意味もなく変顔をする相手ではありません。トサカを離した瞬間に顔が前へと動き、放たれた衝撃波はまるでレーザービームのような破壊力!“貂自尊皇(テンプラウドン)”はあのゾロですら防御不可と思わせる威力でした。

「太古の昔プテラノドンはこうやって狩りをしていたんだ!!」

 恐ろしいな、プテラノドン…。

 とにかく上空に留まられては埒があきません。ゾロは“三刀流黒城大龍巻”をキングへと放ちます。カイドウすら怯ませる彼の斬撃ですが、なんとキングはそれを翼で覆うようにして受けていたのです。やはり龍も恐竜もその頑丈さが武器のように思えますが…。

「そうだが…俺はそれ以上!!少し特殊かもな!!」

 降りてきたキングは、ゾロのお望みどおりに刀で攻め始めます。その巨体による攻撃は強力ですが、どうにもキングの力はそれだけじゃないようです。そもそも斬撃を入れているのに血が出ておらず、頑丈な体。背中の翼は動くものの、現状はプテラノドンの能力のみの飛行。さらに背中の炎は燃え続けており、どうもプテラノドンの能力は関与していないようです。

 キングの猛攻に、ゾロは吹き飛ばされそのまま後ろの岩に叩きつけられました。

「何かを解かなきゃ…おれはコイツに…!!勝てねェ気がする…!!!」

三味線の音が聞こえる

 とにもかくにも多種多様な手数を持つキング。ゾロの知らないその種族の力に苦戦必至です。

 そんな中、ゾロの耳にわずかに聞こえたのは三味線の音。まさかこんな戦場で聞こえるはずがありませんが…そして次の瞬間、閻魔が呼応するかのように彼の覇気を使い始めました!

 同じ頃、三味線の音を聞いたオロチ。彼も当然バカなと思い、宝物殿の隣を覗きますが…。

 なんとそこにいたのは三味線を演奏する小紫!突然の愛する女の登場にオロチも涙します。

「殿…いつでもぬしのおそばにおりまする」

「夢なら醒めんでくれェ~~~!!!」

“こういう生き物”

 キングの実力が光った今回の話。

 いや、もう本当に強い。あのカイドウですら怯ませた斬撃を防ぎ、剛腕や攻撃力でゾロを押し込んでいくその実力は本物です。四皇ナンバー2の実力は伊達ではありませんね。特に気になるのは、どうも種族としての特異性を持つところ。クイーンの発言からルナーリア族という名であることや発火能力が窺えますが、古代種の能力と合わさっての頑丈さも加わりました。ジェルマのような外骨格が、生まれつきあるということなのでしょうか?そしてジャッジはそれを参考にしたとか…うーん、想像がはかどりますね。

 ただその実力や特性以上に…お前もクイーンやササキと同じかよ!キングの技が“ドン”で統一されており、プテラノドンという能力からいつかは「天ぷらうどん」の名前を冠した技は来るような気がしましたが、その実態はまたおもしろ恐竜理論と来ました。まさかトサカを引っ張った反動での衝撃波とはリハクの目を持ってしても…。しかも古代種組は「本当に見たこと無いからそうだったかもしれない」理論が通るのがズルすぎます。もうゾオン系はロマンの塊にしか思えません!

 キングのおかげで霞みがちですが、今回は小紫の復活と超新星コンビも注目でしたね。まあ、小紫については赤鞘の治療者が不明であったのでむしろ納得できるところでしょう。ここで小紫がオロチに止めを…という展開もありえるでしょうか。むしろ彼女の三味線に閻魔が呼応したところが気になりましたね。あの刀はおでんの意思でも持っているのでしょうか?

 ドレークとアプーの超新星コンビは意外でしたが、シンプルに燃えましたね。まさかCP0との勝負になるとは思いませんでした。ある意味、彼らが好き勝手にしないようにドレークが潜入したようにも見えてしまいます。個人的にはここでホーキンスも復活して、未来を知った彼だからこその奮起…というのもありだと思います。さすがに傘下に下ったのも肯定的でしたが、ここまで来ると可哀そうに思えてきた…。

 今回、地味に好きだったのはヤマトとナンバーズの仲の良さですね。なぜか意思疎通がそれなりに出来ているんだとも思いましたが、フーガの嬉しそうな様子とヤマトとの絵が妙にヒットでした。まあ、さすがにキングの変顔には負けますが。むしろキングは素顔さらけ出しそうになるとキレるのに、あれはOKなのか…。

 またアニメが1000話までいったり、映画の情報が公開されたりとメディア方面でも気になることが続々でしたね。あのウィーアーは最高だった…!

 来年への楽しみも抱えつつ、また次回!

第1033話「霜月コウ三郎」 刀は実直 - ワンピース航海記録