1164話の感想です。
扉絵リクエストは「時計を持ったうさぎを追いかけているペローナ」です。ホロウも兎耳をつけて可愛さ倍増です。追いかけられるウサギはランドルフですが…たしかに帽子もあってミホークっぽさありますね。
島で宝の争奪戦が繰り広げられる一方で、相対するイムにロックス達は一斉攻撃!ロジャーやガープも揃っての攻撃は相当なものですが、相手はあっさり復活し逃げていくエリスとティーチを感知します。それにロックスは気づくも黒転支配を受けて…
その男こそ王であり
前回の続きから周りの光景がその光景を不思議がる中、ロックスはすぐに支配されず抵抗しています。そのしぶとさに呆れるイムに対して、ロックスは不敵に笑います。その時に彼が放った言葉は…
「「デービー・D・ジョーンズ」こそが…!!かつての“世界の王”の名だ!!!」
この発言にイムは激昂!世界の王は自分であり、デービーとの因縁はロックスには関係ないといいます。
ならば、なぜデービーの名を恐れるのか。ロックスは気づいているのです。デービーの名を受け継ぐ者が過去にあった約束を果たしに来ることが、イムにとってどれほど恐ろしいことかを。
もっともイムとてデービー・ジョーンズやジョイボーイの再来を許すつもりはありません。今日ここでロックスを含むデービー一族を滅ぼし、さらに巨大な戦力を引き入れようと目論見ます。
それがハラルドを筆頭とした巨人族だと気づいたロックスは止めろと訴えますが、イムからすれば荒くれ者の巨人族が平和を望む者をトップに置くなど都合がいいことこの上なし。そしてそれは操られる今のロックスも同じこと。
「終わらせろ!!“デービーの夢”を!!!」
怪物が悪魔となり
間もなくロックスは落ちていきます。倒れた彼には、イムからデービー一族の根絶とゴッドバレーに関わった人物の抹殺を指示されます。心配するカイドウやマムを前に立ち上がったロックスの体格は数倍に肥大化しており、牙のような歯に。これは支配が完了した証拠…!
手始めにカイドウを鼻を刺すと、そのまま強引に岩盤に叩きつけます!いきなり味方に攻撃したことに驚きつつマムも剣を振りかぶりますが、覇気を込めた蹴りで一蹴!
次に相対するのは白ひげ。状況的には戦わざるをえないものの仲間と戦うことへの哀愁が感じられる表情で真っ向勝負!ロックスの強力な振り下ろしに対し、グラグラの能力を込めた腕で防ぎます。このぶつかりあいは特に激しく、ゴッドバレー中央にそびえたつ大きな山のひとつが倒壊するほどです。
脱出と対峙
北北東では天竜人や海軍が、ほぼ反対側の南西ではロジャー海賊団がそれぞれ撤退中。シキを筆頭としたロックス海賊団もそれぞれ脱出を目論んだり、ドラゴンは赤ん坊を救えずに悔やんだり、くまはまだ助けられる人はいないかと探したりとそれぞれ行動しています。
そんな中、エリス達の元にロックスが登場。その姿を見て、彼女は夫がイムに敗北したことを悟ります。それでもあきらめるわけにもいかず、決死の覚悟で海に飛び込んで逃げようと海岸へ走っていきます。しかし脱走者として発見された彼女たちに、正面の軍艦から砲撃が迫ります。この挟み込みにエリス、ティーチは絶体絶命ですが…。
寸前のところで、残っていたくまが能力で彼女たちを弾き飛ばし、そのまま自分も脱出!
この一瞬のやり取りのおかげで、イムはエリス達が死んだと誤認したようで、そのまま今度はゴッドバレーの生き残りを一掃するように命じます。そのまま大暴れしていくロックスですが…
「「出て来いロックス~~~!!!」」
ここで大声を上げたのは仲間や部下が離脱していくのを確認したロジャー&ガープ。このままロックスを野放しにして味方を襲わせるわけにいきません。
そんな2人に聞こえたのはロックスの心の声。悪魔の如き恐ろしい姿とは相反し涙ながらに彼が訴えたのは…
『頼む…!!おれを殺してくれ…!!』
支配されたロックスにロジャーとガープが立ち向かう場面で今回は締め!
