ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1132話「エルバフの冒険」 すべてが壮大!

 1132話の感想です。

 表紙連載は「採掘場に再建中の兎丼城」です。刀の窃盗犯はここに逃げ込んだのでしょうか?いまいち狙いがわからない…。

第1131話「冥界のロキ」 下層にてお話 - ワンピース航海記録

 下層にてルフィが出会ったのは、エルバフの恥とも呼ばれる巨人ロキ。彼はどうもシャンクスと会っており…。一方で巨兵海賊団の船では、いよいよエルバフが見えてきて…。

ファンタジー入港

 冒頭、巨兵海賊団の船「グレート・エイリーク号」が帰ってきたのを知り、騒ぐのは酒場の少年コロン。シャンクスとキッドが戦った時にもいた子供ですね。彼は飲んでいくかを問いますが、ブロギーたちも急ぐ身なのでこのまま目的地へと向かうそうです。少年も同じ場所…陽界へと向かうとのことで、店主にちょっとしたおつかいを頼まれていました。そんな彼が楽しみにしているのは、ルフィの事。シャンクスから名前を聞いており、彼と並ぶ四皇ということで興味津々です。さらにハイルディンたちも近くにいて、なにやら便乗しようと話していますが…。

 さてエルバフの近くには巨大な虹がかかっていました。ちょうど島の上部に繋がっているようなかかり方です。するとこの虹をブロギーが太陽石という石で描いたと言い、船が垂直になるから捕まれとまで言います。

 なにがなんだかさっぱりですが、実際彼らの言う通り船が傾いていきました。なんでも村は上層にあるため登っていかなければならないのですが、船は虹に乗っていました。この奇天烈な移動法に、ドリーとブロギーはただ一言。

「「虹は渡れるぞ!!!」」

 どうも巨人族には当たり前の様子。このキレイで不思議な光景に一味も大興奮です。

いい加減にしろ!

 一方、下層では橋に戻ってきたルフィがゲルズ&ゴールドバーグと鉢合わせ。2人ともかなり友好的であり、ロードの行動を詫びます。しかもゲルズは人間が大好きで友達になりたいのだとか。

 そんな中、ゴールドバーグは下から飛び出してきたルフィに冥界に落ちていたのかを問います。ルフィはロキの事を思い出しますが、どうも会ったことと何かの約束を交わしたことを言わないように釘刺されており、口を濁します。相変わらず嘘が下手ですが、状況が状況なので特に言及されないことに。

 さて第2層となる陽界ではロードがついにナミとチョッパーを追い詰めてました。捕まえて、再び飼おうとしますが…。

 突っ込んできたタイミングでゾロとサンジが倒した樹にぶつかりました。あまりにも古典的な罠にかかり、さすがに一味も呆れかえります。このタイミングでゲルズとゴールドバーグも追いつきます。仲間の声が聞こえて助けに来たとロードは思ったようですが…。

「止まりなさいロード!!!このド変人!!!」

 ゲルズとゴールドバーグによるダブル攻撃でロードはすっかりダウン。そらそうだ。ということで、ルフィも合流しここからは2人が案内してくれることに。ルフィ、ウソップ、チョッパーは特に大興奮です。

巨人族の島エルバフ

 そして巨兵海賊団側もいよいよ到着間近。エルバフには上から天界、陽界、冥界の三層に分かれており、彼らが住むのは日が差す陽界です。そして彼らが目にしたのは…。

「ようこそ「エルバフ」へ!!!」

 目に広がるのは雄大かつ大きな景色。立ち並ぶ建物、植物、人々あらゆる存在が大きく、それゆえに感じられるスケールの違いは胸を打たれます。これには特に行きたがっていたウソップも大号泣です。

 一味も合流する中、劇中内ではかつてこの地に足を踏み入れた探検家の言葉が綴られていました。彼もその感動と神秘性に感動した旨を記していました。ただ最後にひとつ、心に留めるべきことが…。

『”この地に長居してはならない”「探検家ルイ・アーノート」』

まいった…デっケェ

 休載明け一発目の今回の話。尾田先生は体調は大丈夫でしょうか。

 メインとなったのはエルバフの光景。そのスケール違いの大きさ、虹を橋にするといった科学以上の摩訶不思議さと冒険のワクワク感を抱かされます。個人的にルフィの息をのむような表情とウソップの号泣が印象的でした。ずっと来たがっていた2人の感動が伝わってきます。本当にW7の時に別れなくて良かったね…。もうちょっと冒険のワクワク感を見たいので、次回もどういう描写があるかを期待しています。

 しかし改めて北欧神話が元ネタであることがわかりますね。虹の橋はビフレストですし、宝樹アダムもイグドラシルを彷彿させます。こうなると天界には神様のような特別な存在とかがいるのでしょうか?他にもとんでもない怪物とか…いや、現時点ではロキがその立場ですかね。

 そしてロードは…まあ…でしょうねとしか思いませんね。というか、これからドリーとブロギー、ハイルディンたちにも知られるのでもっと酷い目にあうでしょう。まったくなんて変態だよ、と思いましたが変態っぷりで言えばサンジも負けていない気がします。一味の驚いた顔が写される中、ゲルズの胸を堪能って…本当にブレないな、お前。

 個人的にはゲルズとゴールドバーグの性格が垣間見えたのも楽しかったです。ゲルズは人間大好きって言ってましたが…幼少期の頃の交友のせいなんでしょうかね。マムのことをどう思っているかはわりと真面目に気になります。というか、相対的に温厚そうなゴールドバーグが一番落ち着いて見えます。そんな彼すら怒ったロード…。

 そしてラストは探検家による不審な一言。ルフィたちは親交がありますが、そもそも規格外の戦闘民族が住む地に長居するのは命がけですし、北欧神話が元ネタというだけで一波乱ある予感しかありません。ロキの件にしろ、まだ不明な天界にしろこの国もなにかあるんだろうな…。しかもラストには人間サイズのシルエットありますし、あれが数話前に早く来いと言っていた人物なんでしょうね。

 というか、ルイ・アーノートってリトルガーデンの時についても記してましたね。何気に幾度となく巨人に関する島に来るとは…この人もすごい探検家だったんでしょうね。

 いよいよ本格化していくエルバフ編に期待しつつ、また次回!

第1133話「褒めてほしい」 よく生きた - ワンピース航海記録