ワンピース航海記録

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第931話「おそばマスク」 ジェルマからの使者!

 931話の感想です。

 扉絵リクエストは「ナミが降らせた雨に喜んで、水たまりでタップダンスを踊るカエル達」です。ゼウスの存在も相まって、ファンタジー要素が強い絵面ですね。

 ページワンによるそば屋の捜索において関係ない人が巻き込まれる中、それを止めるサンジ。今後のために正体をばらさないようにするため、サンジはレイドスーツを手にする・・・!

サンジ流ジェルマNo3の名前

 ページワンとの向かい合う中、このレイドスーツを使うにあたって胸の内を吐き出すサンジ。四皇たちとの勝負にあたって、余計なプライドを捨てれば助けられる命があるならジェルマの力を使うのも十二分に考える余地はあります。

 そして腰にセットした瞬間に回り始めるレイドスーツ!サンジの姿を纏うように装着されるスーツを見て、ウソップ達は大興奮します。

 

 屋根の上に登場したのは、悪の軍団ジェルマ66のNo3「ステルスブラック」!黒い戦隊もののようなスーツにマントに記される3がジェルマらしさを物語ります。

 そしてなぜか妙に詳しいロー。それもそのはず、北の海出身である彼からすればジェルマの件は常識レベルだというのです。

「おれは正当な読者 ジェルマが嫌いだった」

「おれもだよ!!!」

 悪役だとこういう読者もいるわな(笑)

 

 ページワンはただのそば屋でなかったことに驚きつつ、名乗りを要求します。サンジ渾身の名前は・・・

「おそばマスク!!!」

「最悪だー!!!改名してくれーーー!!」

命名権をおれ達にくれーーー!!」

 マジで良いのなかったのか、サンジさんよー!!

おそばマスクVSページワン

 ということで、ページワンとの勝負。まずはページワンが屋根ごと噛みついてきますが、サンジはかかとの加速装置を使い回避します。ページワンはサンジがどこに行ったのか探しますが見つかりません。

 しかしその瞬間、ページワンの腹部に強烈な衝撃!高速のスピードで見えなくなったのかと思うウソップやフランキーですが、ローはこれを否定します。そう、これこそステルスブラックと呼ばれる所以の能力、全身を周囲の背景と同化することで相手から見えなくするカメレオン的なステルス能力なのです!

(————何だこのスーツ!!おれが消えた!?)

 驚いているのは、サンジ本人ももちろんです。思えば、スリラーバークでは透明人間になるという夢を公言しそれを潰されたとアブサロムとの勝負で話していました。自分が忌み嫌う力で夢をかなえるとは・・・もどかしいね。

 

 とはいえ、これでやられるページワンではありません。人獣型に変化して立ち上がるとサンジの蹴りの返しに臆せず強烈な腕力でサンジを吹っ飛ばします。古代種って腕力がすごいのかな?

 しかしサンジも負けじと、相手に気づかれずにジャンプ。ウソップ達にデザインを変更してもらおうと考えながら、再びページワン相手に奇襲を仕掛けました。

流れつく怪物

 場面は変わって、オロチ城。皆が宴で盛り上がっている中、ロビンはこっそりと抜け出し古い部屋の中を漁っていました。どうやらポーネグリフ関連で何かないかと探していたようです。

 するとヒュンヒュンと風を切るような音がし、どこからともなく大勢の人間が姿を現しました。「オロチお庭番衆」という集団の彼らはオロチ直属の忍者部隊なようです。

「これはどうも困った芸者だな 言い訳を聞こう ただし一回のみ」

 お庭番衆の隊長の福ロクジュまで現れ、一気にロビンがピンチの状態に陥ってしまいました。

 

 さらに九里ヶ浜では、モモの助やお玉がルフィや雷ぞうの安否を不安に思う中、竹に上っていたチョッパーが巨大な人が倒れているのを発見。モモの助、お玉、お菊はその巨体の女性に驚くばかりですが、チョッパーの衝撃に比べたら雲泥の差です。

 そう、倒れていた巨大な女性は何を隠そうビッグマム!目を覚ます前にどうにかしようと思いましたが、すぐに気がついた彼女が口にした言葉はとても衝撃的でした。

「おれは・・・誰だい?」

 この女・・・記憶喪失になっているーーー!!!

