ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第998話「古代種」 大怪獣幹部

 998話の感想です。

 扉絵リクエストは「ネコと音楽を聴きながらゴロゴロするエネル」です。上のネズミがこの光景に味を出していますね。そしてエネルは再登場するのだろうか?

第997話「焔」 あの地平線~ - ワンピース航海記録

 

 ゾロの一閃とチョッパーの解明により急速に終わりへと向かうライブフロアの鬼ごっこ。しかしその一方でカイドウが本領を発揮。能力を使って島ごと浮かし、ついに彼の計画が動き出します。

先を急げ!

 カイドウの島浮かしとマルコの登場にあっと驚くモブ軍団。そんな話題のマルコはなんとチョッパーに向けて炎を浴びせます。ゾロとブルックが怒りますが、読者は知っての通りこの炎に殺傷能力はありません。再生の炎によりチョッパーのウイルス進行が完全にストップ。ミンク族の医者チームも合流して、製薬の準備も整います。さらに彼らを襲おうとする氷鬼にマルコが仕掛けます。辺り一帯に再生の炎を展開させる“鳳梨磔(なしのつぶて)”により多くの氷鬼が意識を取り戻します。頼りになりすぎるぜ、不死鳥の能力!

 マルコはゾロ、ロビン、ブルックを上に連れて行こうとします。ありがたい申し出ですが、ここは敵の渦中。いくら味方の侍がいても敵にだって大物がいます。復帰したアプーがチョッパーを後ろから狙いますが…

 これを元飛び六胞のX・ドレークがカット!アロサウルスの姿になりその大あごでアプーに噛みつきます。

「おれを本気で味方と思えるのならここは任せてお前らは行け!!」

「勝ち馬に乗る才能はある様だな」

 わかっているじゃないの、ドレークさん。

飛び六胞の脅威!

 場面は変わって4階。ジンベエがルフィの代わりに戦っていますが、いかんせん数が多いこと。そこでジンベエが残ることになりましたが…

 一方でフランキーはとにかく攻撃あるのみ。さすがフランキー将軍の攻撃力。装甲部隊相手にも優勢です。しかしその猛攻を止めたのは、部隊を率いる飛び六胞のササキ。フランキー将軍よりもはるかに巨大な体格に、堅牢な盾のような頭と巨大な3本の角。彼の能力はリュウリュウの実古代種モデル“トリケラトプスだったのです!

「観念しろ実在した“最強生物”さ…!!!」

 かつてティラノサウルスともやり合ったその力は如何ほどか!

 

 お次は3階の宴会場。腕を縛られたサンジが能力者の女性から逃げています。しかし彼が最も目を引いたのはその天井。そこには下半身が蜘蛛となったブラックマリアがたたずんでしました。

「ねぇあんた私の事好きって言ったじゃない♡」

 彼女も能力者でクモクモの実を持ちます。古代種モデル“ロサミガレ・グラウボゲリィ”と呼ばれる古代の蜘蛛です。

 もはや妖怪屋敷となったような宴会場ですが、サンジは女だらけの軍勢に天国かとのたまいます。そんなだから敵にも正気を疑われるんだよ(笑)

 

 場面は再び4階へ。このフロアはネコ科フェという猫好きにはたまらないような名前をしています。しかしその実態は飛び六胞のフーズ・フー率いる猫関連の能力者が滞在するフロアでした。そんなフーズ・フーももちろん能力者。ルッチ以来のネコネコの実の能力者で古代種モデル“サーベルタイガー”となっています。

 当然、彼と対するのはこのフロアを請け負ったジンベエ。どうも彼はジンベエを知っているようですが…

「…素顔を見りゃ…わかるかのう」

「へへ…見せねェよ」

 

 そして彼女らを忘れてはいけません。壁を突き破ってドーム外に登場した2匹の巨大な恐竜。パキケファロサウルスになったうるティとスピノサウルスになったページワン姉弟コンビです!

