ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第74話「仕事(ビジネス)」 ナミの一刺しが襲う

 74話の感想です。

 表紙連載は「パレード!!」です。バギー一味の主力メンバー&謎の美女が一気に先住民を制圧しました。海賊をも調理しようとするクマテ族ですが、懸賞金をかけられているバギーには及びません。

 

第73話「“偉大なる航路(グランドライン)”から来た怪物」 魚人達のキャラが立ってきました - ワンピース航海記録

 前回、アーロン一味の海獣モームがまさかのルフィ達と遭遇。新入りのサンジがその実力を見事に見せつけてそのまま移動のために船を引かせます。一方でゾロはアーロンを捜索するも、なんと入れ違いになってしまいます。さらにウソップはアーロン一味に捕まってしまい・・・

信じていたのに!

 冒頭、アーロンはウソップの首にナイフを突きつけ自身の懸賞金を明かします。その額は当時の東の海では最高額の2千万ベリー。その額ゆえ狙ってくる賞金稼ぎも多いので、ゾロが来てもおかしくはありません。

 ゾロの行方を考えるアーロンに対して、ウソップは関係ないと嘘をつきますがアーロンに盾突いた以上は助かる見込みはありません。それを知るとすぐにゾロとはマブダチと言い始め、生かせば彼が助けに来ると伝えます。この身代わりの速さは魚人ですら驚きを隠せません。命乞いにしてもここまで二転三転するとすがすがしさすら覚えますわ。

 

 そんななかでナミの浮かない表情を見て、疑いをかける魚人がひとり。いかんせんナミは頭が良すぎるという評価を一味でも受けているため、この手の疑いは当然かもしれません。

「あいつはお前を信じてるんだぞ!!!今もだ!!!そんな奴を よくもてめェは平気な顔してダマせるもんだな!!!」

 そんな彼女に食って掛かったのはウソップ。ルフィと気の合う彼だからでしょうか、ナミの裏切りに対して怒りを露わにします。しかしナミは特に取り合いません。どこまでも冷静に振る舞います。

タコは会っている

 怒りや疑いがある状況でゾロを送っていったハチが戻ってきました。辺りを見回せば多くの仲間達が倒れている始末。アーロンばりに驚きます。

 アーロンはここでハチにどこへ行っていたかを問います。少なくとも彼がいればこれほどの事態にはならなかったはずなのですが・・・

 ゾロの行方に検討がつかない中、ハチは剣士をひとり見かけたくらいだと呟きます。

「あいつかァ!!!!」

「会ってんじゃねェかバカ野郎!!!」

 文字通りのバカ野郎だよ!ということでハチがゾロを村へ送ったことやアーロンを探していることを言うと、アーロンも相手から来ると考えます。

彼女のビジネス

 魚人やウソップがどう動こうか考える中、いきなりナミがウソップの顔を棒で強打!いきなりの攻撃に周囲が驚くも彼女はウソップ達をここへ連れてきてしまったのは自分のミスだと話します。

「だからせめて私の手で消してあげる」

 これまでの行動の清算といったところでしょうか。冷ややかな表情は変えずともその目には覚悟が見えます。

 だからといってそのままやられるウソップではありません。むしろ相手が魚人からナミに変わったことを好機に煙星で煙幕を張ります。そのままアーロンパーク内の水場から脱出を試みますが・・・

 なんとナミはこれを予想しており、今度はあごに攻撃します。さらにナイフを構えそのままウソップの腹を目がけて一刺し!

「て・・・てめェ・・・ナミ・・・」

「私の仕事(ビジネス)のためよ こうするしかなかったの」

 ウソップは手についた血を見た後、仰向けに倒れていきました。アーロン一味が吠える中、ナミは死体処理とばかりにウソップを水場に蹴落とします。そしてこの殺人現場を目撃していた男ジョニーはこっそりと離れ・・・

 

 アーロン一味がナミの行動に沸く中、ナミに疑いを向ける魚人が島の全域を指す宝の地図のようなものを取り出します。なにやらナミの部屋で見つけたもののようです。プライバシーなんかあったもんじゃねえな!

 怒ったように海図を奪い返すとナミは改めて自分とアーロンとの契約を確認。「金があれば村の売買をする」という金の上での約束は守るとアーロンの口から聞いたところで彼女はそのまま去っていきました。

 そしてゾロがアーロンパークを目指す途中、ついにルフィ達がココヤシ村へ到着です。

態度が変わらないその想いは

 ナミのまさかの行動があった今回の話。なんてこった!ウソップが殺されちゃった!この人でなしー!などと思われてもおかしくない行動です。まあ先の展開はわかっていますし、当時もまあ死んでないだろうと思っていましたしね。

 しかし先の展開を知っているからこそナミがあの行動の後にナミが涼しい顔していることに驚きを隠せません。傍から見れば作中での「不気味な女」という評価は的を射ていると思います。でもそれほど彼女が村へかける想いは凄いんだ・・・!

 

 なかなか話の内容はシビアですが、前半はウソップとハチのおかげでかなりコミカルな印象を受けます。特にここのウソップの手のひらクルクル返すような態度はもはや感心すら覚えます。命かかっているから当然なのですが、あそこまで言っておいて嘘が通用すると思っているのでしょうか。

 そしてこれは私事なのですが今回は作中の流れではクロオビを名前で書いていません。ハチ以外の幹部が名前が明かされるのは次回からなので全体的な感想を書くところで以外では書かないようにして見ました。これが思った以上に面倒くさくて・・・。

 

 さて令和になりましたが特に変わらずこのブログは続けていきます。ワンピースを主軸にちょこちょこ書いていこうと思いますので皆さんこれからもよろしくお願いします。

 最後の締めが年度末みたいだと思いつつまた次回!

第75話「海図と魚人」 海中戦敵なしの種族 - ワンピース航海記録