おそばマスクのヒーロー感

 衝撃な引きで終わった今回の話。

 まずはメインとなったサンジの戦闘から。レイドスーツを装着してステルスブラックとなった彼ですが、その能力は透明化というサンジ念願の能力。隠密にも肉弾戦にも使える強力な能力です。サンジは女湯を思い出していましたが(笑)

 この透明化、自分限定のようですが、それでもかなりのアドバンテージを取れます。劣化ではありますが悪魔の実の能力に似た力を泳げなくなるリスクなしで得られると考えると、やはりジェルマの力は侮れません。でも透明化ってニジがレイドスーツなしでやっていたような・・・。

 加えて、スーツの耐久性も強力、マントを盾代わりに使え、足には加速装置、浮遊装置などもデフォルトでついています。一味で唯一武器や能力なしで戦闘する彼には、かなり強力な力ですよね。

 

 でもやっぱりちょっと残念に思う面もありました。ちゃんとサンジが着けたくらいでジェルマに成り下がらないというセリフもあったので、かなり軽減されており私自身もそこはグッと来たのですが、個人的にはビジュアルと足の加速と浮遊装置ですかね。

 ビジュアルはすごくカッコいいのですが、やっぱりサンジがジェルマになったと視覚的に印象つけますし、足の装置はサンジの場合は無くてもスピードと空中移動には定評があるので彼の持ち味が科学で置き換わったと思うと、ちょっとショックでした。

 ここら辺は、ウソップとフランキーのデザイン変更と今後の扱いに期待です。スーツやおしゃれな服装のサンジが好きだったから尚更なぁ・・・。

 

 そしてこのレイドスーツを解説する役割となったのは北の海出身のロー。本人はジェルマは嫌いと言ってますが、かなり詳しい辺り、ソラの物語は大好きだったみたいですね。ちょっと不安なのはドレークやホーキンスも北の海出身なので見られればばれる可能性もありそうです。

 しかしサンジのカラーは黒でしたか。私は黄色だと思っていたのでちょっと面喰いましたね。となるとジェルマ66はレッド、ブルー、ブラック、グリーン、ピンク、司令塔のジャッジという構成ですか。この色の構成は、次のスーパー戦隊シリーズの「リュウソウジャー」だな!

 まあ、私的には今回のおそばマスク登場を見て思い出したのは、日本版のスパイダーマンなんですがね。地獄から来た男!

 

 そしてページワンは人獣型になり勝負。獣型の噛みつきに加え、人獣型の腕力と恐竜のパワーを見せつけます。サンジの蹴りを受けても腕を振り抜くパワーは目を見張ります。今回のローの発言を聞く限り、古代種はやはり侮れない力を持っていますね。

 最後にぎゃああと悲鳴が聞こえましたが、とりあえず1話は持ったから瞬殺ではありません。かといって、飛六胞の強さがわかったかといえばまだ微妙な感じですが、人型にはなっていないので、見せ場はあるでしょう。

 

 またロビンの方にお庭番衆が登場。ロビン相手に気づかれない立ち回りを見せる辺り、さすがは忍者といったところでしょう。ただかなりの人数でしたし、こいつら全員に見せ場があるとは思えません。でも福ロクジュは強そうですよね。見た目はまんま七福神の福禄寿にグラサンかけたような奴ですが、狂四郎みたいに厄介な存在になるかもしれません。

 ロビンはここからどう逃げるのでしょうかね。彼女の能力は多数相手に有利ですし、経歴的に逃げることも出来そうですが、忍者の凄さって侍よりも未知数なんですよね。味方の雷ぞうやしのぶもまだ戦闘とかやっていませんし。

 

 そして読者が衝撃を受けたのはラストのビッグマム。まさかの記憶喪失です。前回で死んだとは思わなかったけど、こう来るとは・・・。まさかついこの前の敵ボスがこんな感じに来るとは誰が思ったでしょうか。

 これはうまく丸め込んで、しばらくは一緒に共闘してくれるという展開でしょうか。まさにカイドウ相手に、化け物には化け物をぶつけるんだよ理論で。そしてバトル中に思い出して戦場をひっかきまわす・・・ベタですがドキドキしますね。でもこの場合、みんなの心労がとんでもないことになりそうだな。強力な不発弾を抱えているようなものだもの。

 ところで他のビッグマム海賊団はどうしたのでしょうか?やられてはいないでしょうが、ワノ国に上陸したのかは不明です。それこそ彼らがマムと接触した時が、記憶を取り戻す瞬間かもしれませんね。

 

 今回は全体的にセリフ回しが面白かったです。特にサンジのおそばマスクのところはガヤのウソップとフランキー、解説役のローが絶妙に合っていました。

 なんだかんだで満足した話だったと思いつつ、また次回!

第932話「将軍と花魁」 小心将軍、大胆花魁 - ワンピース航海記録