「どこ行ったあいつら…」

「アタマカチ割ってやりんすあの女…!!」

 ラストはドーム内の倉庫に逃げ込んだヤマト達の話に。そこにあったのは龍の像。なんでも昔は正面に会ったのですが、彼女の友人がこれをぶち壊したんだとか。その友人はあのカイドウを殺しに喧嘩を売りに行ったようで、真っ赤に燃える炎を纏っており…。

古代の怪物が出るわ出るわ

 話はあまり進まなかったけど、飛び六胞の連続能力判明で燃えた今回の話。タイトル通り、怒涛の大ゴマでの能力判明には気持ちが昂ります。

 まずはトリケラトプスの能力だったササキ。装甲部隊なんて防御に特化した軍団を率いているだけあって、本人も威圧感と盾のようなフォルムが混在した恐竜でしたね。トリケラトプスと言えば恐竜の中でも知名度、人気共に高い有名どころ。今からあのどっしりとした体形による戦闘スタイルが楽しみです。実際にティラノサウルスとも戦ったらしい最強生物の実力が気になります。

 お次は蜘蛛で古代種というなんとも珍しいブラックマリア。ロサミガレ・グラウボゲリィはネットで調べても、化石で出てきた蜘蛛ということくらいしかわからなかったですね。これ専門書とかで調べないとわからないやつかな。古代種で揃えたいし、コイツを見つける尾田先生はすごいですけど、ここは変にひねらずタランチュラとかでも良い気がします。名前はカッコいいけど、マイナーすぎるでしょ…。

 ところで彼女のこの姿は人獣形態でしょうか?獣形態だともっとがっつり蜘蛛になりそうなものですが…。でも他のメンバーは全員獣形態でしたし、これも獣形態かな。明らかに下半身の蜘蛛は別に意志を持っていそうなので、SMILEにも見えてしまいます。

 そして3人目はフーズ・フーのサーベルタイガー。俊敏な印象(実際はそんなに速くなかったらしいですが)と大きな牙が特徴的ですが、体格からまさに化け猫のいで立ちです。剣も持っていたし強烈な斬撃攻撃が期待できます。

 ジンベエに飛び六胞はちょっと勿体無い気もしますが、今回の風貌とジンベエ相手にも臆さない態度、さらにはジンベエのことも知っているような様子でいきなり格を上げてきましたね。さすがは大看板を狙う男。そういえば今回の彼の発言はどうもややこしいというか、自分が元七武海みたいな言い方にも聞こえました。さすがに前のやり取りの流れを踏まえると、ジンベエが七武海の頃という意味でしょうが。だとしたら魚人海賊団にやられた海賊か、それとも元海兵か…意外と七武海の勧誘を蹴ったことがある海賊とかでも面白いかもしれません。

 

 さらにすでに能力判明していたうるティとページワン、さらに元飛び六胞のドレークも大ゴマでそのインパクトを見せてくれます。やはり巨体は映えるなあ。でもうるティがヨッシームーミンを合わせたような見た目で、ちょっと笑っちゃった…。

 やはり敵の能力の判明ってわくわくしますね。しかもこれでもかというほどの連続大ゴマで相手が一筋縄ではいかないことがよくわかります。私は今から今回判明した3人の人獣形態によるバトルも楽しみで仕様がありません。

 

 また見せてくれたのは古代種だけではありません。マルコの活躍により、鬼ごっこも一気に落ち着きました。再生の炎は攻撃用ではありませんが、味方への回復機能としてはかなり強力な手段ですね。白ひげ海賊団では前線に出ながら、味方にこの技を使っていたんだろうなぁ。

 また鳳梨磔のネーミングセンスは感心しましたね。パイナップルの漢名に鳳凰から一文字、磔=十字架でホーリークロスまで連想させます。やっぱり言葉遊び的なもの強いな!

 彼のおかげでゾロ、ロビン、ブルックが上に行くことになりましたね。ゾロはこのままカイドウの所に行けるかな?厄介なのはキングですが…。ロビンとブルックはコンビでサンジと入れ替わりそうですね。というか、サンジは脚は縛られていなかったので脱出自体はなんとかなりそうですね。しかし蜘蛛相手とは…苦手な相手にも天国と言えるこいつやっぱりおかしいよ。

 

 ラストはまさかのエース再び。カイドウに挑んだことには驚きましたね。やはり戦争編では赤犬の実力と本人が解放されて間もなくだったからすっかり弱くなっていたんだろうな。…まあ、さすがにカイドウに勝てるとは思いませんが。

 しかしこれほどやっておきながら、白ひげがおでんの死を知らなかったのは腑に落ちませんね。まじでエースがヤマトのことをおでんということで報告したからな気がします。いや誰が悪いとかじゃないんだけどさぁ。

 盛り上がりはがっつり見たので、ここら辺のモヤモヤをどうにかしたいと思いつつ、また次回!

第999話「君がため醸みし待酒」 あの男が背負ったもの - ワンピース航海記録