1161話の感想です。
表紙連載は「英雄達の眠る場所」です。多くの犠牲もあってつかんだ勝利ですからね。ペドロの名前もあるのが嬉しいところです。
しかもカラー扉絵まであります。一味がUFOキャッチで遊んでいます。いろんなキャラのぬいぐるみが可愛いですね。
第1160話「ゴッドバレー事件」 大乱闘! - ワンピース航海記録
天竜人たちによる先住民狩りの大会が開始。あまりにも酷い惨状に残ったドラゴンは罪の意識を感じながらも、出会った女性の子供たちを探します。そんな中、ロックス海賊団、ロジャー海賊団を筆頭とした海賊たちが登場。神の騎士団も出撃し、さらにはガープの援軍も現れて…
格の違い
多くの強者が集い、気づけばとんでもない戦場と化したゴッドバレー。シャッキーの救助に向かう者、愛する妻子を探す者、宿敵との戦いを望む者と思惑は様々です。
それはドラゴンも同じこと。連れ出したシャンクスとシャムロックを抱えて海軍の船を探します。ちょうど向かう先に海賊たちの姿が見えたところで、後ろからビームの強襲!右肩を撃ち抜かれて倒れてしまいます。
ビームを放ったのは、神の騎士団のひとり。“サッチェルズ家”の“マッフィー宮”という大柄の女性です。彼女はドラゴンが落とした一人の赤ん坊を回収。そのままドラゴンの命も狙います。
赤ん坊を助けられなかったこと、このゲームに加担していた自分には当然の末路と考えるなど罪の意識を抱きながら覚悟を決めますが…
ここで周辺の木を薙ぎ払うほどの強力な斬撃が起こり、マッフィーは真っ二つ!ちょうど進軍していた白ひげとマムが現れたのです。言い争いしている2人のところに、シキとカイドウも合流。この大物たちの並びに、討てば名を上げられると思った海賊の大群が来ますが…
『帰って寝てろ小魚共がァ!!!』
後の四皇やそれに比肩する大物海賊が雑魚程度に負けるはずがありません。それぞれの得物で向かってくる相手を一気に薙ぎ払っていきます。やっぱり化け物だ、こいつら…!
この混乱のおかげでドラゴンは離脱できる隙が出来ました。さらに相手は子供が1人だと思ったのか、もう一人は彼の近くで気絶していました。
ここで次に現れたのはガープ!登場がてら覇気を乗せた強力な拳骨を放ちます。ここで戦っても時間を食うだけと判断した4人は一時離脱。それでもマムは逃げる際にゼウスとプロメテウスの合わせ技“天上の火雷(ヘブンリー・ファイアブリッツ)”を放ちますが、物ともしません。こいつも大概だな!
ということでこの混乱でマッフィーはドラゴンが死んだと思いシャムロックだけ回収。一方でドラゴンはどさくさにまぎれでシャンクスだけでもと連れていきます。
守られた約束
ゴッドバレーには南東からロックス、北西からロジャーと挟み込むように進軍。おかげで現地は大混乱です。もっとも騎士団の中にはそれでも先住民を逃さないようにと攻撃する者もいますが。
とはいえ、彼らを止めるのも時間の問題。ロックス海賊団がついに宝庫へと迫ります。ちょうどそこにソマーズが来て、宝の運び込みを確認。なんといまだに運んでいないのだとか。
その理由を確かめに行くと、シャッキーが錠をかけられながらも向かってきた海兵を倒していたようです。不遜な態度の彼女に呆れたソマーズは平手打ちをしますが、この勢いを利用して長い脚で痛烈な回転蹴りを決めました。ソマーズも上腕辺りを折られたようですが、この程度で倒れる騎士団ではありません。彼女の脚をつかむと荊のこん棒で太ももを殴打します。
ここでソマーズが思いついたのは、シャッキーの始末。海賊たちのお目当てである彼女が死ねば、それもひとつの感動とまで言い切ります。実際、轟音がすぐそばまで来ており海賊たちがもうすぐな状況。それでもソマーズの容赦なさを実感したシャッキーはいよいよ恐怖が顔に現れました。この状況なら事故死にもできるため、いよいよソマーズは荊のこん棒を振りかぶりますが…
「冥界へ手向けてやるよ」
その言葉と同時にレイリーが登場!サーベルによる強力な薙ぎ払い“彼岸刃鉈”なる技で、後ろからソマーズを吹っ飛ばしました。
「遅くなった 迎えに来た!!!」
こっそり渡されたラブレター、その言葉に応えるようにレイリーがシャッキーを救出しました。互いに涙と思いのたけを伝える2人のいちゃつきっぷりに、ロジャーとギャバンは後でやれと失恋がてらのツッコミです。
とはいえ、目的を果たしたロジャー海賊団。あとはお宝を奪って脱出の号令をしたところで今回は終了です。
宝は守られた
シャッキーが救出された今回の話。
展開的にレイリーが助けるのは明白でしたが、ラストの彼の登場はカッコよかったですね。冥王の異名に恥じないセリフが痺れました。何気に技名も初お披露目ときました。彼岸花…そういえばヤンマガで彼岸島の特別編やっていましたね。偶然は重なるものだから、チクショウ!