時代を築いた男の願い
ゴッドバレーも明確に終盤となってきた今回の話。電子版は今日からで紙面は明日からですね。基本的には紙面に合わせる私ですが、明日は最新刊発売なので今日の更新です。仕事あるから明日更新できるか分からないけど…。
前回からの予想通りで悪魔化したロックスですが、その暴れっぷりはすさまじく後の四皇となる2人をあっさり倒します。白ひげはそれなりに対抗しましたが、それでも打ち破られた可能性は高いですね。もっともデービー一族が最優先ですからスルーされた可能性もありますが。個人的に仲間としての情や戦わざるをえない覚悟を決めた絶妙な表情の白ひげがツボです。あそこのオヤジがカッコよすぎる…!
そのまま妻子まで手にかけようとしますが、寸前のところでくまがニキュニキュの能力で救出します。ジョイボーイの後継どころか、デービー・ジョーンズの後継まで救っているとか後世への影響力が強すぎます。イムが本来真っ先に消さなければいけなかった人物、彼でしょうよ。やっぱり彼は英雄なんだなって改めて思わされます。
そしてラストはロジャーとガープが暴走したロックスと対峙。ここで2人がかりでロックスを倒したことが、センゴクが知っているゴッドバレー事件の詳細になるのでしょうね。この時点では悪魔化したロックスが頭一つ抜けた強さで、ロジャーとガープが横並び、白ひげがこの2人に並ぶかもといった実力差ですかね?
それにしてもイカレた雰囲気はありながらも、海賊としてのカリスマと実力を読者に魅せてきた彼が、最後は涙ながらに倒してくれと頼み込むのは心に来るものがありました。また屈強な男が悲しい結末を迎えている…。
いよいよゴッドバレー事件が終結に向かっていく中、今回気になったのは支配を耐えていた時のロックスのセリフ。デービー・D・ジョーンズこそがかつて世界の王であったことを主張しました。併せて、私が何度か予想していたジョーンズとジョイボーイが同一人物説はイムのセリフ的に違うようです。一連の流れと過去の描写を踏まえると、イムはジョーンズとジョイボーイに強い敵対心や恐怖を感じていた様子。どことなく過去のオロチを思い出すような反応です。
さらにベガパンクの放送を併せると、かつて世界政府が倒した王国が実質的に世界を支配しておりそこの王がデービー・ジョーンズだったのではないでしょうか?そしてイムを含めた20人の王に敗北するも、デービー一族はひっそりと生きていたと考えられます。言わば、ハーレイに記されていた第一世界の地の神に当たるのがジョーンズなのではないかと思われます。この仮説で行くと、ジョイボーイはジョーンズやイムにとってもイレギュラーな存在とも取れます。過去にエメトの発言を思うと、ある種の王位争奪戦だったのかもしれません。
またロックスはイムに対抗するためにいろいろ準備していたのも事実。エリスのセリフだとイムに対抗するために何らかの力が必要だったみたいですが…。
彼女もロックスや他のデービー一族から聞いたのか、いろいろと知っているような様子でしたね。そうなれば一緒に脱出したティーチもデービー一族については、いろいろと聞いているはず。ティーチの最終目標はオーガーの話していた世界そのものだと思われますが、ロックスひいてはデービー一族の約束を遂げようとしていると考えられます。
そうなるとティーチが探し求めていたヤミヤミの能力こそがイムに対抗するための手段と思えますね。実際、悪魔の実を無効化するというのは悪魔本体とも思えるイムへの特効とも言えます。またロックスは欲しい悪魔の実が2つあり、そのうちひとつはハラルドが得て仲間になって欲しい旨を話しています。現時点でイムに対抗する能力として可能性が高いのは、ティーチの持つヤミヤミとルフィのゴムゴム(ニカ)の能力ですが、ハラルドにわざわざ言及しているあたり現在の時間軸でロキが口にしたと言われるエルバフに伝わる伝説の悪魔の実も怪しいところ。こうなるとニカみたいに創作上の特別な能力の可能性もあります。
いろいろ書きましたが、数少ないセリフながら一気に想像が膨らんでいく感じが気持ちいいですね。リアルタイムで読んでいるからこその楽しみですよ。
さて話は変わりますが、明日はいよいよ最新刊発売に加えて、アニメについても動きがありましたね。エルバフ編を4月から始めるようです。しばらく休止になるのは仕方ないことですが、最近はいよいよ声優さんが心配になってきました。長期連載の弊害ですな…。
声優さんと言えばシャムロックがヨンジやゴードンも演じてくれた津田健次郎さんに決まりましたね。さすがに池田さんの兼任はありませんでしたか。今から楽しみな反面、このタイミングで明かすと盛り上がり少し半減しないかという感覚です。
漫画とアニメの盛り上がりを実感しつつ、また次回!明日は最新刊発売ですよー。