933話の感想です。
扉絵リクエストは「カエルと一緒に風船ガムで遊ぶエネル」です。のんびりした感じが良いですね。まだ恐ろしさをはっきり見せていないラフな時のエネルを思い出します。
第932話「将軍と花魁」 小心将軍、大胆花魁 - ワンピース航海記録
前回、宴の最中におでんの部下である赤鞘九人男の恐ろしさと何者かが動いているのを亡霊となったおでんの脅威として熱く語る将軍オロチ。部下が信じていないのを気づいたおトコが笑い転げるのを見てキレたオロチに対し、面と向かって彼を収めようとしたのは小紫ですが、オロチの怒りの矛先は彼女に向き・・・
怒れる八頭の龍
先ほどの盛り上がりとは別方向にてんやわんやの現状。怒れるオロチの姿は八頭の頭を持つ龍となっていました。彼はゾオン系ヘビヘビの実の能力者。モデルは「八岐大蛇」で幻獣種です。
それぞれの頭が小紫を威圧するように睨み付け、彼女に謝罪の言葉を求めます。
「わちきは・・・命は乞いはせぬ」
まったく恐れの表情を見せぬ小紫の言葉に、怒ったオロチは八つ当たりのように部下に噛みついて大暴れします。それでも怒りが収まらない彼は、最終的に八つの頭の中で本体の頭が変化したと思われる顔で彼女の全身を口で咥えました。
そんな中、宴に呼ばれた1人の男がお庭番の大黒という忍者にオロチを止めるように指示します。しかし大黒はこれを拒否。将軍は自由で、誰にも縛られないとのことです。あくまで絶対的なトップであるのでしょう。
もちろん、理由はそれだけではありません。彼らからすれば、まずは侵入者であるロビンを捕らえなければならないのです。おトコはロビンに抱えられながら、小紫の救出を願いますがそもそも多勢に無勢な状況ではここから抜け出せるかも怪しいところ。ロビンも困った様子を見せます。
忍者の衝撃集
すると突然、ロビンの後ろの方でお庭番の雷刃、風刃の叫び声が!何ごとかと思えば、幽霊体のブルックが思いっきり相手を恐がらせていました。これはサイズ感と白装束でビビるわ!
これに敵もおトコもビビったところで、ロビンも反撃に出ます。千紫万紅(ミル・フルール)の巨大手で一気に周囲の敵を薙ぎ払います。
この様子を屋根裏から見ていたナミとしのぶ。ここで忍んでいる意味もないと判断した彼女たちは加勢に行こうとしますが、いつの間にかナミの背後にいたお庭番のひとりが驚きます。それよりもここの位置とり、ナミの下着が見えそうだよね?(←やめんかい)
この半ぞうという忍者にしのぶも覚えがある様子。なんと彼の話ではしのぶは男を惑わす悩殺くノ一で、異名は「男殺しのしのぶ」だそうです。たしかに彼の脳裏に浮かんだ女性は美人ですが・・・
「ふふ よくわかっ「いや人違いの様だ!!」」
「わたすだよ!!」
半ぞうの反応に怒ったしのぶは、小さなものを投合!屋根裏に跳ね返ったものは見事に男の大事なところにヒットします。彼女曰く、忍法“金玉潰し”だそうです。ひねらないにしてもネーミングが酷すぎる!
武士の介錯
悶絶の男殺しの技に倒れた半ぞう。さらにロビンたちの援護のためにしのぶは天井を腐らせます。崩れた天井はそのままオロチの頭部にヒット!そのまま加えていた小紫を離します。
そして彼女の前に現れたのは、狂四郎。彼の手には抜く途中の刀があります。
「—————やってくれたな・・・小紫 覚悟は?」
「ありんす」
その瞬間、小紫にすっぱりと一太刀を入れる狂四郎!これにも怒るオロチですが、狂四郎としては武士の情けと将軍へ歯向かったことへの制裁という忠誠心の表れなようです。そして彼の手には例の反逆を示す紙が・・・。
倒れる小紫に涙を流すオロチは、ロビンの方を見ると怒り爆発!憤怒の表情でおトコを食い殺そうと再び暴れます。
この状況でナミはゼウスを召喚。ウェザーエッグを食わせ黒雲となった彼をオロチにぶつけます。忍法“雷霆”の威力はかなり強力です!
一方、おこぼれ町ではおリンさん・・・と呼ばれるビッグマムがお鶴から少量ながらお汁粉をごちそうになっていました。そしてチョッパーはどこかへ向かうようで、モモの助やお玉に付いて来ることに心配なご様子。
というのも、これからルフィが捕まっている兎丼に向かうようですが、彼がそれ以上に心配なのはともに連れて行く女の記憶が戻った場合のことで・・・
「そこに“おしるこ”がいっぱいあるのかい?なら今すぐ行こう!!」
ニッコリペコちゃん的な笑顔のマムで今回は終わりです!
