ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1129話「生人形」 これは問題ですよ

 1129話の感想です。

 扉絵リクエストは「編傘村忍者修行中」です。環境が落ち着いたおかげでお玉も頑張っていますね。そしてしのぶさん、リバウンドで戻っているじゃん!

第1128話「RPG」 冒険していくと… - ワンピース航海記録

 ルフィたちは不思議な街を探検していると、どうも巨人族が制作した箱庭のようなものであることが判明。さらに太陽神なる製作者も戻ってきて、大騒ぎの中でこの場所から脱出を試みます。

箱庭からの脱出

「許さぬぞ“生人形(リヴドール)”共…!!拙者の部…”神殿”を!!!」

 脱出を試みるルフィたちに太陽神はマジ切れ状態。その様子は神どころかむしろ悪魔のような恐ろしさであり、ルフィたちは逃亡を続けます。彼が頑張って作った街なので壊さないでやろうという気遣いもあるルフィですが、猫の方はイライラで壊したり…。

 そんな中、ナミは設計図をなぜかポイ捨て。全部覚えたようで、すでに全体の半分は進んでいるようです。正面も例によって鏡などによるジオラマなので、脱出も近そうです。

 しかしこの部屋は巨人族の留置所であった場所。巨人族でも破れないような造りになっており壁に到着しても破ることは不可能だと、太陽神は言い切ります。そのまま彼は持っていた杖を虫取り網のように変形させると、そのまま猫ごとルフィたちを捕えます。サルゲッチュみたい。

 とはいえ、この程度で止まる彼らではありません。ゾロとサンジのコンビネーションで金属ワイヤーであった網を破ります。しかもこの先にいるはずの凶暴なウサギはすでにルフィたちが調理済みと、太陽神にとっては踏んだり蹴ったりの連続です。

 涙の一つでも出るかと思いきや、彼が出したのは「デフフフ」という特徴的な高笑い。自分の作った世界で、予想外の動きを次々と起こすルフィたちを楽しんでいるようです。

「歴史が作られてゆく!!!拙者だけのミニマムな世界の!!“生人形”の妙味!!」

 そのままルフィたちがもがくことを期待し、ハイルディンの名前まで出してきました。…ん?どうして彼が?

太陽神の正体

 一方でウソップは“ドクロ爆発草”で壁を攻撃。鏡は破壊するも壁は破壊できず、あとはルフィに任せます。

 この様子にすら太陽神はご満悦。ルフィたちを迎え入れて良かったと語りますが、なぜか名前まで知っていました。

 さてルフィが部分的にギア4をして壁壊しの準備をする一方で、ナミはウソップに太陽神への怒りを示していました。そしてある意味、彼女以上に切れていたのがサンジ。あれがナミの着替えをしたことに本気で怒っていたようです。しかし巨人族との確執は今はご法度ですが…

「だけどきっと…”天罰”がくだるわ」

 ここで場面は変わって、太陽神の回想に。どうやら前回、ゾロにやられていた巨大カラスがサニー号ごと彼のもとへと持ってきたようです。驚いていた彼はハイルディン率いる新巨兵海賊団のドールでした。おそらく航路にある眠霧地帯を通って爆睡しているのだと予想した彼ですが、それがむしろ好都合だったようです。彼としては誇り高き巨人族が、いっぱしの人間の子分になることが不服案件でした。そこで追加で催眠ガスらしきものをかけて…

 目が覚めた結果が、彼の箱庭の中だったのです。ドールとしては上の存在であれば納得している様子。

 そんな中、彼の頭上にはいつの間にか巨大な雷雲が。天災ならば誰にだってありえるということで、怒ったナミがゼウスを操り“雷霆”を叩き込みました。当然の結果よ!

 そしてルフィは“ゴムゴムの猿王銃”を壁に炸裂。見事に破壊し、視線の先にあったのは…。

ケジメ案件!

 太陽神の正体と目的がもろもろ判明した今回の話。

 その正体は新巨兵海賊団で航海士を務めていたドールでした。扉絵で紹介されていたことがありましたね。自分を太陽神として崇めさせて、生きている人間で人形遊びって…いや街も衣装も拘っていますし、今回のような箱庭で予想外のことが起こるのが楽しいのはわかりますが、普通に質悪いな、これ!口調も懐かしさを感じさせるオタクです。独特すぎて侍の口調と思われているじゃないの。加えて、彼の反応からすればナミの着替えの際にいろいろ見ている可能性あるな…。

 しかも理由が…いや巨人族の誇りとかいろいろあるのかもしれませんが、想像以上の私怨でしたね。ペットのカラスが持ってきてしまったなら、普通に事情説明して終わりでいいでしょうに。

 そもそも納得していないとはいえ、傘下の海賊団の船員が親分にこんなことしたとなったら、これはケジメつける必要ありますよ。少し前にシャンクスがバルトロメオに落とし前つけていましたし、こういうのはな…。少なくともハイルディンやヒューマンショップで繋がりのあるスタンセンは怒るでしょう。

 まあ、ルフィのことですから勝手に子分になっただけのメンバーにいちいちそういったことを気にしないでしょうが。とりあえずドールは、ドリー&ブロギーとハイルディンたちに怒られよう。

 ただ個人的にキャラとしては面白くて嫌いじゃないですよ。あの仰々しい言い回しとかもオタク感あって好きですし、巨人族にも様々な人物がいるというのは一種の魅力でしょう。他の巨人族たちのキャラ付けも気になるところ。

 それにマムの回想だと、彼とロキ王子、コックのゴールドバーグは同い年のはずなんですよね。ここでやらかしたのだから、エルバフ編で彼もなにか役割があると思いたいところです。それはそれとして怒られるべきとも思いますが!

 また驚いたのが、ルフィの部分的ギア4。いつの間に、そんな器用なことができるようになっていたのでしょうか。レイリーが前にギア4の弱点を上げていましたが、それを克服させた方法なんでしょうね。つまり2話前の巻き鞭ストライクの時って間違っていなかったのか…!

 ルフィといえば、個人的に好きだったのが壊さないように逃げようという場面。なんというか…いい奴だな、お前。

 さて話題は少し変わりますが、アニメワンピースのエッグヘッド編再開が半年近く先になりましたね。放送枠の変更など、アニメの方では動きがありそうですが…まあ、1ファンとして気長に待ちましょう。代わりにエニワンやワンピースのAIアプリで楽しめそうですし。もっとも個人的に楽しみなのは、来週の25周年記念作品のFABLATERですが。

 なんだかんだ言って楽しみが多いなと思いつつ、また次回!

第1130話「呪いの王子」 異名に偽りなし - ワンピース航海記録