ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1115話「大陸の断片」 海に浮かぶ島の正体

 1115話の感想です。

 表紙連載は「日和とおトコにお弁当を貰うんだ!」です。3人の笑顔が眩しいんだ…。

第1114話「イカロスの翼」 戒めの先に語る - ワンピース航海記録

 ベガパンクの放送に全世界が注目中。彼が言うには自然災害とは別の理由で海面上昇が起こっているというのです。マザーフレイムを作り、空白の100年を調べ、それを罪と受け入れる彼ですが、これらに大きく関わるのはかつて初めて海賊と呼ばれた人物のジョイボーイ…。

かつて起きた戦い

 この放送は鎖国中のワノ国にも届いていました。なんでもオロチが持っていた電伝虫が残っていたのだとか。特にジョイボーイの名についてはズニーシャから聞いていただけあって、モモの助は気になっています。

 さてベガパンクが調べたポーネグリフに記されていたのは、かつて巨大な戦いがあったこと。戦っていたのはジョイボーイの一団と後に世界政府と呼ばれる20の国の連合軍でした。

 マーズ聖は覇王色の覇気をまき散らしながら電伝虫を次々と気絶させていきますが、これでも放送は止まりません。

 次に続いたのは、ジョイボーイの軍団があまりにも強かったこと。彼の国の科学力はずば抜けていた上に、後に政府を樹立するほどの20の国がまとまる必要があったのですから、その評価も納得です。

逃げるか、逃がさないか

 一方でステューシーにエジソンから通信が入りました。もはやバリアの意味も無いし、一味が脱出する算段もつけたので、彼女も脱出するように促します。これには彼女も一安心かと思いましたが…

「ステラがいない今…誰の為に生きればいいのかわからない…」

 この虚無にも感じる言葉、カクも何とも言えない表情で見守ります。

 場面は変わってエルバフの船近く。サンジ、フランキー、ボニー、カーシー、オイモの5人がナス寿郎聖と戦っていました。10億越え、巨人2人などが相手でもまるで動じず、ナス寿郎聖はその実力で圧倒しています。彼の一太刀を受けそうになったボニーをフランキーがぎりぎりで回避させますが、代わりにエルバフの船首が斬られます。

 空白の100年はジョイボーイの敗北で終わったと放送すると、ナス寿郎聖は大ジャンプ!戦闘中に感知した生体反応ごと破壊するかのように、なんと研究層を上下に真っ二つに切り裂きました!ミホークばりの一太刀だわ!

 これにより下層に閉じ込められていたセラフィムと役人たちが落下しました。しかしここまでしても、ベガパンクの放送は止まらないのです。

かつての世界の姿とは

 そんな時に、彼が話したのはこの世界の航海事情について。いくつもの島があり、危険を冒して海を渡らないと別の島にはいけない。そのためひとつの島で一生を終えることも不思議でないと話します。そりゃそうだ、と読者も思うようなことを放送を聞いている人たちも考えます。

 しかし現在での常識も1000年前には当てはまらなかったとのこと。つまり…

『世界は一度海に沈んだのだ!!!我々は今かつての“大陸の断片”の上に暮らしておるのじゃ!!!』

 なんとすでに世界は海に沈んだことがあると宣言!計算ではたった100年で200メートルも海面が上昇したというのです。これには驚く者もいれば、ありえないウソと笑う者など多種多様です。

 さらにベガパンクはこれを人為的なものと断言しました。このレベルの出来事が自然によるものであれば、もっと永続的に起きていいはず。またあらゆる学問的観点から踏まえると、100年で収まるような変化とはなりえません。

 したがってこれは人為的なものと考えられ、さらにそれを引き起こした原因があるはずなのです。それを確信させたものは先日の海面上昇。あれが800年前に世界を海に沈めた古代兵器であり、今もなお現存しているというのです。となれば、今もなお起動する兵器があるという事は、かつての戦い自体が…!

『まだ…終わってはおらんのだ!!!』

 その放送を耳にしていたイム様の描写で今回は締め!

世界と読者は驚くばかり

 ベガパンクによる衝撃放送が続く今回の話。

 多くの読者が予想していたであろうかつてはもっと大きな大陸があったということが説明されましたね。しかし200メートルの上昇…現実でも多くの高層ビルを飲み込みますね。日本沈没がシャレにならないレベルです。それをたった100年、人ひとりの寿命くらいで起こるのですからとんでもありません。今回描写された海底遺跡しかり、ワノ国やインペルダウンのような特殊な地理しかり、納得しかありません。

 さらにこれを引き起こしたが古代兵器であることを言及。ポセイドン=海王類を操る人魚姫の能力、プルトン=ワノ国にある巨大戦艦ということを踏まえると、あのイムが使用した謎ビームを撃った物体こそウラヌスなのでしょう。そう考えると、ジョイボーイ側と思われる魚人島、ワノ国に古代兵器が2つあったということでしょうか。なんかこの戦力のバランスも気になるところですね。

 というか、先日のビーム一発で1メートルの上昇ってことは…単純計算で200発は撃ったということになります。そんなに強敵だったの、ジョイボーイ…!