情けよりも記憶喪失が・・・
まずは遅れて申し訳ありませんでした。今週はかなり忙しく、かなり日にちがあいてしまいました。それでは感想の方を。
ラストのマムの表情とセリフで武士の情けも一気に吹っ飛んだ今回の話。どうやらチョッパーはマムを連れてこれから兎丼へ向かうようです。
今の彼女はすっかり性格は丸くなっており、チョッパーに懐いています。礼を言えたりするだけでもかなり衝撃的ですよね。
しかし彼女は天性の破壊者。記憶がなくても、その実力が収まったわけではありません。腕力だけでも化け物な彼女が行くだけでも、とんでもない戦場になりかねません。逆に記憶が戻らないままならこれほど頼もしい戦力もいませんが。これはプリンが記憶を呼び戻せば、ビッグマム海賊団的には楽だろうけどいなかったっぽいしなぁ。
モモの助やお玉も向かうようですが、お菊もいるから大丈夫でしょう。敵への心配よりもマムの暴れっぷりの巻き添えにならないかの方が心配だな、これは。
一方、バッサリ斬られた小紫。彼女の良くも悪くも相手に対して退かない芯のある性格が招いたものと言ってもいいでしょう。ただワンピースの世界だとこれで死んだとは思えません。とりあえず治療すれば大丈夫な気がするんだよなぁ。
彼女を手に懸けた狂四郎ですが、例の反乱を知らせる紙を持っていました。これが彼の懐から取り出されたものなのか、それとも小紫のもとから手に入れたかで今後の展開が大きく変わりそうです。
まず前者の場合、彼は味方の確率が高く、小紫を斬ったのもブラフの可能性が出てきます。オロチの下で動く密偵のような立ち位置になりますね。
後者の場合は、オロチやカイドウにこの反乱の準備がばれてしまい、かなりピンチになりそうです。ワノ国を舞台に大乱戦となりえるでしょう。
私としては後者の方が良いですね。けっこうカイドウとオロチ側の戦力が微妙な印象があるので、狂四郎まで味方に回られるとちょっと見たいバトルが減るような気がします。現代の侍と伝説の赤鞘九人男の勝負とかみたいですね。
そもそも先手先手に回るのって、ルフィ達っぽくないですし。これをやるのはサンジやロビン、ブルックとかの単独行動のイメージがあるんですよね。
だいたいあの紙を手にした時、狂四郎は!のマークがあったし、そば屋ごときに飛六胞をけしかける辺りからも、可能性としてはこっちの方が濃厚かなと。
ただこれだと小紫をどうにか蘇生する場面が欲しいですが・・・これはちょっと思いつかないな。
また今回は地味に忍者にも触れた場面が多かったです。見せ場こそないもののお庭番衆とか思った以上に設定しっかりしていますね。これはシャーロット家の兄弟と同じ感じかな?というか、福ロクジュがいないのがちょっと気になります。あいつは狂四郎と並んで、オロチ軍の幹部クラスとして活躍を期待していますよ。
そして面白い経歴が判明したしのぶ。てっきりお色気で男を落とすのかと思ったら、物理的に男の急所を狙う実力からの異名と驚かせてくれます。その後のジュクジュクの能力による“枯散水”がなかなかカッコよかっただけあって、なお面白く感じましたわ。
地味に半ぞうとのやりとりも良いですね。なんか彼女の熟女への謎の自信・・・というよりも自分への自信の原因の一端が知れた気がします。
いろいろ注目点が多い話でしたが、個人的にはナミとチョッパー、オロチに注目しました。ナミはゼウスを扱い、雷霆を発動させます。マムの腕力があるわけではないの彼女ほどではないでしょうが、威力は期待できます。そしてマムをかなり手懐けているチョッパーも衝撃的。サンジもレイドスーツを使っていたし、ホールケーキアイランド組がなかなか頑張ってくれています。
そしてオロチなのですが、私は今回でかなり好きなキャラになりましたね。能力による乱戦の有用性もなのですが、あれだけ小紫に怒っていながらもいざ斬られれば涙を流すほどショックを受けるあたり、魅力的な小物感を見せてくれます。個人的には器が小さいながらも、油断なく立ち回る狡猾なキャラといった印象ですね。この手のキャラを魅力的に思ったのは、けっこう久しぶりです。
ところで皆さん、ワンピーススタンピードの新情報はもう見ましたか?敵がロジャー海賊団の元クルーということでいろいろ期待できますね。スモーカーやバギーも出るし、ストーリーもどこかデッドエンドの冒険を思い出すあらすじ、これは今から楽しみです。
ワノ国、映画両方に期待ができることに喜びつつ、また次回!