ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1043話「一緒に死のうよ!!!」 この引きはズルいわぁ…!

 1043話の感想です。

 表紙連載は「到着! ホールケーキアイランド」です。仕方ないこととはいえ、見るも無残なドロドロケーキ…。

第1042話「枕詞は“勝者”にゃつかねェ」 再び来る絶望の瞬間 - ワンピース航海記録

 

 ルフィとカイドウは互いに大技の応酬で戦い続けます。いよいよ決着が近くなったと思った矢先、CP0がルフィの動きを止めてそのままカイドウの一撃が彼に打ち付けられ…

逆鱗に触れて

 カイドウの渾身かつ不本意な金棒の一撃がルフィに命中。これには満身創痍のルフィも堪らず、口から大量の空気が抜け出してギア4が解除されます。

 ナレーションの中で屋上の決戦勝者がカイドウであると告げられる中、彼の視線は横槍を入れたCP0に向けられます。

「承知の上か…」

 せっかく最高の戦いに茶々を入れられた彼の怒りは計り知れません。思いっきり振りかぶった金棒の一撃を、CP0は抵抗なく受け入れて…

 鬼ヶ島を大きく揺らす一撃の中、島内は大混乱!場所が空中であるため火を消す手段の無いのです。そこに天井から龍形態のカイドウが登場!ルフィを倒したこと、モモの助の降伏を迫ります。

 これに対して仲間達は涙、満身創痍のキッド&ローも絶望の状態です。ナミがカイドウに対して怒りをぶつけていると、眼をつけられました。彼の熱線が向かっていく中、マルコがそれを防ぎます。

「ヤケになるな!!全てが終わるまで!!」

 さすが海賊の年季が違うというのか、ここぞいう時の気の持ちようが強いです。しかし働きすぎだろ…!

 とはいえ、カイドウがちょっと攻撃を防がれた程度で暴れるのを止めるわけがありません。

「お前らは俺に歯向かい怒りを買った!!!」

 戦いに負けること、それすなわち勝者によって全てを奪われること。ワノ国は海賊の武器工場となり、誰彼構わず奴隷として今後も使われていくでしょう。しかし明確な敗北を聞いていない以上、彼も戦うつもりはありません。モモの助が来るまで暴れまくるつもりです。

 火の手が回る中、キッドとローを狙った百獣海賊団がいました。しかしそれをそれぞれの船員がガード!加えてこのまま朽ちるわけにも行かないというように、2人は立ち上がりました。さすがはルフィと肩を並べる超新星…!

ここを逃せば…!

 他のメンバーもまだ奮戦する中、ルフィの声が聞こえなくなったモモの助は完全に敗北を悟っていました。そんな彼にヤマトは死ぬまで戦い続けることで発破をかけます。少なくともカイドウも連戦の続きでかなりの手負いなのだから、チャンスはあるように思えますが…。しかし彼としてはルフィでも敵わなかった相手に、これ以上の戦いを挑んでも余計に犠牲者が出るばかり。降伏しか無いように思っています。

 ヤマトはこれを強い言葉で否定!仮にこの場で生き残ったところで、この後はより厳しい奴隷生活が待っているのは明らかです。降伏=命が助かるではないのが現状。そもそもこの戦い自体が、支配と暴虐に続いた20年の総決算である討ち入りなのですから、これを逃せば後はありません。

「ここで手を引くくらいなら一緒に死のうよ!!!」

800年ぶりに帰ってくる

 カイドウが暴れ、モモの助が迷う中、彼の頭にズニーシャの声が響きます。ズニーシャは懐かしんでいました。最後に聞いたのは800年前、“解放のドラム”が鳴り響かせて現れるのは確かにそこにいるというのです。

(ジョイボーイが…!!帰って来た!!!)

 その言葉と同時に、完全に気を失っていたはずのルフィが大きく笑い…!

わかりません!

 最後の最後でとんでもないことが起こりそうな今回の話。

 ルフィがこのまま負けることは物語の構成上ありえないのは明らかなのですが、なに…この…なに!?本当にそんな気持ちです。ズニーシャの言い方も踏まえれば、おそらくゴムゴムの実の覚醒が、ジョイボーイの意味を持つということなのでしょう。というか、いまだにジョイボーイって謎が多いのですが、これまでの経緯を考えればおそらく称号的なものな気がします。ゴムゴムの実の覚醒した存在=ジョイボーイということなのかな?

 ただその姿が…これは全身から煙が吹いているということでしょうか?見方によっては身体の一部がドロドロに溶けているようにも見えるので、これからどうなるのかがまるで見当もつきません。ゾウの解放のドラムというのも謎にまみれていますし…。

 ということで、分からないところは次回の楽しみに取っておいて、今回の注目点ですね。まずタイトルにもなっているヤマトのセリフ。私は以前にモモの助の考え方に納得を示しましたが、彼の民を思う気持ちによってここで降伏したら今後の地獄はほぼ確定ですね。それを思えば、ここまで来れた今回で死ぬ気で戦った方がまだ希望があるのは納得してしまいました。やっぱりこの戦いが終わったら、モモの助とヤマトの2大体制でワノ国を治めるのがベストな気が…。

 またカイドウの暴れっぷりにも注目。いや、この人まだこれだけ戦えるとか一人だけ体力がおかしいでしょうよ。ゲームのボスであるヒットポイントが何重にも重なっているタイプなの?そんな想いすら湧いてきます。そんな彼がルフィとの勝負に横槍入れられたために、暴れっぷりが八つ当たりにも見えるのが面白いところです。以前、ヤマトに対して一問一答で動いていないみたいな発言がありましたが、今回舞い戻って大暴れしている様子を見ると、総督としての立ち振る舞いと楽しい戦いの決着をつけられなくて、感情がぐちゃぐちゃになっていそうだなと思いますね。本当に面白いな、このメンヘラ最強の男…!

 またCP0の人も最後はまさにプロフェッショナルというような佇まいで全てを受け入れていました。この人、最後までカッコいいのに名前がわからないのが…!個人的にはもうひとりが哀悼の意を表するように帽子のつばをつまんでいたのが良かったのですが、同時にあんたは働けと思ってしまいました。マハさんだって頑張ったんだぞ!

 しかしまあ…あの人の奮戦空しく結果的にジョイボーイの復活に繋がってしまったと考えると変な笑いを感じますね。つまりあの人はルフィの恩人…?

 ちょっと奇妙な興奮が高まる中、また次回!…って、来週休載か~!

第1044話「解放の戦士」 笑えや笑え - ワンピース航海記録