それと何気にがっつり関わっていたのが、今もエルバフを侵攻しているソマーズ。思った以上にゴッドバレーでもいろいろやっていますね。おそらく現代でのギャバンへの反応を踏まえると、ここから復帰するもののしんがりを務めたギャバンにやられそうですね。まあ、ギャバンも失恋に経験し、愛した女性を傷つけた相手が来るなら鬱憤を晴らしたくもなるわな。でもロジャー同様に、彼もいい奥さんに出会えたのだから良かったじゃないですかね。
ロジャーもラストはギャバンと一緒に失恋のツッコミを入れてましたが、なんだかんだずっとレイリーのことを応援してましたよね。今回の手が離せない時の反応とか、彼に救助させる気満々でしたし。むしろ彼の場合はここからロックスともやり合う可能性があるのが…。
また救出はできませんでしたが、猛威を振るっていたのはロックス海賊団。特に後の四皇となる3人とシキの暴れっぷりは圧巻でしたね。チームワークが無いとはいえ、こんな化け物たちが手を組んでいたら恐怖でしかないわ…。
これを狙って挑めるガープもさすがの一言です。ロックス海賊団の面々もセリフ的に逃げるしかないのが印象的でした。互角に渡り合えるんでしょうけど、下手に戦おうものなら間違いなく長期戦でしょうし、目的のシャッキーやお宝は狙えませんものね。
ロックス海賊団で言えば、ちょっと気になったのはキャプテン・ジョン。戦闘の最中で腕が機械的になっていますね。雰囲気からして、もしかしてジキジキの能力じゃないでしょうか。財宝を集めるのにも便利な能力でしょうし。現在の能力者であるキッドの異名も少し違った印象になります。キャプテン・ジョンの再来的な意味合いも含めてのキャプテン・キッドか…!
彼らの大暴れに合わせて、何とか離脱できたのはドラゴン。ただし騎士団のひとりであるマッフィーにシャムロックを奪われてしまいました。ここがシャンクスとシャムロックを別れさせることになったのか…。こういった形で行方不明になったのだから、シャンクスもマリージョアに戻ることができたんですね。
そういえば彼女、口からビームを放ってましたがなんの能力でしょうね?頭が山っぽくも見えるので、噴火的な感じだったりするのでしょうか?
あと印象的だったのは、ここでの彼女と別の天竜人の会話。ガーリングに殺されるとまで言っています。あいつ、他の天竜人からもそういう評価なのかよ…。イム的には仕事できるから重宝されるのかもしれませんが、人となり知っている同僚的には微妙な感じなのかもしれません。ここでシャンクスを逃したマッフィーがどうなるのか心配です。
そして個人的に一番印象的だったのは、ドラゴンの独白。自責の念や死を受け入れるのを仕方ないと悔やんだりと、感覚がまともすぎます。基本的にフィジカル的にもメンタル的にも化け物なメンバーしかいないゴッドバレーでは、際立って見えますね。そりゃ、こんな地獄みたいな現実を知るほどに革命をやろうとするわ…。
ドラゴンのまともさが染みつつ、また次回!