 まあ、本人がニカの能力を持っていて、さらにはズニーシャや巨大ロボットといった存在まで味方にいたのですから、戦力としても相当だったのでしょう。というか、ベガパンクほどの天才が造ったマザーフレイムでようやく起動するレベルってことは、もしかしてウラヌスもジョイボーイのいた国が造った者だったりするのでしょうか?

 さらに空白の100年がジョイボーイと世界政府の前身となる連合軍の対決であったことが判明。この戦い自体を隠したいということは、やはり国自体の存在が政府にとって厄介なんですね。

 というか、ベガパンクもまだわかっていませんでしたが戦うきっかけとなった火種って本当になんなの…?しかも戦い自体が終わっていないときました。こうなると今の政府のトップはイムですが、ジョイボーイもいない今では何を潰そうとしているのでしょうか。まあ、十中八九ゴムゴムの実自体なんでしょうけど、悪魔の実は所有者が死ねばどこかにリポップする可能性があるから意味がないような…。とにかく1回でも手に入れて封印でもするつもりなのでしょうか?

 しかし100年も戦うと考えると、普通に考えれば人間の寿命ぎりぎりのところです。それを踏まえるとやっぱりジョイボーイって巨人族だったんじゃないでしょうか?巨人は普通の人間よりも3倍は寿命があるといいますし、イムが見ていた巨大麦わら帽子とかもありますし…。

 今更ながら、ジョイボーイ関連って特殊な種族が大きく関わっていそうですよね。巨人族やバッカニア族、ルナーリア族、魚人や人魚はもちろんのこと、彼の味方と思われるズニーシャが背中にずっと乗せていたミンク族やポーネグリフを光月家以外に読み解けそうな3つ目族も気になります。

 ベガパンクの驚くような放送の中、今回大きく魅せたのはまたもやナス寿郎聖。大きく飛び上がると一太刀で研究層を両断しました。白ひげと海軍の戦争で氷山を斬ったミホークを思い出させます。いや、本当に彼は五老星の中で見せ場ありすぎなのよ…。

 また細かいながらもマーズ聖やサターン聖は覇王色の覇気で電伝虫を片っ端から気絶させていきました。考えてみれば生物だから効果あるよね。ウォーキュリー聖は今もなおルフィたちをひとりで狙っているし…そんな中でピーター聖は今回1コマも映っていませんでした。完全にネタ枠になっているな、サンドワーム…。

 しかしこういう時に描写されない実力者って、なにかしらやりそうな気もするんですよね。正直、ナス寿郎聖の一太刀、マーズ聖やサターン聖の覇気で今もなお放送が止まらないとなると、研究層以外の場所に発信源がある気もします。それこそ地中とかだとサンドワーム来たら終わるし…。

 またステューシーも生存フラグが立っていました。ただ気持ちが折れかけていますが…個人的にはカクの表情が秀逸で好きですね。まあ、関係性や立場を考えるとね…。

 さらに今回はまたもや世界中の様々なキャラたちの反応が見ものでした。デマロ・ブラックとか今度はキッドのコスプレまでしています。こいつ、監獄に入ってもスタンスが変わっていない…!元BWの面々やビビたちも映る中、個人的に驚いたのはフォクシー海賊団。なんと小舟にポルチェとハンバーグのみです。どうした、オヤビン!?デービーバックファイトで負けたか!?

 あとノジコの反応も好きですね。世界の一大事ではありますが、まずは今の生活を優先する様子というか…表情も併せてマジで素敵な女性になったな。

 この前から多くのキャラが出現していますが、これはワンピースが長く連載してきたゆえの賜物ですよね。勝手に感慨深くなりましたよ。こうなると、バギーや黒ひげ、シャンクスといった未だに描写されていないトップ層のメンバーの反応も気になるところです。個人的には元ロジャー海賊団の反応が知りたいところですが…。

 ワンピースという物語の長さへの感慨と考察が止まらない状態ですが、また次回!

第1116話「葛藤」 迷い、疑問、判明 - ワンピース航海記録